料理を科学で検証する番組 America's Test Kitchen で泡立て器の使い方についての映像クリップがありました。人によって泡立て器の使い方は様々・・・でもより効果的な混ぜ方はどれでしょう?番組では、side-to-side(左右に動かして混ぜる)、circular stirring(ぐるぐると円を描きながら撹拌する)、beating (卵白を泡立てる要領で混ぜる)の3パターンを、ビネグレットの乳化、生クリームの泡立て、卵白の泡立ての3つから検証しました。ビネグレットはどれだけ乳化した状態が続いたか、生クリームと卵白はしっかりとツノが立つまでにどれくらいの時間がかかったかを3種類の泡立て器の使い方で調べてみたのです。
石けん作りに似ているビネグレット(オイルとビネガー)の乳化を見てみると、以下のようになりました。
side-to-side オイルとビネガーを混ぜたら完全に乳化した状態が15分持続しました。
circular stirring オイルとビネガーは完全に乳化せず分離していました。
beating circular stirring同様、オイルとビネガーは完全に乳化しませんでした。
(ちなみに生クリームでもside-to-sideがいちばん早くツノが立ち、卵白ではbeatingがいちばん早くツノが立ちました。)
テストの結果、side-to-side がいちばんビネグレットの乳化に効果的だとわかりました。その理由はshear forceと呼ばれるちからによるそうです。泡立て器を一方向に動かすと液体も同じ方向に動いて行きますが、すぐに泡立て器が反対方向へ動くので、向かってくる流れにぶつかります。これによって油が細かくなり、お酢の中に油滴が浮いている状態になる、つまり乳化した状態になるのだそうです。他の混ぜ方は同じ方向に流れているため、このsheer forceが少なく、比較的乳化しにくいのだそうです。
石けんを作るときはどのように泡立て器を使っていますか?もし泡立て器を使って早く乳化させたいと思ったら、side-to-sideで混ぜてみてください。レシピにより違いがわかりにくいことがあると思いますが、先日の大阪の基礎シリーズの講座で途中からside-to-sideの混ぜ方に変更したら、確かにスピードが早まった気がします。ただし、この混ぜ方は疲れます(笑)
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Tuesday, January 28, 2014
ecru1さんの石けんの本
石けんノートのecru1さんから石けんの本をいただきました。しまうまプリントのフォトブックで作った本だそうですが、石けんのかわいさ、写真の美しさ、そしてecru1さんの言葉のかっこよさに惚れ惚れしてしまいます。雰囲気も素晴らしいのですが、それだけに終わらず実用的なアドバイスなども入っているんですよ。すごいなあ〜。2冊とも宝物です。
ecru1さんのブログも素晴らしいですよ〜。おすすめです!
Tuesday, November 05, 2013
ブッククラブ1回目「エキス」のフォローアップ
東京と千葉でブッククラブ1回目の講座が終わりました。増設クラスも含め、たくさんの方々にご参加いただき、どうもありがとうございました!東京と千葉でオマケの資料として紹介したもので、大阪や福岡では使われなかった講座内容がありますので、ここでフォローアップとして紹介します。ブッククラブに参加された方向けですが、参加されていない方もよかったらご覧ください。
アロマテラピストのロバート・ティスランドがサイエンティフィック・ソープメーキングの著者ケビン・ダンにインタビューをした記事"Essential oils in soap: interview with Kevin Dunn"が、ティスランドのサイトに出ています(2011年6月の記事です)。このインタビューの中で、精油の成分と熱やアルカリの関係に触れられている部分があるので解釈を交えて紹介します。
石けんを作る人なら、精油が熱で駄目になるんじゃないかとか、アルカリに負けてしまうのではないかと考えたことがあると思います。まずは精油が熱によって揮発してしまうのではないかという問題は、沸点の低い精油をMPやHPで作った場合に起こりやすいので、CPで作る場合はあまり心配しなくてよさそうです。ただ、柑橘の皮から取れる精油はもしかしたらCPの温度でも多少飛んでしまうかもしれませんね。
インタビューの最後に各精油の沸点やアルカリの反応の有無を示す表があるので、リンク先をご覧ください。または、商品のMSDS(化学物質安全性データシート)に出ていることが多いので、商品を購入の際にショップに問い合わせたり、インターネットで調べたりすることができます。
精油がアルカリと鹸化反応をするかどうかに関しては、ひとつの精油の中でも反応する成分とそうでない成分があるため、一概に精油が残るとか残らないとか簡単に言えるものでもないようです。
ケビン・ダンによると、例えば、ラベンダー精油には約42%のリナノールと22%のリナリルアセテート(酢酸リナリル)が含まれており、前者は苛性ソーダと反応せず、後者は反応するのだそうです。リナリルアセテートがアルカリと反応してできるもののひとつがリナノール。もともと含まれている成分と同じものです。つまり、鹸化反応によってラベンダー精油はリナノールが増えるんですね。リナノールの香りはわかりませんが、ラベンダー精油を石けんに入れたら遮光瓶のラベンダー精油より特定の香りが強くなった、と感じたことはありませんか?もしそうならば、それがリナノールの香りかもしれません。
植物の成分がアルカリに触れて残るか残らないかという疑問は誰しも感じることだと思いますが、このインタビューを読んだ限りでは、植物の成分はわたしたちが考える以上に複雑なような気がします。なんとなく「アルカリに触れると駄目になる、アルカリに負ける」などと思ってしまいがちですが、「駄目になる」とか「負ける」とかは化学的な言葉ではないですから、化学的な反応について非科学的な言葉で説明しようとすること自身が、答えのない状況を生んでいたのかなあ、なんて反省しました。ラベンダーのリナロールのように、特定の芳香成分は鹸化反応によって増えたりすることを考えると、アルカリとの反応はパズルのように、ばらしたり組み合わせたりするものなのかもしれません。
でも・・エキスというと化学的な部分に注目しやすいですが、成分が反応してどうなるかということと、使ってどう感じるかは別のことです。レシピブックのエッセイでも書きましたが、ある素材を石けんに入れてどうか、という問題は作り手の立場と使い手の立場では違うような気がします。作り手はこだわりを追求しますが、使い手は意外にシンプルだったりしますよね。これは作っている自分と使っている自分を比べただけでもそう思います。
ブッククラブ2回目は「混ぜる」がテーマです。千葉の講座はいくつか残席があります。
お問い合わせやお申し込みはこちらまで。
アロマテラピストのロバート・ティスランドがサイエンティフィック・ソープメーキングの著者ケビン・ダンにインタビューをした記事"Essential oils in soap: interview with Kevin Dunn"が、ティスランドのサイトに出ています(2011年6月の記事です)。このインタビューの中で、精油の成分と熱やアルカリの関係に触れられている部分があるので解釈を交えて紹介します。
