随分昔に、星セント・ルイスという漫才コンビがいたのを覚えている方はいますか?長身のセントと小さなルイス。「田園調布に家が建つ」と聞いたら思い出す方もいるでしょうか。彼らの漫才の中で、人間をお金に換算すると・・というのがありました。それによると、人間の体は炭素と脂肪と鉄分とリンでできている。炭素で鉛筆の芯が9000本、脂肪から石けんが7個、鉄分から釘が1本、リンからはマッチの頭が2200本取れるのだとか。これをお金に換算すると7000円、でもルイスは小さいから5000円。そんな体に生命保険一千万円もかけやがって!とセントがルイスの後頭部をたたく。そういうネタでした。
このネタの真偽のほどはわかりませんが、人間は炭素と脂肪と鉄分とリンでできていると聞いたとき、すごく不思議な感じがしたのを覚えています。自分という特別感のある存在がなくなり、それこそマッチ箱の中のマッチ1本にでもなった気分でした。友達のEちゃんもSちゃんも、お父さんもお母さんも、どの人もみんなマッチになった気がしました。
なんでこんなことを書くのかというと、石けんの素材について考えるときに、よくこのネタを思い出すからです。
オリーブオイルはオレイン酸、リノール酸、パルミチン酸などを含み・・とか、○○の主成分は△△で・・なんて文章を見ると、「人間の体は炭素と脂肪と・・」と似てるなあと思うのです。石けんを作る上で、素材が何でできているかを知るのは大切な情報です。それを知ることで、納得できることがたくさんあります。でもそれが唯一の情報かというとそうではないんですね。
例えば、私は炭素からできています(笑)これで私の一面について知ったことにはなりますが、そのことだけでは私とうまくつき合うことはできません。生い立ちだったり、経験だったり、好き嫌いだったりを知っておいた方が、私という人間の扱い方がよくわかります。同じように、石けん作りをするときに、その生い立ちや体験を理解し、何が好きで何が嫌いかを察してあげることができれば、より素材を理解し、うまく扱えると思うのです。
オリーブオイルを例に取ると、温暖で乾燥した地域を好んで暮らしています。暑さや寒さなど極端な温度は苦手。石けん作りでも、オリーブを高配合使うときは、生地温が高すぎれば柔らかくなったり分離したり痛んだり、低すぎれば鹸化が進みにくく、かたまりにくくなります。オリーブオイルをうまく石けんにするには、適度な温度で保温してあげることがよいように思います。
それに乾燥した土地で育つ植物ですから、水はあまり好きではないように思います。オリーブオイルをたくさん使ったレシピで水分がしみ出してしまうのは、きっと水が嫌いなんだろうと思っています。水が多すぎると、トレースも出にくく、生地温があがったときに分離しやすくなります。またソープディッシュの上で水につかっていると、ネバネバしてくずれてしまうのも特徴です。オリーブをたっぷり入れる石けんは、苦手な水を控えめに入れることで、こういったトラブルを減らすことができます。
またオリーブの木はゆっくり時間をかけて成長する植物です。鹸化反応もゆっくりですから、無理に急かしたりして作るより、時間をかけてあげる方がよい石けんができるように思います。
ココナツオイルはどうでしょう?トロピカルなエリアで、海があったり、雨がたっぷりと降ったり、ココナツは水に囲まれた環境で育つような気がします。そのせいか、ココナツオイルは油なのに水が大好きです。液体石けんなど水に溶かして使うときには非常によい油脂です。反面、水と離ればなれになるのが嫌なのか、水分を飛ばしにくい傾向にあります。夏の湿気の高い時期にココナツオイルを使うなら、水分を減らして作るなどして対策を練らないと、いつまでも乾燥しません。
こんなふうに育った環境や好みを考えていくと、石けん作りのヒントになることがたくさんわかります。もうすこし細かくみていくと、同じココナツでもフィリピン生まれとマレーシア生まれではここが違う・・なんてことに気付くかもしれませんね。そんな観察力を持てるようになりたいものです。
有効成分などを考えながら素材を小さく小さくみていく方法もひとつですが、その植物の育った環境をふりかえるなど大きくみることも役立つはずです。ぜひ試してみてくださいね。
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Friday, June 12, 2009
ありがとうございました!
