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Sunday, October 12, 2014

泡立て器の使い方

料理を科学で検証する番組 America's Test Kitchen で泡立て器の使い方についての映像クリップがありました。人によって泡立て器の使い方は様々・・・でもより効果的な混ぜ方はどれでしょう?番組では、side-to-side(左右に動かして混ぜる)、circular stirring(ぐるぐると円を描きながら撹拌する)、beating (卵白を泡立てる要領で混ぜる)の3パターンを、ビネグレットの乳化、生クリームの泡立て、卵白の泡立ての3つから検証しました。ビネグレットはどれだけ乳化した状態が続いたか、生クリームと卵白はしっかりとツノが立つまでにどれくらいの時間がかかったかを3種類の泡立て器の使い方で調べてみたのです。

石けん作りに似ているビネグレット(オイルとビネガー)の乳化を見てみると、以下のようになりました。

side-to-side オイルとビネガーを混ぜたら完全に乳化した状態が15分持続しました。
circular stirring オイルとビネガーは完全に乳化せず分離していました。
beating circular stirring同様、オイルとビネガーは完全に乳化しませんでした。

(ちなみに生クリームでもside-to-sideがいちばん早くツノが立ち、卵白ではbeatingがいちばん早くツノが立ちました。)

テストの結果、side-to-side がいちばんビネグレットの乳化に効果的だとわかりました。その理由はshear forceと呼ばれるちからによるそうです。泡立て器を一方向に動かすと液体も同じ方向に動いて行きますが、すぐに泡立て器が反対方向へ動くので、向かってくる流れにぶつかります。これによって油が細かくなり、お酢の中に油滴が浮いている状態になる、つまり乳化した状態になるのだそうです。他の混ぜ方は同じ方向に流れているため、このsheer forceが少なく、比較的乳化しにくいのだそうです。

石けんを作るときはどのように泡立て器を使っていますか?もし泡立て器を使って早く乳化させたいと思ったら、side-to-sideで混ぜてみてください。レシピにより違いがわかりにくいことがあると思いますが、先日の大阪の基礎シリーズの講座で途中からside-to-sideの混ぜ方に変更したら、確かにスピードが早まった気がします。ただし、この混ぜ方は疲れます(笑)


Saturday, May 14, 2011

夏に便利な石けん作り

石けんの作り方はいろいろあります。どれが正しいのか答えを探したくなるときもありますが、実は条件によってどれも正解になるんですよね。今日ご紹介するのは、私の最近のお気に入りです。本などで紹介している作り方より道具が少なく、温度をはかる必要がないので、まずは作ってみたいという方にもおすすめです。

Thursday, January 06, 2011

100gで作る!(2)廃油100gで作る液体石けん

100gで作る!シリーズ第2回は廃油100gで作る液体石けんです。液体石けんは、ここではカリ素地を作って水で希釈するタイプを差します。

Wednesday, January 05, 2011

100gで作る!(1)廃油100gで作る固形石けん

2011年ですね。今年もよろしくお願いします。


今回から100gで作る石けんシリーズを何回かにわたって紹介します。以前に運営していたTao's Handmade Soapの「2002年6月のトピック」(現在ブログに入ってます)で廃油がたまらなかったことから、100gバッチを作り始めました。それから8年半の時を経て、レシピや作り方を改良し、応用範囲を広げられるよう試行錯誤した結果をここに書いてみようと思っています!と言うと誇張になるので正直に言いますが、8年5ヶ月くらいは何にもせず、ここ1月ほどちょこちょこと頭の中を整理したり、石けんを作ったりしてました。


今回と次回は廃油100gを使って固形石けんと液体石けんをそれぞれ作ります。これは2002年6月のトピックの改良版になっていますので、興味のある方は読み比べてみてください。

Tuesday, November 24, 2009

ミルク・ソープメーキングより

アン・L・ワトソンの「ミルク・ソープメーキング」に出ていた作り方の紹介をします。

普通、液体のミルクを使う場合は、水の代わりにミルクを使う、または水の一部をミルクに置き換えて使うというのが一般的でしょう。粉末のミルクの場合は、トレース時少量の石けん生地と合わせてから、生地に混ぜ込むというのが多いですよね。大きな疑問も持たずそんなもんだと思っていましたが、「ミルク・ソープメーキング」を読んで、石けん作りは100人いたら100通り、またはそれ以上の作り方があるんだなと感じました。そしてどの作り方が正解ではなく、状況や条件によって、どの作り方も正解になる。それが石けん作りのおもしろいところです。