石けんを作る人なら、精油が熱で駄目になるんじゃないかとか、アルカリに負けてしまうのではないかと考えたことがあると思います。まずは精油が熱によって揮発してしまうのではないかという問題は、沸点の低い精油をMPやHPで作った場合に起こりやすいので、CPで作る場合はあまり心配しなくてよさそうです。ただ、柑橘の皮から取れる精油はもしかしたらCPの温度でも多少飛んでしまうかもしれませんね。
インタビューの最後に各精油の沸点やアルカリの反応の有無を示す表があるので、リンク先をご覧ください。または、商品のMSDS(化学物質安全性データシート)に出ていることが多いので、商品を購入の際にショップに問い合わせたり、インターネットで調べたりすることができます。
精油がアルカリと鹸化反応をするかどうかに関しては、ひとつの精油の中でも反応する成分とそうでない成分があるため、一概に精油が残るとか残らないとか簡単に言えるものでもないようです。
ケビン・ダンによると、例えば、ラベンダー精油には約42%のリナノールと22%のリナリルアセテート(酢酸リナリル)が含まれており、前者は苛性ソーダと反応せず、後者は反応するのだそうです。リナリルアセテートがアルカリと反応してできるもののひとつがリナノール。もともと含まれている成分と同じものです。つまり、鹸化反応によってラベンダー精油はリナノールが増えるんですね。リナノールの香りはわかりませんが、ラベンダー精油を石けんに入れたら遮光瓶のラベンダー精油より特定の香りが強くなった、と感じたことはありませんか?もしそうならば、それがリナノールの香りかもしれません。
植物の成分がアルカリに触れて残るか残らないかという疑問は誰しも感じることだと思いますが、このインタビューを読んだ限りでは、植物の成分はわたしたちが考える以上に複雑なような気がします。なんとなく「アルカリに触れると駄目になる、アルカリに負ける」などと思ってしまいがちですが、「駄目になる」とか「負ける」とかは化学的な言葉ではないですから、化学的な反応について非科学的な言葉で説明しようとすること自身が、答えのない状況を生んでいたのかなあ、なんて反省しました。ラベンダーのリナロールのように、特定の芳香成分は鹸化反応によって増えたりすることを考えると、アルカリとの反応はパズルのように、ばらしたり組み合わせたりするものなのかもしれません。
でも・・エキスというと化学的な部分に注目しやすいですが、成分が反応してどうなるかということと、使ってどう感じるかは別のことです。レシピブックのエッセイでも書きましたが、ある素材を石けんに入れてどうか、という問題は作り手の立場と使い手の立場では違うような気がします。作り手はこだわりを追求しますが、使い手は意外にシンプルだったりしますよね。これは作っている自分と使っている自分を比べただけでもそう思います。
ブッククラブ2回目は「混ぜる」がテーマです。千葉の講座はいくつか残席があります。
お問い合わせやお申し込みはこちらまで。
Monday, October 01, 2012
素材について考える
随分昔に、星セント・ルイスという漫才コンビがいたのを覚えている方はいますか?長身のセントと小さなルイス。「田園調布に家が建つ」と聞いたら思い出す方もいるでしょうか。彼らの漫才の中で、人間をお金に換算すると・・というのがありました。それによると、人間の体は炭素と脂肪と鉄分とリンでできている。炭素で鉛筆の芯が9000本、脂肪から石けんが7個、鉄分から釘が1本、リンからはマッチの頭が2200本取れるのだとか。これをお金に換算すると7000円、でもルイスは小さいから5000円。そんな体に生命保険一千万円もかけやがって!とセントがルイスの後頭部をたたく。そういうネタでした。
このネタの真偽のほどはわかりませんが、人間は炭素と脂肪と鉄分とリンでできていると聞いたとき、すごく不思議な感じがしたのを覚えています。自分という特別感のある存在がなくなり、それこそマッチ箱の中のマッチ1本にでもなった気分でした。友達のEちゃんもSちゃんも、お父さんもお母さんも、どの人もみんなマッチになった気がしました。
なんでこんなことを書くのかというと、石けんの素材について考えるときに、よくこのネタを思い出すからです。
オリーブオイルはオレイン酸、リノール酸、パルミチン酸などを含み・・とか、○○の主成分は△△で・・なんて文章を見ると、「人間の体は炭素と脂肪と・・」と似てるなあと思うのです。石けんを作る上で、素材が何でできているかを知るのは大切な情報です。それを知ることで、納得できることがたくさんあります。でもそれが唯一の情報かというとそうではないんですね。
例えば、私は炭素からできています(笑)これで私の一面について知ったことにはなりますが、そのことだけでは私とうまくつき合うことはできません。生い立ちだったり、経験だったり、好き嫌いだったりを知っておいた方が、私という人間の扱い方がよくわかります。同じように、石けん作りをするときに、その生い立ちや体験を理解し、何が好きで何が嫌いかを察してあげることができれば、より素材を理解し、うまく扱えると思うのです。
オリーブオイルを例に取ると、温暖で乾燥した地域を好んで暮らしています。暑さや寒さなど極端な温度は苦手。石けん作りでも、オリーブを高配合使うときは、生地温が高すぎれば柔らかくなったり分離したり痛んだり、低すぎれば鹸化が進みにくく、かたまりにくくなります。オリーブオイルをうまく石けんにするには、適度な温度で保温してあげることがよいように思います。
それに乾燥した土地で育つ植物ですから、水はあまり好きではないように思います。オリーブオイルをたくさん使ったレシピで水分がしみ出してしまうのは、きっと水が嫌いなんだろうと思っています。水が多すぎると、トレースも出にくく、生地温があがったときに分離しやすくなります。またソープディッシュの上で水につかっていると、ネバネバしてくずれてしまうのも特徴です。オリーブをたっぷり入れる石けんは、苦手な水を控えめに入れることで、こういったトラブルを減らすことができます。
またオリーブの木はゆっくり時間をかけて成長する植物です。鹸化反応もゆっくりですから、無理に急かしたりして作るより、時間をかけてあげる方がよい石けんができるように思います。
ココナツオイルはどうでしょう?トロピカルなエリアで、海があったり、雨がたっぷりと降ったり、ココナツは水に囲まれた環境で育つような気がします。そのせいか、ココナツオイルは油なのに水が大好きです。液体石けんなど水に溶かして使うときには非常によい油脂です。反面、水と離ればなれになるのが嫌なのか、水分を飛ばしにくい傾向にあります。夏の湿気の高い時期にココナツオイルを使うなら、水分を減らして作るなどして対策を練らないと、いつまでも乾燥しません。
こんなふうに育った環境や好みを考えていくと、石けん作りのヒントになることがたくさんわかります。もうすこし細かくみていくと、同じココナツでもフィリピン生まれとマレーシア生まれではここが違う・・なんてことに気付くかもしれませんね。そんな観察力を持てるようになりたいものです。
有効成分などを考えながら素材を小さく小さくみていく方法もひとつですが、その植物の育った環境をふりかえるなど大きくみることも役立つはずです。ぜひ試してみてくださいね。