5月末に、日本からアメリカの自宅へ戻りました。
講座に参加してくださったみなさん、主催者やお手伝いをしてくださったみなさん、どうもありがとうございました!来年もどうぞよろしくお願いします。
ホイップソープやクリームソープの作り方は、近いうちにこのブログかホームページ内で作り方を紹介したいと思っています。コドモがいると、なかなか思うように物事が進まないので、ちょっと気長に「近いうち」を待ってくださるとうれしいです。
日本滞在中は、高知県の牧野植物園に行ってきました。牧野富太郎博士に興味を持ってから、何年かずっと行きたいと思っていた場所だったので、園内に入ると「とうとうやって来た!」と感慨深いものがありました。残念ながらデジカメをホテルに預けてしまい、一枚も写真が撮れなかったのですが、脳裏にはしっかりと素晴らしい植物園が焼き付いています〜。傾斜の多いちょっと変わった植物園で、すごくカッコイイ場所です。ギフトショップでは、お目当ての牧野博士の本や植物園で過去に開かれた展示会の冊子などを購入しました。今、コドモの目を盗んで、せっせと読んでいます。おもしろい話しがいっぱいあるので、こちらもまた「近いうち」にブログで紹介できたらと思います。
高知へは、岡山から南風号に乗って行きましたが、瀬戸大橋を渡りながら見える眺めは絶景でした!瀬戸内海とそこにポコポコと浮かぶ島々。息を飲むほど美しかったです。そして私的には備前焼のふるさと「伊部」の景色を車窓から眺められたのもうれしかったです。
興味のある方はぜひ頑張って牧野植物園まで行ってみてください。絶対におもしろいと思いますよ〜。*頑張れない方には、都内練馬に牧野記念庭園もあります(が、現在休園中)。
講座に参加してくださったみなさん、主催者やお手伝いをしてくださったみなさん、どうもありがとうございました!来年もどうぞよろしくお願いします。
ホイップソープやクリームソープの作り方は、近いうちにこのブログかホームページ内で作り方を紹介したいと思っています。コドモがいると、なかなか思うように物事が進まないので、ちょっと気長に「近いうち」を待ってくださるとうれしいです。
日本滞在中は、高知県の牧野植物園に行ってきました。牧野富太郎博士に興味を持ってから、何年かずっと行きたいと思っていた場所だったので、園内に入ると「とうとうやって来た!」と感慨深いものがありました。残念ながらデジカメをホテルに預けてしまい、一枚も写真が撮れなかったのですが、脳裏にはしっかりと素晴らしい植物園が焼き付いています〜。傾斜の多いちょっと変わった植物園で、すごくカッコイイ場所です。ギフトショップでは、お目当ての牧野博士の本や植物園で過去に開かれた展示会の冊子などを購入しました。今、コドモの目を盗んで、せっせと読んでいます。おもしろい話しがいっぱいあるので、こちらもまた「近いうち」にブログで紹介できたらと思います。
高知へは、岡山から南風号に乗って行きましたが、瀬戸大橋を渡りながら見える眺めは絶景でした!瀬戸内海とそこにポコポコと浮かぶ島々。息を飲むほど美しかったです。そして私的には備前焼のふるさと「伊部」の景色を車窓から眺められたのもうれしかったです。
興味のある方はぜひ頑張って牧野植物園まで行ってみてください。絶対におもしろいと思いますよ〜。*頑張れない方には、都内練馬に牧野記念庭園もあります(が、現在休園中)。
Thursday, April 09, 2009
マグノリアの木
うちのアパートの隣にあったマグノリアの木が、昨日切り倒されてしまいました。一昨日の暖かな陽気で一度に花を咲かせていたのに、満開のままざっくりと。このアパートに住んで10年。春の訪れを教えてくれるマグノリアの花を、毎年楽しみにしていたのに。
アパートの隣は三軒ほど一軒家が並んでいました。うち二軒は昨年立ち退きになり空き家。そして先週から空き家を壊し始め、植木などもどんどんつぶされていました。しかしマグノリアの木だけはそのまま。うちのアパートの3階くらいまである背の高い木だったし、土地のはじっこに植えられていたので、もしかしたらそのまま残すのかなと期待していました。結局は最後に、切り倒されてしまいました。いや、正確に言うと切り倒されたのではなく、ショベルカーのようなものでざくっと殴り折ったような感じです。残った株は、縦に割れていました。地面にはピンクの花びらが散乱していました。
今はがれきの山とぽっかり空いた空が残っています。いずれアパートが建って、マグノリアの木のことを知らない人達が住むようになるのでしょう。
ニューヨーク市では「ミリオンツリー・プロジェクト」という緑化活動を通して、公園に木を植えています。でも近所のマグノリアの木が無惨に切り倒されているのに、開発の名の下になんでもない植物がつぶされているのに、「緑化」と称して公園などに木を植える意味はなんなんでしょう?せめてマグノリアの木をどこかの土地へうつすとか、そういうことができればよかったのに。隣の家の木だし、土地の所有者でもないし、何もできないから、悲しくて悔しくて、残念でやりきれないです。