アン・ワトソンの作り方は基本的にコールドプロセスですが、ミルクの形状により、「クール・テクニック"cool technique"」と「ウォーム・テクニック"warm technique"」と2種類の作り方があります。作り方を以下にざっと書き比べてみます:

クール・テクニック(液体ミルクを使う場合)
1 ミルク(液体)を量り、製氷皿に入れ凍らせておく。
2 油をはかり、鍋に入れる。固形油脂は電子レンジで溶かしてから、鍋に入れる。
3 ソースパン(鍋)に凍らせたミルクを入れ、上から計量した苛性ソーダをかける。柄の長いスプーンでかき混ぜながら、苛性ソーダとミルクを溶かしていく。
4 苛性ソーダが溶け、凍ったミルクも溶けたら、ざるなどで濾しながら、油に加える。撹拌。
5 オプションを加え、型に流す。
6 生地を型に入れたら、冷蔵庫で最低3時間以上冷やす。または冷凍庫で30分冷やしてから冷蔵庫に入れる。
7 翌日に型出し、カット、乾燥。

ウォーム・テクニック(粉末ミルクを使う場合)
1 油をはかり、鍋に入れる。固形油脂は電子レンジで溶かしてから、鍋に入れる。
2 ミルク(粉末)をはかり、ボウルや大きめの計量カップに入れる。1の油を適量加え、ブレンダーでだまがなくなるまで撹拌する。
3 2と残りの油をあわせ、スティックブレンダーでさらによく撹拌する。
4 水をはかり、ソースパン(鍋)に入れる。
5 苛性ソーダをはかり、4の水にゆっくり加える。柄の長いスプーンで混ぜ、よく溶かす。
6 大きなオーブン皿などに、苛性ソーダ水の入った鍋を乗せる。オーブン皿に冷水を注ぎ、苛性ソーダ水を冷やす。
7 苛性ソーダ水が46度くらいになったら、油に加え、撹拌する。
8 オプションを加え、型に流す。
9 生地を型に流し入れたら、常温で保温。
7 翌日に型出し、カット、乾燥。

ざっと作り方を書いてみるとこんな感じです。クール・テクニックの方は特におもしろいと思いませんか?
実際には、苛性ソーダの取り扱いや道具や材料について、温度についてなどなど、もっと細かく書かれています。上記はあくまでも大まかな手順なので、これだけ見て作らないようにしてください。

クール・テクニックは液体のミルクを水分の全体、または一部使う作り方ですが、ヨーグルト、クリーム、サワークリーム、生クリームなどを水とあわせた作り方もレシピで出ています。
ウォーム・テクニックは粉末のミルクを使う作り方ですが、粉末ミルクを他の液体オプション(はちみつやアロエジェル)とあわせたレシピや、ミルクを使わず油脂の一部にバターを使ったレシピも紹介されています。

ミルクソープというと、どうしても温度が上がりすぎたり、生地が分離しやすかったり、苛性ソーダとミルクをあわせたときに、臭いがしたり、白いモロモロが出たり・・。初心者には特に作りにくいイメージがあるでしょう。できあがりも「ミルク入れたのに白くない!これって失敗?!」と当惑した方もいるのではないでしょうか。
この本は、ミルクというオプションを敬遠しがちな初心者に、できるだけ安全で、サプライズの少ない作り方を紹介しようという目的で書かれています。ですから、石けん作りに慣れた人が読むと、なぜそんなことを?と思うこともあるでしょうが、著者の意図を考えれば納得できると思います。

トレースに関して著者は「初心者にとって、これほどわかりにくものはない」と、目安として使わないと言っています(詳しくは著者の1冊目の本に書かれている様なので、今度本を買って読んでみます)。
実は、私も最近は、トレースまで撹拌、ということに疑問を抱いていて、あんまり混ぜない作り方を試しているのですが、ミルク・ソープメーキングの中で、私の考えていることとピンと一致する表現があったので、次回はそれについて書きたいと思います。