このネタの真偽のほどはわかりませんが、人間は炭素と脂肪と鉄分とリンでできていると聞いたとき、すごく不思議な感じがしたのを覚えています。自分という特別感のある存在がなくなり、それこそマッチ箱の中のマッチ1本にでもなった気分でした。友達のEちゃんもSちゃんも、お父さんもお母さんも、どの人もみんなマッチになった気がしました。
なんでこんなことを書くのかというと、石けんの素材について考えるときに、よくこのネタを思い出すからです。
オリーブオイルはオレイン酸、リノール酸、パルミチン酸などを含み・・とか、○○の主成分は△△で・・なんて文章を見ると、「人間の体は炭素と脂肪と・・」と似てるなあと思うのです。石けんを作る上で、素材が何でできているかを知るのは大切な情報です。それを知ることで、納得できることがたくさんあります。でもそれが唯一の情報かというとそうではないんですね。
例えば、私は炭素からできています(笑)これで私の一面について知ったことにはなりますが、そのことだけでは私とうまくつき合うことはできません。生い立ちだったり、経験だったり、好き嫌いだったりを知っておいた方が、私という人間の扱い方がよくわかります。同じように、石けん作りをするときに、その生い立ちや体験を理解し、何が好きで何が嫌いかを察してあげることができれば、より素材を理解し、うまく扱えると思うのです。
オリーブオイルを例に取ると、温暖で乾燥した地域を好んで暮らしています。暑さや寒さなど極端な温度は苦手。石けん作りでも、オリーブを高配合使うときは、生地温が高すぎれば柔らかくなったり分離したり痛んだり、低すぎれば鹸化が進みにくく、かたまりにくくなります。オリーブオイルをうまく石けんにするには、適度な温度で保温してあげることがよいように思います。
それに乾燥した土地で育つ植物ですから、水はあまり好きではないように思います。オリーブオイルをたくさん使ったレシピで水分がしみ出してしまうのは、きっと水が嫌いなんだろうと思っています。水が多すぎると、トレースも出にくく、生地温があがったときに分離しやすくなります。またソープディッシュの上で水につかっていると、ネバネバしてくずれてしまうのも特徴です。オリーブをたっぷり入れる石けんは、苦手な水を控えめに入れることで、こういったトラブルを減らすことができます。
またオリーブの木はゆっくり時間をかけて成長する植物です。鹸化反応もゆっくりですから、無理に急かしたりして作るより、時間をかけてあげる方がよい石けんができるように思います。
ココナツオイルはどうでしょう?トロピカルなエリアで、海があったり、雨がたっぷりと降ったり、ココナツは水に囲まれた環境で育つような気がします。そのせいか、ココナツオイルは油なのに水が大好きです。液体石けんなど水に溶かして使うときには非常によい油脂です。反面、水と離ればなれになるのが嫌なのか、水分を飛ばしにくい傾向にあります。夏の湿気の高い時期にココナツオイルを使うなら、水分を減らして作るなどして対策を練らないと、いつまでも乾燥しません。
こんなふうに育った環境や好みを考えていくと、石けん作りのヒントになることがたくさんわかります。もうすこし細かくみていくと、同じココナツでもフィリピン生まれとマレーシア生まれではここが違う・・なんてことに気付くかもしれませんね。そんな観察力を持てるようになりたいものです。
有効成分などを考えながら素材を小さく小さくみていく方法もひとつですが、その植物の育った環境をふりかえるなど大きくみることも役立つはずです。ぜひ試してみてくださいね。
Monday, February 06, 2012
最後の石けんは・・
ついに石けん道具を引っ越し段ボールの中に詰めました。これからしばらく(といっても1、2ヶ月ほど)石けん作りはお休みです。1月以上石けんを作らないことはこれまでも多々あったのですが、道具が手元にないというのは始めてです。なんと不安なことでしょう。ああ、なんか落ち着かない・・。
とは言うものの、実はこっそり携帯用のデジタル秤と温度計を3本を手元に置いてあります。温度計・・使わないのに3本も・・(笑)ま、これはお守りみたいなものです。泡立て器とボウルは料理用があるし、いざとなったらすぐに石けん作れます。だから、作れないのではなく、たぶんもう作らない。作れないと作らないでは大きな違いがありますからね〜。
アメリカで作った最後の石けんはクリスコ100%の石けんです。クリスコと言えばショートニング、ショートニングと言えばクリスコというくらいトランスファットの代名詞でした。スーパーで買える、自然からいちばん遠い植物性油脂ということで、ある意味とてもアメリカらしい素材なので選んだのですが、昔と今では中身が随分違います。かつては綿実や大豆を水素添加したものでしたが、今は大豆とパームがベースです。90年代くらいまでの石けんレシピには、クリスコが使われているものも多かったのですが、今はまず見かけません。油脂にも流行り廃りがあるのだということを示す、いちばんよい例かもしれません。
中身の変わってしまったクリスコは、私の知っているクリスコとはちょっと違っていて、苛性ソーダを入れたら急に生地色がピンクに変化してびっくりしました。クリスコ(真っ白)+苛性ソーダ(真っ白)を足して、なぜピンクに?!もちろん入っているものが反応したのでしょうが、だとするとなぜそれが白かったのだろうか?いや、白に隠されていたのだろうか?などと疑問がどんどん湧いて来ました。
色の変化だけでなく、苛性ソーダ水を入れた瞬間にモロモロと分離物が出てきたんですよ。結局、ブレンダーで滑らかになるまで撹拌したので、モロモロは解消されたのですが、更に驚いたのはブレンダーをかけてもかけても生地がもったりしてこない。一体これは何者?本当にあのクリスコなの?と変わり果てた旧友(?)に目を疑う私でした。
型入れ後も型出し後も、あれ?と思うことが多く、結局多くの謎を残したまま最後のバッチ制作は終わりました。もう二度と作る事はないでしょうが、それにしても気になり過ぎます。お菓子作りに使ったことがないからわからないけれど、以前と同じようにお菓子もできあがるのでしょうか。
できあがった石けんを使うのが楽しみです。でも疑問がもっと増えそう。乾燥中の今もピンク色は健在です。
Thursday, January 12, 2012
パスタポット
年に一度の材料整理。年末にするはずだったのが年明けになってしまいました。使い切りたい材料を棚から引っ張り出して、せっせと石けんを作っています。多めに余っていた小豆の粉末は、一度に使い切るため4キロ弱のバッチサイズで。撹拌に使うのは大きなパスタポットです。昔、キッチン用品屋さんで買ったもので、フタの無いワケ有り品として安く売られていました。パスタを茹でるにはフタが無いと困るけれど、石けん作りにはフタは要りません。まさに石けん用の鍋!とうれしくなって買ったのを覚えています。このパスタポットに限らず、私の使っている石けん鍋は、フタが無かったり、取っ手がひとつ取れていたり、形がゆがんでいたり。どれも一癖あるものばかりです。でも馴染んでしまうと、その癖がすごくしっくりくるから不思議です。
余った材料を消費したあとは、使い込まれた道具に感謝の気持ちを込めて手入れをします。
小豆の入った石けん生地、撹拌中。
Thursday, January 05, 2012