Tuesday, November 10, 2009

よもぎ石けん

今日はよもぎ石けんの準備をしました。
よもぎはオイルに漬け込むのですが、最近では石けん鍋にオイルをあらかじめはかってしまい、そこによもぎを入れてインフューズさせ、そのまま石けんを作ってしまいます。濾すのは大変だし、入れたままの方がよもぎらしさが出ると思うので、濾さずに石けんにします。効能ではなく、色やテクスチャが石けんに出ればいいと思っているので、漬け込むのは1日から3日ほどです。

昔は、オリーブオイルを広口瓶に入れ、そこによもぎを入れて2週間漬け込んで、濾したオイルを石けん作りに使っていました。しかし、2週間も漬け込むことに疑問が湧いてきたので、今は上記のような作り方をしています。もちろん今のやり方も、ゆくゆくは疑問に感じて、また新たな作り方を模索していくと思うのですが。

今はレシピは割とベーシックな感じであまり変化させず、その分、作り方をあれこれと変えてみています。結局のところ、どういったものを作りたいかに合わせて、いろんな風に作り方を変えられるんですよね。作り方というのは、コールドプロセス、ホットプロセス・・という大きな枠だけでなく、コールドプロセスの中にもいろいろな作り方があるはずです。インフューズをどういうふうにするかというのもそのひとつ。ハーブの種類によってインフューズの方法や期間も変わると思いますが、例えば同じ植物でもドライハーブが粉末かカットリーフか、またはホールリーフかによって抽出期間や使い方が変わってくると思うのです。粉末かそれに近いものは2週間も要らないと思うし、逆に乾燥よもぎでもホールリーフの場合は2週間でもエキスが十分出ていないか、もしかしたらインフューズオイルだけでは十分に出ないかもしれません(それはやってみないとわかりませんが)。季節的なものも関係するし、インフューズオイルの種類も関係するし、ハーブそのものも農作物ですからいつも同じではありません。それをマニュアル的に「何グラムのハーブを何グラムのオイルに何週間漬け込む」とすると、結果がまちまちになってしまうんですよね。テキストとしてはそういうガイドラインは必要だと思うのですが、実際には手元にある素材によって柔軟に作り方を変化させてゆく方が、はるかに作りやすいと思います。

Thursday, September 17, 2009

ホイップソープ(8)FAQ

ホイップソープに関して質問がありましたら、supertao*taosoap.com(*を@に変えてください)までメールをください。質問が寄せられたら、質問集としてFAQをアップします〜。

Tuesday, September 15, 2009

ホイップソープ(7)レシピ

ホイップソープのレシピです。

Tao's Basic Hard Fats Recipe
まずはホイップソープがどんな感じでできるか試してみたい方向けレシピ。ハードファッツのみなので、ホイップが簡単にできます。ココナツ、パームが溶けてしまっている場合は、冷蔵庫で少し冷やして、マーガリンくらいの硬さに準備しておくとよいでしょう。
保湿をプラスしたい場合は、スーパーファットやミルク系を加えてみてください。

精製水 170g
苛性ソーダ 70g
パームオイル 400g
ココナツオイル 100g


Tao's Basic Shortening Recipe
ハードファッツのみでは・・という方に、ホイップの硬さを保ちつつ、ソフトオイルの使用感が出せるようにショートニングを使ってレシピを紹介します。ショートニングは硬さが安定しているので、初心者にも作りやすいレシピです。

精製水 170g
苛性ソーダ 69g
ショートニング 200g
パームオイル 200g
ココナツオイル 100g


Tao's Olive Oil Recipe
ソフトオイルも入れたい!という方にオリーブオイルを加えたレシピです。ホイップの硬さを保つために、ソフトオイルの量は極力少ない方がいいのですが、これは20%入ってます。ココナツとパームをホイップしてから、冷たく冷やしておいたオリーブオイルを加えて、さらにホイップしてください。生地は上のふたつのレシピに比べゆるめですが、ゆるい生地を利用してマーブル模様や滑らかなレイヤーなどを作るときには便利です。

精製水 170g
苛性ソーダ 67g
パームオイル 350g
ココナツオイル 50g
オリーブオイル 100g


Tao's Olive & Castor Recipe
ひまし油ファン向けレシピ。ココナツとパームをホイップしたら、冷たく冷やしておいたオリーブとひまし油を加え、さらにホイップしてください。ひまし油独特の透明感はマットなホイップソープには現れませんが、ひまし油独特のねっとり感はホイップに貢献しています。

精製水 170g
苛性ソーダ 71g
パームオイル 200g
ココナツオイル 150g
オリーブオイル 100g
ひまし油 50g


ここでは4つのレシピを紹介しましたが、これはあくまでも例で、みなさんで自由にレシピを作ってホイップ具合を試してみてください。ホイップ生地の硬いレシピ、柔らかいレシピ、デザインによって硬さの違うレシピを作り比べるのも楽しいですよ。

ホイッップソープ(6)型、型出し、熟成

ホイップソープの型はシリコンモールドがおすすめです。また、牛乳パックやアクリル型などを使う場合はパーチメントペーパー(オーブンペーパー)を中敷きに使うときれいに型出しできます。または型を使わずに、オーブンペーパーやカップケーキの紙カップなどに絞り出すこともできます。
アクリルモールドに直接流し込むと、表面がくっついてしまい、型出しするときに石けんがもろくくずれてしまいます。

型に石けんを入れたら(または絞り出したら)、そのまま3日乾燥させます。型の蓋をしたり、保温をしたりはしないでください。あくまでも型入れしたまま。そのまま放っておいてください。3日くらいすると乾燥がすすみ、手で取り扱えるほど固まってくるので、石けんが取り出しやすくなります。3日後でも手で持とうとすると凹むほど柔らかかったら、もう数日乾燥させてください。逆にひどく乾燥した場所などだと1日置いただけでも取り出せます。絶対に3日というわけではなく、「石けんが型から離脱する」「手で持っても凹まない」を目安に型出し時期を見極めてください。

ログモールドを使った場合は、型出し後にカットします。ナイフだともろもろとくずれやすいので、ワイヤーカッターの方がきれいにカットできるそうです。私はナイフを使ってますが、やはり少しくずれます。
ホイップソープをカットする場合は、乾燥1日後など型出しを少し早めにし、石けんがまだ柔らかいうちに扱うとくずれにくいです。硬すぎるとカット時にくずれてしまうし、やわらかすぎると変形しやすいので、いい頃合いを見つけてください。レシピや季節(湿度)によって乾燥状態も変わるので、石けんを型入れしたら、乾燥1日め、2日め、3日目と目で見たり、手で触ったり、恥じっこをカットしてみたりとして、1日ごとにどう石けんが変化していくのか確認するとよいでしょう。


ホイップソープの熟成期間は2ヶ月くらいと言われています。光りに当たらぬよう暗い場所を選んで熟成させてください。

Monday, July 20, 2009

Soap Queen TV

暑中お見舞い申し上げます。

ホイップソープのアップが滞っていてすみません。
(6)型、型出し、熟成、(7)レシピ(8)FAQとアップする予定です。

月末は締め切り事に時間を取られてしまうため、今しばしお待ちを。

でもただ待っていただくのも申し訳ないので、YOU TUBEの中から私のお気に入り"Soap Queen TV"を紹介します。MPファン必見!特に好きなのはMPベース(グリセリン石けん)にグリセリンを加えて作るbendy soap。グリセリンが入ることで柔らかくなり、粘土のように曲げて細工ができるんです。下のビデオクリップは独立記念日の風車にみたてたbendy soap。すごーいかわいいです♪



ソープクイーンTVの他のクリップも見たい方はこちらからどうぞ。
http://www.youtube.com/user/soapqueentv

Happy Soaping!

Wednesday, July 15, 2009

ホイップソープ(5)

コドモの目を盗んでどんどんアップしますっ。

ホイップソープのしぼりを使ったアレンジその2です。

パーチメントペーパーに文字を書いたもの。コールドプロセスやメルト&ポアの石けんに乗せたりするとかわいいです。
もうひとつは、茶色いホイップソープを使い、しぼりでぐるぐると円を描き、クッキーの様なものを作りました。
手で持てるほど硬くなったら、アレンジに使います。




上の茶色いクッキー石けんの上に白いホイップソープをしぼり出し、もう一枚の茶色い石けんを乗せたら、ちょっと雑な作りのオレオクッキー?!のできあがり。





雑なオレオをクッキー型で抜いたのが、左の写真。
クリームサンドクッキーのような石けんになりました。






ご紹介したホイップソープのアレンジはほんの一部に過ぎません。みなさんが思いつくアイディアをどんどん試して、自由にアレンジしてください。

ホイップソープ(4)

今日も猫たお抜き。
コドモに内緒で急いでブログしてるからです(焦)