2012年の石けん作り
新しい年になりましたね。なんだか時間の過ぎるのが早くて、1週間がやけに長かった子供のころが懐かしいです。
石けんを作るようになってから、毎年新しい年になると「今年はどんなふうに石けん作りをして行きたいか」と考えるようになりました。それは以前だったら、自分のスタンスだったり、こだわりだったり、アイディアを実際にどういう形にしていくかというプランだったり。抱負を考え、決めて、それを一年かけて実行していくのです。目標があったからこそ達成できたこともたくさんありました。しかし、目標が枷になってしまったこともありました。そうなると身動きが取れなくなって、楽しいはずのことが苦しくなってしまったりね。結局、次第に抱負を持たない年も多くなってきました。今年もこれと言って抱負がありません。目的がないわけでも、やりたいことがないわけでもありません。でも新年という区切りとか、抱負という目標の立て方が、今の私にはあてはまらないのかもしれません。
石けん作りに限りませんが、何でもしばらく続けていると、うまくいったり、いかなかったり、模索したり、ひらめいたり、そのときそのときで違います。新年の抱負がよい原動力になる年もあれば、ストレスや挫折感の理由になってしまうことも。困難が乗り越えられるときもあれば、あきらめるしかないときもある。月並みだけど、島倉千代子みたいだけど、人生いろいろだなーって本当に思います。
状況もどんどん変わる、自分もどんどん変わる、価値観もどんどん変わる。そして変化の仕方もいろいろです。常に変わりゆく流れの中で、流れに乗りながら、流されないように流れていく。石けん作りに関しては、そんなふうにできたらいちばんいいなあと思っています。流れに乗るためには柔軟性が、流されないためには芯を持つことが必要です。私にとって柔軟性とはこだわりがないことです。素材のこだわり、作り方のこだわり、レシピのこだわり、スタンスのこだわり・・石けん作りの自由さや可能性を狭めてしまうようなこだわりを持たないようにしています。私の中にある芯とは、石けん作りに対する好奇心、つまりもっと石けん作りについて知りたいという気持ち、そして楽しさを分かち合いたいという気持ちです。このふたつは、石けん作りを始めた日から今の今までまったく変わらない部分です。芯を持ちつつ、変化に柔軟に対応するよう努めると、多少のアップやダウンを体験しても、なんとか続けていかれるように思います。
昨年は、自分の石けん作りを模索された方も多かったのではないでしょうか。苦しんだり悩んだり、急激な変化にとまどったり,迷った方もいるのではないかと思います。人の考えはさまざまで私が何を言える立場でもありませんが、柔軟になることをおそれずに、ご自身のうちにある芯を信じて、石けん作りを続けていってほしいと思います。
喪中につき、新年のご挨拶を控えさせていただきました。このブログを読んでくださるみなさまにとって、健やかな一年となりますことを心よりお祈り申し上げます。
石けんを作るようになってから、毎年新しい年になると「今年はどんなふうに石けん作りをして行きたいか」と考えるようになりました。それは以前だったら、自分のスタンスだったり、こだわりだったり、アイディアを実際にどういう形にしていくかというプランだったり。抱負を考え、決めて、それを一年かけて実行していくのです。目標があったからこそ達成できたこともたくさんありました。しかし、目標が枷になってしまったこともありました。そうなると身動きが取れなくなって、楽しいはずのことが苦しくなってしまったりね。結局、次第に抱負を持たない年も多くなってきました。今年もこれと言って抱負がありません。目的がないわけでも、やりたいことがないわけでもありません。でも新年という区切りとか、抱負という目標の立て方が、今の私にはあてはまらないのかもしれません。
石けん作りに限りませんが、何でもしばらく続けていると、うまくいったり、いかなかったり、模索したり、ひらめいたり、そのときそのときで違います。新年の抱負がよい原動力になる年もあれば、ストレスや挫折感の理由になってしまうことも。困難が乗り越えられるときもあれば、あきらめるしかないときもある。月並みだけど、島倉千代子みたいだけど、人生いろいろだなーって本当に思います。
状況もどんどん変わる、自分もどんどん変わる、価値観もどんどん変わる。そして変化の仕方もいろいろです。常に変わりゆく流れの中で、流れに乗りながら、流されないように流れていく。石けん作りに関しては、そんなふうにできたらいちばんいいなあと思っています。流れに乗るためには柔軟性が、流されないためには芯を持つことが必要です。私にとって柔軟性とはこだわりがないことです。素材のこだわり、作り方のこだわり、レシピのこだわり、スタンスのこだわり・・石けん作りの自由さや可能性を狭めてしまうようなこだわりを持たないようにしています。私の中にある芯とは、石けん作りに対する好奇心、つまりもっと石けん作りについて知りたいという気持ち、そして楽しさを分かち合いたいという気持ちです。このふたつは、石けん作りを始めた日から今の今までまったく変わらない部分です。芯を持ちつつ、変化に柔軟に対応するよう努めると、多少のアップやダウンを体験しても、なんとか続けていかれるように思います。
昨年は、自分の石けん作りを模索された方も多かったのではないでしょうか。苦しんだり悩んだり、急激な変化にとまどったり,迷った方もいるのではないかと思います。人の考えはさまざまで私が何を言える立場でもありませんが、柔軟になることをおそれずに、ご自身のうちにある芯を信じて、石けん作りを続けていってほしいと思います。
喪中につき、新年のご挨拶を控えさせていただきました。このブログを読んでくださるみなさまにとって、健やかな一年となりますことを心よりお祈り申し上げます。
Friday, November 18, 2011
丁寧に作る
ずっと忙しくしてました。今日でようやく一段落です。
忙しいながらも充実した時間を過ごしたあとは、休息もまた楽しいですね。
ここしばらく頭の中で浮かんでは消え、消えては浮かんでいたことがあったので、今日はそれを書いてみます。
石けん作りを始めると、最初はきっちりとマニュアル通りに作ろうと努力します。私も始めの頃は教えられた通りに作っていました。それが経験を重ねるにつれて、手を抜くところがわかったり、手の抜き具合がわかったりしてきます。 例えば、私の場合は温度計で温度をはからなくなったのがひとつ。最初のうちは苛性ソーダ水とオイルを何度にきっちり合わせて・・とやっていたのですが、次第に温度計を使わなくなりました。今は手で鍋の外側を触りながら、感覚で温度の判断をしています。既成の手順の上では、温度計を使わないってかなりの手抜きだと思います。でもそれは本当に手抜きでしょうか。私はむしろ逆だと思っています。
講座で温度計を使わないとびっくりされることがよくあります。触って温度をみているので、手で「これは45度」などと目安をつけられると思われているのかもしれません。確かにざっくりとはわかるけれど、実のところ細かく何度なんてわかりません(笑)