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ホイップソープのしぼりを使ったアレンジを紹介します。


ホイップソープをしぼりに入れるところ。ケーキのしぼりでもいいのですが、おすすめはビニール袋やジップ袋。
写真のように計量カップにジップ袋をセットし、ゴムベラでホイップソープを入れると、とっても扱いやすいです(これはJさんのアイディアです。素晴らしい!)ホイップソープを入れたら、ジップ袋を閉め、好みの太さになるように下端をハサミでカットして使います。


ホイップソープをパーチメントペーパー(オーブンペーパー)にしぼり出したところ。キスチョコ風はカップケーキスタイルの石けんのデコレーションに。細長くしぼり出したものは、隙間にピンク、茶色をかさねてしぼります(そして次の写真へと続く)。





白、ピンク、白、茶色、白、ピンク、白、茶色、と細長くしぼったものをパーチメントペーパーでそのままくるくると巻いたところ。のり巻きと同じ要領です。






生地が固まってからパーチメントペーパーをはずし、金太郎飴のようにカットしたところ。心理テスト?!のような模様の石けんができました!

Sunday, July 12, 2009

ホイップソープ(3)

おはようございます。
早朝につき、猫たお睡眠中。
ガイド抜きでホイップソープです。
小幡家みんな寝ています。
ブログを書くなら今しかない!
と、こっそり起きて焦ってブログ中。

今回は香りづけと色づけです。

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ホイップソープの香りづけ

 香り付けに使う香料は、ホイップソープの場合は少なめでよいと言われています。これは熱による香料のダメージ/揮発が少ないためではないかと思います。「少なめ」ってどれくらい?と疑問に思われるでしょうが、香りは濃さは個人の好みの出るところ。自分の鼻を頼りに香りを加減するのがいちばんです。

 香りや色のオプションというのは、ホイップソープ/コールドプロセスなどの作り方に限らず、レシピの分量より少量から入れ始め、足りなければ足すという方法で自分の好みの分量を見つけることができます。

 例えば、レシピに「香料小さじ2」と書いてあるなら、その4分の1の量をまず入れて混ぜてみます。生地の香りをかいでみて、弱いと感じたら、4分の1を足し再び撹拌。もう一度、生地の香りを再チェックして足りなければまた4分の1を混ぜ込みます。こうして少量づつ足しながら、自分の鼻で「これくらいならいいかな」と思うところでやめます。乾燥期間に香料が揮発することを考慮に入れると、自分の好みよりやや強いかな、というところでやめると、使う頃にはちょうどいい香りになっていると思います。(ちなみに私は、乾燥&熟成期間が2ヶ月以上と長めなので、ホイップソープもコールドプロセスと同じ分量で入れています。)

 香りを嗅いで足す、足しては嗅ぐ、という作業を繰り返していると、途中で鼻が利かなくなってしまうことがあります。その場合は、窓の外の空気を吸ったり、別の部屋にちょっと行ったりして、違う空気を吸うと鼻がリセットされますよ。アメリカでは「コーヒー豆のにおいを嗅ぐとよい」と言われています。


ホイップソープの色づけ

 ホイップソープは特に油脂に濃い色がない限り、真っ白な生地ができあがります。ベースがマットな白なので、色をつけるとパステルっぽい色になります。

 写真の生地は1バッチ(500g)を3つに分け、3色にしてシリコン型に入れたところ。一番上は色づけをしていない白い生地。2番めは生地3分の1にピンククレイ小さじ1を加えたもの。3番めは生地3分の1にココア(粉末)小さじ1を加えたもの。

 ホイップソープの白は非常に強いので、ウルトラマリン、スパイス類など材料によっては色づきが悪いものもあります。濃い色を出そうと思ったら、コールドプロセスの生地より色素材は多く必要になります。

 乾燥&熟成期間を長く取ると、色素材によっては褪色・変色するものもあります。褪色や酸化を防ぐために、熟成中は光り(自然光&電気)に当たらないように気をつけましょう。

Wednesday, July 08, 2009

ホイップソープ(2)


こんにちは。ガイドの猫たおです。暑いのでこんな格好で失礼します。(実はこれ、昔の写真ですが、今も基本的に同じ姿勢で寝ているので写真を使い回しています。昔の猫たおを見たい方はこちらをどうぞ。

今回はホイップソープの作り方(生地編)を紹介します。
どうぞご覧下さい。

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ホイップソープの作り方(生地編)

・はじめる前に
石けん作りの道具、材料は全部揃えておきます。
*撹拌にはハンドミキサーを使います。

・準備
苛性ソーダ水を作り、粗熱が取れたら、冷蔵庫で冷たくなるまで冷やしておきます。
ハードファッツ/オイルはマーガリンくらいの硬さになるまで冷蔵庫で冷やします。
ソフトオイルも冷たく冷やしておきます。
*夏に作る場合、泡立て用のボウルや小分けにする容器なども冷やしておくのがおすすめです。
*冬に作る場合、材料や道具が常温ですでに冷たい場合は冷蔵庫に入れる必要はありません。

作り方:

1 ボウルに固まった状態のハードファッツ/オイルを加えます。

*夏に作る場合は、冷やす前の油脂をボウルに量り入れ、ボウルごと冷蔵庫で冷やすと便利です。




2 ハンドミキサーで泡立てます。

*ブレンダーや手まぜではたぶん無理です。
*ハンドミキサーは始めはLOWにして数分混ぜ、それからHIGHにして混ぜるのがおすすめ。




3 ソフトオイルを加え、さらに混ぜます。








4 ソフトオイルを加えると、ホイップがちょっとゆるくなります。







5 苛性ソーダ水を加えます。
*苛性ソーダは3、4回に分けて加えます。苛性ソーダ水を少し加えたらミキサーで撹拌、という作業を丁寧に行ってください。
*ハンドミキサーは真っすぐ立てて使いましょう。撹拌中にミキサーが傾いていると、生地がボウルの外へ飛び散る可能性があります。



6 苛性ソーダ水を加え、混ぜたところ。しっかりと泡立った卵白のような状態になっています。
*生地の硬さはお好みで変えてください。マーブル模様など少しゆるめの生地が必要なときは、材料や道具をあまり冷やさない、または6の生地の状態に水を加えるなどしてゆるくします。逆に、ゆるい生地を硬くしたい場合は、ボウルを氷水にあてながら撹拌するのがおすすめです。


 6の状態になったら香りや色をつけて、デザイン作業に入ります。生地はこのままの状態で30分ほど安定しているので、ここから「さあ、何を作ろうかな」と考えても十分間に合います。
 コールドプロセスのトレースが出た状態に比べると、ホイップソープの生地はなぜか肌についてもピリピリが弱い気がします(わざわざ肌につけて試すようなことのないように!)。そのため、生地が肌についても気付きにくいので、特に夏の半袖の時期は、肌についていないか、見て確認するようにしてください。

VERY SPECIAL THANKS TO: J-san

Thursday, July 02, 2009

ホイップソープ(1)


「お久しぶりです。猫たおです。こんなニュースを読みましたが、キジトラなのに警戒心がありません。まあ、それはさておき、今回ホイップソープのガイド役をつとめることになりました。初回はホイップソープの基礎知識です。どうぞご覧下さい。」

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ホイップソープの基礎知識

・ホイップソープとは?
 ホイップソープ(whipped soap)は文字通り材料をホイップしながら作る作り方です。イメージとしては、バターをホイップするような感じです。

 材料は冷やして作ります。泡立てて作るため、生地は真っ白になり、色をつけるとパステル調になるのが特徴です。コールドプロセスではいまいち出せなかった「真っ白」な石けんを目指す方、白をベースに着色したい方には特に試していただきたい作り方です。ただし、材料にレッドパームなど色素の強いものを使う場合は例外です。

 石けん生地がツノが立つくらいホイップされたら、色や香りをつけたり、模様とつけたりと、自由にアレンジできます。生地をいくつかに分けて、違う色や香りをつけることもできます。鹸化スピードが遅いため、ツノが立った状態で30分くらいはそのままの状態を保ちます。生地が安定しているのでのんびりと作業ができます。アート系の石けんやスイーツ系の石けんが好きな方には楽しいと思います。

 熱による鹸化促進が非常に弱いので、コールドプロセス(CP)に比べると、鹸化スピードが遅く、熟成には2ヶ月くらいかかります。「2ヶ月」というのは、個人的な感想なので、人によっては1月半で大丈夫という人もいれば、3ヶ月は乾燥させたいという人もいるでしょう。そこらへんは「2ヶ月」にこだわらず、自分の肌と相談しながら使用時期を決めてください。