それどころか、私はそれほど温度を見ているわけではないんです。みているのは素材や生地の状態。手を鍋底や苛性ソーダ水の容器に触れることで、温かさがわかります。でもその温度が大切なのではなく、その温度のときの素材は一体どうなっているかを見ているんです。ぱっと見るだけで素材や石けん生地の状態がわかれば、手で触ってみる必要はありません。石けん生地はある程度、目でみると状態がわかるので、手で鍋底を触らないこともあります。でもオイルや苛性ソーダ水に関しては、そこまではわからないので、ひとまず手で触ってから状態を見ているわけです。
温度計を使うということは目を使うことだから、だったら温度計の数値を目で見て、それから素材や生地の状態を見たらいいんじゃないの?と思うかもしれません。でも温度計って数字です。数字は客観的すぎるんです。例えば摂氏40度という数字には「熱い」とか「冷たい」がないんですよ。40度は40度。それだけです。寒い日でも暑い日でも40度は40度。何も違いがないんです。これこそ科学の便利さではあるのですが、石けん素材や生地にとって寒い日の40度と暑い日の40度はぜんぜん違うんです。手で鍋底を触ってみれば、温かいとか冷たいという感覚がともないます。講座では「これがお風呂だったら入れるかな〜と考えながら触る」という説明をよくします。それはなぜかと言うと、寒い日と暑い日のお風呂のぬくぬく加減って温度計の数字にしてみるとかなり違うと思うんです。でも「ちょうどいい」と思う感覚、ピンと来るところはひとつなんです。
温度計を使わないと私が言うと、温度はいい加減でも石けんになるんだ〜とほっとされる方も多くいます。確かにそれも当たっています。どんな温度でも石けんになりますからね。でも温度計を使わないこと自体は、手抜きではないんです。温度計の数字に振り回されて肝心の生地の状態に意識が届かないのはもったいないこと。だったら手で温度を知り、目で生地を見た方が、自分で作っているものがよく見えます。始めはコツがつかめなくても、続けていれば次第に感覚が養われてきます。温度計を使わずに、自分の感覚で素材や生地の状態を判断することは、実はものすごく丁寧な作り方なんじゃないかと思います。
忙しいながらも充実した時間を過ごしたあとは、休息もまた楽しいですね。
ここしばらく頭の中で浮かんでは消え、消えては浮かんでいたことがあったので、今日はそれを書いてみます。
石けん作りを始めると、最初はきっちりとマニュアル通りに作ろうと努力します。私も始めの頃は教えられた通りに作っていました。それが経験を重ねるにつれて、手を抜くところがわかったり、手の抜き具合がわかったりしてきます。 例えば、私の場合は温度計で温度をはからなくなったのがひとつ。最初のうちは苛性ソーダ水とオイルを何度にきっちり合わせて・・とやっていたのですが、次第に温度計を使わなくなりました。今は手で鍋の外側を触りながら、感覚で温度の判断をしています。既成の手順の上では、温度計を使わないってかなりの手抜きだと思います。でもそれは本当に手抜きでしょうか。私はむしろ逆だと思っています。
講座で温度計を使わないとびっくりされることがよくあります。触って温度をみているので、手で「これは45度」などと目安をつけられると思われているのかもしれません。確かにざっくりとはわかるけれど、実のところ細かく何度なんてわかりません(笑)
それどころか、私はそれほど温度を見ているわけではないんです。みているのは素材や生地の状態。手を鍋底や苛性ソーダ水の容器に触れることで、温かさがわかります。でもその温度が大切なのではなく、その温度のときの素材は一体どうなっているかを見ているんです。ぱっと見るだけで素材や石けん生地の状態がわかれば、手で触ってみる必要はありません。石けん生地はある程度、目でみると状態がわかるので、手で鍋底を触らないこともあります。でもオイルや苛性ソーダ水に関しては、そこまではわからないので、ひとまず手で触ってから状態を見ているわけです。
温度計を使うということは目を使うことだから、だったら温度計の数値を目で見て、それから素材や生地の状態を見たらいいんじゃないの?と思うかもしれません。でも温度計って数字です。数字は客観的すぎるんです。例えば摂氏40度という数字には「熱い」とか「冷たい」がないんですよ。40度は40度。それだけです。寒い日でも暑い日でも40度は40度。何も違いがないんです。これこそ科学の便利さではあるのですが、石けん素材や生地にとって寒い日の40度と暑い日の40度はぜんぜん違うんです。手で鍋底を触ってみれば、温かいとか冷たいという感覚がともないます。講座では「これがお風呂だったら入れるかな〜と考えながら触る」という説明をよくします。それはなぜかと言うと、寒い日と暑い日のお風呂のぬくぬく加減って温度計の数字にしてみるとかなり違うと思うんです。でも「ちょうどいい」と思う感覚、ピンと来るところはひとつなんです。
温度計を使わないと私が言うと、温度はいい加減でも石けんになるんだ〜とほっとされる方も多くいます。確かにそれも当たっています。どんな温度でも石けんになりますからね。でも温度計を使わないこと自体は、手抜きではないんです。温度計の数字に振り回されて肝心の生地の状態に意識が届かないのはもったいないこと。だったら手で温度を知り、目で生地を見た方が、自分で作っているものがよく見えます。始めはコツがつかめなくても、続けていれば次第に感覚が養われてきます。温度計を使わずに、自分の感覚で素材や生地の状態を判断することは、実はものすごく丁寧な作り方なんじゃないかと思います。
Tuesday, October 11, 2011
ちいさな本
私の石けん本のコレクションの中には「ちいさな本」と言うカテゴリーがあります。小冊子ほどの大きさだったり、数十ページ程度の薄さの本がそうなのですが、ちいさな本は、かわいいものやおもしろいものなど、個性豊かな本が多い気がします。中でも手作り感のあるものは特にお気に入り。本を作った人がとても身近に感じられて、いつも近くに置いておきたくなるんですよね。
先日、石けん本をまとめ買いした中にも、ちいさな本が2冊ありました。一冊は写真中央にある"Make your own soap"。著者はJoy Jamesさん。イギリスで出版された本です。縦16cmX横17cm、44ページの中には、ため息の出る美しい写真がたくさんあります。プロセスも写真つきで、工程写真はなんと24カットという贅沢さ!石けん生地がジェル化している写真もあるんですよ。レシピは3種類ですが、グラムとオンスで表記されていて、うち1つはパームフリーのレシピです。材料説明、グロッサリー、トラブルシューティング、役立ちリンクなど必要なことはすべて網羅されていて、44ページでここまでできるなんて!と感動ものです。気がきいていて、無駄がなく、とても美しく洗練された本です。
もう一冊は写真左側の本。"Make your place"の著者Raleigh Briggsの書いた"how to make soap"。手書きの冊子で全9ページ。小さなかわいい文字でびっしりと書かれていますが、かわいいイラストやユーモアのある文章で、堅苦しさを感じません。石けんの歴史が書かれたベージのフレーム模様が分子構造だったり、石けん作りの行程説明で、"Annnd keep stirring! FOREVER."と書いてあったり、細かいところにツボがいっぱいあるんです〜。「混ぜ続けなさい!永遠に。」なんて、日本語の本ではなかなか書けないですよ(笑)
こんな感じのちいさな本を私も作って、ワークショップで使いたいなあ。そんな新しい夢をひとつ与えてくれた本です。