 乾燥したホイップソープはCP石けんよりも軽く、硬いのが特徴です。気のせいか、減りもCP石けんに比べて遅い気がします。

・道具について
 ホイップする道具はハンドミキサーを使います。ハンドミキサーを使って材料の飛び散らないの?と思うでしょうが、材料である油脂が固まっている状態で撹拌するため、(正しい使い方でホイップすれば)生地がボウルの外へ飛び散ることはほとんどありません。手混ぜもあり?と思う方もいると思いますが、手まぜではまず無理です。手で混ぜると、無理な力が腕に入るため、逆に飛び散る可能性が出てくると思います。

・油脂について
 材料となる油脂はパームやココナツなどのハードファッツ/オイルがメインになります。ホイップの硬さを出すために、ハードファッツ/オイルは固まった状態で使います。油脂が固まっている冬場はそのまま常温で使うこともできますが、夏場や油脂が溶けているときは冷蔵庫で冷やし固めてから使います。
 
 ソフトオイルもレシピに組み込むことができますが、ホイップが緩くなってしまうので、少量にとどめるのが一般的です。ホイップの泡にもっちり感をプラスしたいときは、ひまし油がおすすめです。

 ココアバターは硬すぎて、そのまま入れても混ざらないので、一度温めて溶かしてから加えます。ですから、ホイップ中には逆に生地がゆるくなってしまいます。

 ハートファッツ/オイルが多いと使い心地がいまいち・・という方には、ショートニングが役立ちます。ソフトオイルのしっとり感を保ちつつ、しっかりと常温でも硬さをたもっているため、高配合や100%も可能です。

・苛性ソーダについて
 苛性ソーダ水も冷やして使います。苛性ソーダ水の粗熱がとれてから、冷蔵庫(または冷凍庫)に入れて冷やします。冷蔵庫には食べ物、飲み物、いろいろ入ってますから、苛性ソーダ水をこぼしたり、家族が間違って口にすることがないよう細心の注意を払ってください。

・オプションについて
 温度が低いため、香料はCPより少なめでOKと言われています。ただ最低2ヶ月は乾燥させることを考えると、やはりCPと同じ分量で作るのが無難かなと思います。香りの強さというのは本当に個人の好みなので、これはご自由にどうぞ。
色をつける場合は、ベースの白が強いため、CPで作るよりは色材料は多めに使うことになると思います。しかし色の好みもまた個人差がありますから、こちらもお好みで。

・型について
 シリコンモールドがおすすめです。またはケーキのしぼりを使って、オーブンペーパーの上に絞り出すこともできます。ホイップソープでデコレーションのパーツ作っておいて、あとからCPやメルト&ポア(MP)石けんに飾り付けたり、CP石けんと合わせて、マーブル模様を作ったりといろいろな応用ができます。

Tuesday, January 08, 2008

ミリスチン酸で作る液体石けん

知人にバブルバスを頼まれていたので、ミリスチン酸の液体石けんを作りました。現在のトップページの写真がそれです。

材料:
ミリスチン酸 100g
苛性カリ 25g
水 50g

作り方:
1 水に苛性カリを加え、アルカリ溶液を作ります。
2 ミリスチン酸は耐熱ガラスボウルに入れ、湯煎で溶かします。
3 2が溶けたら1を加え混ぜます。あっという間に固まります。
 *このあっという間に固まる感じは2003年10月のトピックで紹介したステアリン酸石けんとそっくり。
4 3を火からおろし、希釈用の水200gを加え、1日放っておきます。


使い方:
そのまま使ってもよし、お手持ちの液体石けんに加えてもよし。

バブルバス的に言うと、(A)ミリスチン酸100%のものは泡立ちがよかったし、(B)ミリスチン酸を配合して作ったレシピ(ココナツ、オリーブ、ひまし、ミリスチン酸)も泡立ちがよかった。しかし、(A)と(B)を液体同士で加えたものは、バブルバスとしては不満足なほど泡立ちが悪かったです。なぜだろう?偶然?
思うんだけど、ひとつのレシピの中で材料を配合するのと、個々の材料で100%液体石けんを作り、それを配合するのはなにか違う。例えば、ひき肉だけで麻婆豆腐の味付けして、豆腐だけで麻婆豆腐の味付けして、できあがり同士をあわせるのと、材料を順々に入れてちゃんと麻婆豆腐を作るのとでは全然違うんじゃない?と、たまたま麻婆豆腐が食べたかったからこういう例えになったんですけど、あまり石けん的には説得力ないか・・。