写真右の本はおまけ。おそらく15年以上前にチャイハネで購入し、これをきっかけにちいさな本がうちにやってくるようになりました。ネパールの手透き紙を使って作られた「スパイスブック」という本で、版画を思わせるような本になっています。
先日、石けん本をまとめ買いした中にも、ちいさな本が2冊ありました。一冊は写真中央にある"Make your own soap"。著者はJoy Jamesさん。イギリスで出版された本です。縦16cmX横17cm、44ページの中には、ため息の出る美しい写真がたくさんあります。プロセスも写真つきで、工程写真はなんと24カットという贅沢さ!石けん生地がジェル化している写真もあるんですよ。レシピは3種類ですが、グラムとオンスで表記されていて、うち1つはパームフリーのレシピです。材料説明、グロッサリー、トラブルシューティング、役立ちリンクなど必要なことはすべて網羅されていて、44ページでここまでできるなんて!と感動ものです。気がきいていて、無駄がなく、とても美しく洗練された本です。
もう一冊は写真左側の本。"Make your place"の著者Raleigh Briggsの書いた"how to make soap"。手書きの冊子で全9ページ。小さなかわいい文字でびっしりと書かれていますが、かわいいイラストやユーモアのある文章で、堅苦しさを感じません。石けんの歴史が書かれたベージのフレーム模様が分子構造だったり、石けん作りの行程説明で、"Annnd keep stirring! FOREVER."と書いてあったり、細かいところにツボがいっぱいあるんです〜。「混ぜ続けなさい!永遠に。」なんて、日本語の本ではなかなか書けないですよ(笑)
こんな感じのちいさな本を私も作って、ワークショップで使いたいなあ。そんな新しい夢をひとつ与えてくれた本です。
写真右の本はおまけ。おそらく15年以上前にチャイハネで購入し、これをきっかけにちいさな本がうちにやってくるようになりました。ネパールの手透き紙を使って作られた「スパイスブック」という本で、版画を思わせるような本になっています。
Monday, June 13, 2011
ウォーターメロンエキス
買っちゃいましたー。ウォーターメロンエキス。スイカです。紫外線から肌を保護する効果があるのだとか。あまり日焼け止めが合わなくて、毎年ほとんど塗ってなかったんですけど、今年はこれを加えた化粧水を試してみます!
Wednesday, February 09, 2011
Felted Soap
最近、アメリカではフェルトソープ (felted soap)をよく見かけるようになりました。コールドプロセスの石けんをフェルトで包み込んだもので、そのまま水に濡らして使います。フェルトを肌にこすりつけてゴシゴシ洗えるので便利だそうですが、泡立ちはよくないので、使いやすいかどうかは好みによるかもしれません。
フェルトはタオルとしてだけでなく、ラッピングの役割も兼ねています。カラフルでかわいいデザインやシンプルで洗練されたデザインなど、オンラインでフェルトソープを見ていると飽きることがありません。その中から、私のお気に入りのデザインをいくつか紹介しますね。
Fiat Luxeのフェルトソープ。地球や星を連想させる丸い石けんです。大好きなAnthropologieに売られています。
SoFinoのフェルトソープ。 Pebbleと呼ばれるフェルトソープのシリーズがThe Art of Soapで紹介されていました。落ち着いたグレイやイエローの中央に細く伸びる白のラインが、シンプルで美しいです。
AmericanLaceのフェルトソープ。検索をしていて偶然見つけました。素朴だけと温かみがあるフェルトワーク。中の石けんもすごくよさそうです。
Felted Soapで検索すると、商品だけでなく作り方もたくさん出てきます。写真付きや動画の作り方もたくさんあるので、興味のある方は見てみてください。
羊毛と石けん作りを両方している方には楽しいプロジェクトになりそうですね〜。
フェルトはタオルとしてだけでなく、ラッピングの役割も兼ねています。カラフルでかわいいデザインやシンプルで洗練されたデザインなど、オンラインでフェルトソープを見ていると飽きることがありません。その中から、私のお気に入りのデザインをいくつか紹介しますね。
Fiat Luxeのフェルトソープ。地球や星を連想させる丸い石けんです。大好きなAnthropologieに売られています。
SoFinoのフェルトソープ。 Pebbleと呼ばれるフェルトソープのシリーズがThe Art of Soapで紹介されていました。落ち着いたグレイやイエローの中央に細く伸びる白のラインが、シンプルで美しいです。
AmericanLaceのフェルトソープ。検索をしていて偶然見つけました。素朴だけと温かみがあるフェルトワーク。中の石けんもすごくよさそうです。
Felted Soapで検索すると、商品だけでなく作り方もたくさん出てきます。写真付きや動画の作り方もたくさんあるので、興味のある方は見てみてください。
羊毛と石けん作りを両方している方には楽しいプロジェクトになりそうですね〜。
Monday, January 24, 2011
アイスローズの石けん
最近、お花の石けんをいくつか作っています。今日、型出ししたのはバラの石けん。アイスローズという名前です。ピンクのクレイで薄く色をつけて、バラのフレグランスオイルを加えた、いたってシンプルなものですが、これに落ち着くのに試行錯誤がありました。
花の石けんの中でも特に、バラのような華やかなイメージの物は私の苦手とするところです。私はバラのような人間ではないし、バラの似合う暮らしもしていないし。そんな中から気取ってバラなんて無理なわけです。自分の中にないものは、無理に出そうと思っても出るものではありません。格好つけて自分らしさのないものを作るくらいなら、へたくそでも正直なものを作りたい。でもバラの石けんは作りたい(というか作らないといけない)。だったらどんなバラならいいのか、考えてみました。
バラがもし私の目の前にいたら何と言うでしょう。きっと「あなたがいなくても大丈夫。だって私はバラだから。」と言うような気がします(しゃべれないけど)。ああ、バラってそうかもね。ものすごく甘く魅惑的に誘いをかける相手もいれば、刺をむける相手もいる。好き嫌いがはっきりしていて、相手によって優しくも冷たくもなる。だったら私は冷たいバラを作りましょう、というわけでできあがったのが、このアイスローズの石けん。氷の冷たさを持つバラはこんなのかなーと思って作ってみました。できあがったのはシャービックに限りなく近いけれど。
花の石けんの中でも特に、バラのような華やかなイメージの物は私の苦手とするところです。私はバラのような人間ではないし、バラの似合う暮らしもしていないし。そんな中から気取ってバラなんて無理なわけです。自分の中にないものは、無理に出そうと思っても出るものではありません。格好つけて自分らしさのないものを作るくらいなら、へたくそでも正直なものを作りたい。でもバラの石けんは作りたい(というか作らないといけない)。だったらどんなバラならいいのか、考えてみました。