興味がある方はどうぞお試しをー。そしてぜひ、報告をお願いします。

Friday, November 24, 2006

ワークショップのフォローアップ

10月下旬から11上旬に行ったワークショップのフォローアップです。伝えきれなかったこと、あらためて文字で残しておきたいことなどをまとめています。


10月29日 池袋コミュニティカレッジ 経験者クラス

・ババスーオイルについて
ブラジル原産のナッツから採れる油脂でラウリン酸を多く含み、ココナツオイルと同じように石けん作りに使われます。

ココナツオイルやパーム核オイルとの比較は以下の通りです:

ココナツオイル(鹸化価0.19)
ラウリン酸48.0%、ミリスチン酸17.0%、パルミチン酸9.0%、カプリル酸8.0%、カプリン酸7.0%、オレイン酸6.0%、ステアリン酸2.0%、リノールさん2.0%、その他

ババスーオイル(鹸化価0.175)
ラウリン酸44.1%、オレイン酸16.1%、ミリスチン酸15.4%、パルミチン酸8.5%、カプリン酸6.6%、カプリル酸4.8%、ステアリン酸2.7%、リノール酸1.4%、その他

パーム核オイル(鹸化価0.156)
ラウリン酸46.9%、オレイン酸18.5%、ミリスチン酸14.1%、パルミチン酸8.8%、カプリン酸7.0%、カプリル酸2.7%、ステアリン酸0.3%、リノール酸0.7%、その他

上記の数値は"Soapmaker's Companion" by Susan Miller Cavitch(1995年)より。
数字は絶対的なものではなく、あくまでも目安として考えてください。各油脂の違いを細かく見比べるのではなく、3種とも全体的に非常に似た脂肪酸構成を持っているということに注目してください。

・コーヒーバターについて
講習ではコーヒーバターの鹸化価をお伝えできませんでしたが、コーヒーオイルの鹸化価は0.13です。不安定なオイルなため、入手は水素添加されているコーヒーバターが一般的です。
*但し、コーヒーの香りは石けんには残りにくいと思うので、香りを楽しみたい方はリップやクリームがおすすめです。

・チックウィードについて
和名はハコベ。サポニンを含み、外用としては傷や湿疹などの痒みに使われます。講習ではオイルでインフューズしたものを使いましたが、お土産のドライハーブはティバッグ状のまま入浴剤や湿布として使ってみてください。


11月1日&3日 Mayu


・クリームド・ココナツ(creamed coconut)について
成熟したココナツの実の果肉から取れる製品で、添加物を含まない100%ココナツ。脂肪分は65%以上。水で薄めてココナツクリームやココナツミルクの代用としてカレーやお菓子などに使われます。脂肪分が非常に高いことから、講習では不鹸化物の多い脂肪と考えて、スーパーファットに使用しました。
ちなみにココナツクリーム(coconut cream)はココナツの果肉を圧搾し加工したもので脂肪分は約20%。ココナツミルク(coconut milk)もココナツの果肉を圧搾し加工したものですが、脂肪分は約10〜15%。但し、脂肪分は商品により幅があります。

お土産石けんの香りは以下の通りです:

1日午前のクラス カシスFOとアップルFOのブレンド
1日午後のクラス アップルジャック&ピールFO
3日午前のクラス パパイヤネクターFO


11月6日&7日 いまじん

・バオバブオイルについて
アフリカ原産のバオバブの木の実から採れる油脂。ビタミンA,D,Eなどを含み、スキンケアやヘアケアの保湿剤として使われます。非常に伸びがよく肌への馴染みがよいため、今回は目や口のまわりなどデリケートで乾燥しやすい部分をケアする保湿剤のレシピにしてみました。バオバブオイルは安定したオイルで2年くらいは持つと言われています。鹸化価は0.143。


11月8日 いまじん


・Crothix Pastillesについて
INCI名はPEG150 Pentaerythrityl。お土産に渡した液体石けんのとろみ剤です。液体石けんに対して1〜8%を使用します。使い方は、crothixをレンジや湯煎で溶かし、希釈した液体石けんにそのまま流し入れます。1日ほど置くと、全体的にとろみがつきます。