バラがもし私の目の前にいたら何と言うでしょう。きっと「あなたがいなくても大丈夫。だって私はバラだから。」と言うような気がします(しゃべれないけど)。ああ、バラってそうかもね。ものすごく甘く魅惑的に誘いをかける相手もいれば、刺をむける相手もいる。好き嫌いがはっきりしていて、相手によって優しくも冷たくもなる。だったら私は冷たいバラを作りましょう、というわけでできあがったのが、このアイスローズの石けん。氷の冷たさを持つバラはこんなのかなーと思って作ってみました。できあがったのはシャービックに限りなく近いけれど。
Monday, January 10, 2011
はじめての石けん教室へ向けて
これは去年の秋にアップしようと思った文章です。何度も書き直していたら時間がかかり年が明けてしまいました。石けん教室を始めることが新年の抱負という方にはタイムリーだといいのですが。
Tuesday, December 28, 2010
石けん類の大掃除
ブログではすっかりご無沙汰しています。
もしやもう見ている人も少ないかな。
石けん材料や道具類の大掃除を始めました。大掃除と言っても少ししかないのでこじんまりしてます。
古くなってきた材料は使い切ってしまったり、処分したりと、さくさくと片付けが進みました。材料棚はすっかりきれいになりましたが、あまりにも少ない気がして、またあれこれ買ってしまいそうです(笑)
道具類はすべてきれいに消毒や掃除をして、必要なものとそうでないものに分けている最中です。12月に入って少しづつ片付けをしていた中で、今の自分の生活や仕事の状態を考えて、新しく買い足した物もあれば、思い切って手放すことを決断した物もあります。石けんの道具は特に、石けん作りの思い出がくっついてくるので、その道具がなくなると、思い出もどこか記憶の奥底に行ってしまうようで寂しい気もします。でもまあ、狭いアパートを思い出の品ばかりにしておくこともできませんから、要らない道具は使っていただける方に差し上げる方が道具も喜んでくれるでしょう。
写真は組み立て式のログタイプ・モールドです。こちらのモールドをもらってくれる方を探しています(無料です)。サイズは15" x 2" x 3.25" (38.1 x 5.08 x 8.26 cm)、容量は3ポンドです。状態は良好です。購入価格は$75(だと思います)。随分昔に買いましたが、私の作り方にはあわなかったので、2度ほど使ってそのまましまい込んでありました。材質はfood gradeのHDPE plastic。ライニングは必要ありませんが、隙間からの生地漏れを防ぐために、ヘビー・トレースで生地を流すのがおすすめです。
私のうちまで取りに来てくれる方を希望です(いるかな?)。
引き取ってくださる方が決まりました〜。
もしやもう見ている人も少ないかな。
石けん材料や道具類の大掃除を始めました。大掃除と言っても少ししかないのでこじんまりしてます。
古くなってきた材料は使い切ってしまったり、処分したりと、さくさくと片付けが進みました。材料棚はすっかりきれいになりましたが、あまりにも少ない気がして、またあれこれ買ってしまいそうです(笑)
道具類はすべてきれいに消毒や掃除をして、必要なものとそうでないものに分けている最中です。12月に入って少しづつ片付けをしていた中で、今の自分の生活や仕事の状態を考えて、新しく買い足した物もあれば、思い切って手放すことを決断した物もあります。石けんの道具は特に、石けん作りの思い出がくっついてくるので、その道具がなくなると、思い出もどこか記憶の奥底に行ってしまうようで寂しい気もします。でもまあ、狭いアパートを思い出の品ばかりにしておくこともできませんから、要らない道具は使っていただける方に差し上げる方が道具も喜んでくれるでしょう。
写真は組み立て式のログタイプ・モールドです。こちらのモールドをもらってくれる方を探しています(無料です)。サイズは15" x 2" x 3.25" (38.1 x 5.08 x 8.26 cm)、容量は3ポンドです。状態は良好です。購入価格は$75(だと思います)。随分昔に買いましたが、私の作り方にはあわなかったので、2度ほど使ってそのまましまい込んでありました。材質はfood gradeのHDPE plastic。ライニングは必要ありませんが、隙間からの生地漏れを防ぐために、ヘビー・トレースで生地を流すのがおすすめです。
引き取ってくださる方が決まりました〜。
Saturday, August 21, 2010
フレグランスオイルの選び方
昨日、注文しておいたフレグランスオイルが届きました。届いたのは全部で14種類。そのうち、よく使うフレグランスオイルは4種類。一般的に好まれそうなシンプルな香りで、石けん教室用やお友達に頼まれて石けんを作ったりするときのために常備しているものです。残りの10種類は初めてのもの、あるいは1、2度試したことがあるけどあまり馴染みのないものばかりです。つまり我が家の新顔ということになります。10種の新顔のうち、使えそうなものは8種類。私的には「はずれ」というのが2種類ありました。(「はずれ」は個人的な使いやすさの問題ですから、他の人にとっては「当たり」にもなります。)幸い、はずれの2種類はいちばん小さなボトル(1oz)で買ったものだったし、他の香料とブレンドしやすい香りに思います。そう言った意味では、完全なはずれという訳でもないかもしれません。
Sunday, June 13, 2010
Thursday, June 03, 2010
Friday, April 09, 2010
温度のはなし(2) 開始温度
高校生のとき、千葉から都内の学校へ通っていました。地元駅から高校の最寄り駅まで、行き方はいろいろありました。地元駅から私鉄を使い、常磐線に乗り換えてから山手線で渋谷。そこからは井の頭線で高校のある駅へ、というのがいちばんよく利用していた路線です。でも時間を短縮したかったり、乗り換え数を減らしたかったり、定期代を安くしたかったり、混雑のゆるい行き方や始発から座れる行き方など、目的にあわせて、時々路線を変更してました。出発地と目的地は同じでも行き方はものすごくたくさんあったんです。類は友を呼ぶのか、仲良くしていたさいたまの友達も、下北沢の友達も、吉祥寺の友達も多かれ少なかれ、いくつかの通学ルートを持っていました。「今日は○○だから、こっちから帰るね。」など、そのときの状況によって、みんなで一緒に途中まで帰ることもあれば、帰り道がバラバラになることもありました。
Wednesday, March 10, 2010
温度のはなし(1) 温度設定
石けん作りをしていると、柔軟性って大切だなとよく思います。物事を決めつけたり、こうだと思い込んだりすると視野も狭くなり、先に進めません。逆に当たり前に受け入れていたことに疑問を抱いたり、否定していたものを肯定したりすることで、答えを見つけることができたり、おもしろい発見があったります。
Sunday, December 06, 2009
point of no return
前のブログで、石けんを作るときに最近あまり混ぜない方法を試していると書きました。それはあるポイントからは混ぜない方が鹸化が進むような気がしたからです。例えば、あとちょっとでトレースが出そうな気配があるのに、混ぜても混ぜてもトレースが出ないときってありませんか?そういうときに、混ぜるのをやめて5分ほど放っておいたりすると、トレースが出ていた、なんてことはありませんか?
もちろん、オイルと苛性ソーダ水を混ぜ始めたときは、しっかりと撹拌をしておかないと鹸化は進みにくいのですが、ある地点から混ぜるよりも放っておいた方が鹸化が進みやすくなる様な気がするのです。
今までは、トレースが出たら、もう撹拌をしなくても大丈夫、と思っていたのですが、実際にはもっと前の段階から、混ぜるのを止めてしまってもいいんじゃないか、撹拌しない方が逆に早く鹸化が進むというポイントがあるのではないか、と思ったわけです。(レシピや温度、作り方などにより幅はあると思いますが。)
そのようなわけで、あまり混ぜない作り方を試していたのですが、撹拌より放っておく方が鹸化が進むポイントとは何なのかよくわからずにいました。それが、アン・ワトソンのミルク・ソープメーキングを読んでいたら、the point of no returnという言葉が出てきて、まさしく私が探しているのはこれだ!と思ったんです。the point of no return、もう後戻りできない地点。コールドプロセスの石けん生地が、もう先に進むしかない!と腹をくくり、自発的に進み始める地点です。そのポイントに来ると、もう人間の手などわずらわしくて、かえって時間がかかってしまう。もう放っておいて!というポイントなのです。(化学的な根拠のある発言ではありませんよ〜。)
アン・ワトソンはトレースを目安として使わずに、温度の上昇具合を目安に型入れをしています。ミルク・ソープメーキングでは、生地にとろみがついてきた段階で温度計をチェックし、華氏で数度(摂氏で1度)上がったら型入れOKのサインだとしています。ちなみに、とろみがついても温度が上昇していなければ、偽トレースの疑いありだそうです。
温度が上昇するのは、トレースが出るよりもかなり前なので、私の探していた撹拌より連鎖反応の方が早くなるポイントは、もしかしたら、まさにアン・ワトソンの言うthe point of no return、この温度が上昇していくる頃なのかもしれません。
アン・ワトソンは初心者に型入れの時期をわかりやすくするために、温度の上昇について説明しています。これは最初から温度上昇時まで、きっちりと彼女の作り方に従っていき、温度を型入れの目安として使うので、初心者には懇切丁寧な作り方です。
私の場合は、温度はまちまちで作ってしまったり、温度を上げたり、下げたりして生地を調節することも多いので、ワトソンの方法を目安にするのは逆に難しいのですが、the point of no returnというアイディアをうまく使うと、これまで撹拌に費やしていた時間を短くして、放っておく時間へかえられるのではないかと思います。そして放置時間でトレースというか生地の具合を調節できるようになると、これまでコントロールができなかった部分がもっとコントロールできるようになると思うんですよね。生地は混ぜてるときより、混ぜてない時の方がコントロールができないわけですが、これを時間として調節することができれば、型入れの生地やできあがりの石けんの状態も調節できるような気がします。the point of no returnを生地の変化として確認し、撹拌停止の目安にし、そこから好みの状態まで生地を放置して、最後に型入れをするということになります。
ほぼ独り言のようになってますね。つまらなかったらごめんなさい。あくまでも私の経験の中での勝手な話なので参考にならないと思いますが、the point of no returnというコンセプトがとてもおもしろかったのでブログに書いてみました。
もちろん、オイルと苛性ソーダ水を混ぜ始めたときは、しっかりと撹拌をしておかないと鹸化は進みにくいのですが、ある地点から混ぜるよりも放っておいた方が鹸化が進みやすくなる様な気がするのです。
今までは、トレースが出たら、もう撹拌をしなくても大丈夫、と思っていたのですが、実際にはもっと前の段階から、混ぜるのを止めてしまってもいいんじゃないか、撹拌しない方が逆に早く鹸化が進むというポイントがあるのではないか、と思ったわけです。(レシピや温度、作り方などにより幅はあると思いますが。)
そのようなわけで、あまり混ぜない作り方を試していたのですが、撹拌より放っておく方が鹸化が進むポイントとは何なのかよくわからずにいました。それが、アン・ワトソンのミルク・ソープメーキングを読んでいたら、the point of no returnという言葉が出てきて、まさしく私が探しているのはこれだ!と思ったんです。the point of no return、もう後戻りできない地点。コールドプロセスの石けん生地が、もう先に進むしかない!と腹をくくり、自発的に進み始める地点です。そのポイントに来ると、もう人間の手などわずらわしくて、かえって時間がかかってしまう。もう放っておいて!というポイントなのです。(化学的な根拠のある発言ではありませんよ〜。)
アン・ワトソンはトレースを目安として使わずに、温度の上昇具合を目安に型入れをしています。ミルク・ソープメーキングでは、生地にとろみがついてきた段階で温度計をチェックし、華氏で数度(摂氏で1度)上がったら型入れOKのサインだとしています。ちなみに、とろみがついても温度が上昇していなければ、偽トレースの疑いありだそうです。
温度が上昇するのは、トレースが出るよりもかなり前なので、私の探していた撹拌より連鎖反応の方が早くなるポイントは、もしかしたら、まさにアン・ワトソンの言うthe point of no return、この温度が上昇していくる頃なのかもしれません。
アン・ワトソンは初心者に型入れの時期をわかりやすくするために、温度の上昇について説明しています。これは最初から温度上昇時まで、きっちりと彼女の作り方に従っていき、温度を型入れの目安として使うので、初心者には懇切丁寧な作り方です。
私の場合は、温度はまちまちで作ってしまったり、温度を上げたり、下げたりして生地を調節することも多いので、ワトソンの方法を目安にするのは逆に難しいのですが、the point of no returnというアイディアをうまく使うと、これまで撹拌に費やしていた時間を短くして、放っておく時間へかえられるのではないかと思います。そして放置時間でトレースというか生地の具合を調節できるようになると、これまでコントロールができなかった部分がもっとコントロールできるようになると思うんですよね。生地は混ぜてるときより、混ぜてない時の方がコントロールができないわけですが、これを時間として調節することができれば、型入れの生地やできあがりの石けんの状態も調節できるような気がします。the point of no returnを生地の変化として確認し、撹拌停止の目安にし、そこから好みの状態まで生地を放置して、最後に型入れをするということになります。
ほぼ独り言のようになってますね。つまらなかったらごめんなさい。あくまでも私の経験の中での勝手な話なので参考にならないと思いますが、the point of no returnというコンセプトがとてもおもしろかったのでブログに書いてみました。
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