雪をかぶったマグノリア。
アパートの隣は三軒ほど一軒家が並んでいました。うち二軒は昨年立ち退きになり空き家。そして先週から空き家を壊し始め、植木などもどんどんつぶされていました。しかしマグノリアの木だけはそのまま。うちのアパートの3階くらいまである背の高い木だったし、土地のはじっこに植えられていたので、もしかしたらそのまま残すのかなと期待していました。結局は最後に、切り倒されてしまいました。いや、正確に言うと切り倒されたのではなく、ショベルカーのようなものでざくっと殴り折ったような感じです。残った株は、縦に割れていました。地面にはピンクの花びらが散乱していました。
今はがれきの山とぽっかり空いた空が残っています。いずれアパートが建って、マグノリアの木のことを知らない人達が住むようになるのでしょう。
ニューヨーク市では「ミリオンツリー・プロジェクト」という緑化活動を通して、公園に木を植えています。でも近所のマグノリアの木が無惨に切り倒されているのに、開発の名の下になんでもない植物がつぶされているのに、「緑化」と称して公園などに木を植える意味はなんなんでしょう?せめてマグノリアの木をどこかの土地へうつすとか、そういうことができればよかったのに。隣の家の木だし、土地の所有者でもないし、何もできないから、悲しくて悔しくて、残念でやりきれないです。

雪をかぶったマグノリア。
Wednesday, February 25, 2009
おいしい香りの植物
2月22日付けのSan Francisco Chronicleの記事"Plants that make the mouth water"より。おいしい香りがする植物の記事です。
左側が植物の学名(括弧内は和名)で、右側がその植物の放つ香りだそうです。知っている植物はありますか?
--------------------
melianthus(メリアンツス) ピーナツバター
cosmos atrosanguineus(チョコレートコスモス) チョコレート
cosmidium burridgeanum(コスミディウム) チョコレート
heliotropium(ヘリオトロープ) バニラ
helichrysum italicum(ヘリクリサムイタリカム/カレープラント) カレー
stachys albotomentosa(チョロギの仲間?) 7-Up
montanoa grandiflora(クレマチス・モンタナ・グランディフローラ) カップケーキ
cestrum(ケストルム) ロースト・ナッツ
osmanthus fragrans(キンモクセイ) アプリコット
salvia elegans(パイナップルセージ) パイナップル
tagetes lemonii(レモンマリゴールド) レモン
primula acaulis(プリムラ) Froot Loops(シリアル)
cassia didymobotrya(コヤシセンナ/ポップコーンノキ) ポップコーン
--------------------
香りから連想されるものがアメリカンですね。7-Upの香りってどんなんでしょう?カレーの香りって、受粉者を寄せ付けるための香りなんでしょうか。それとも害虫を寄せ付けないための臭い?植物はおもしろいことがいっぱいです。もしcassia didymobotryaの精油が採れたら、ポップコーンの香りの石けんなんていうのもできたかもしれませんね〜。朝のシャワーで使いたいかどうかは別として!
左側が植物の学名(括弧内は和名)で、右側がその植物の放つ香りだそうです。知っている植物はありますか?
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melianthus(メリアンツス) ピーナツバター
cosmos atrosanguineus(チョコレートコスモス) チョコレート
cosmidium burridgeanum(コスミディウム) チョコレート
heliotropium(ヘリオトロープ) バニラ
helichrysum italicum(ヘリクリサムイタリカム/カレープラント) カレー
stachys albotomentosa(チョロギの仲間?) 7-Up
montanoa grandiflora(クレマチス・モンタナ・グランディフローラ) カップケーキ
cestrum(ケストルム) ロースト・ナッツ
osmanthus fragrans(キンモクセイ) アプリコット
salvia elegans(パイナップルセージ) パイナップル
tagetes lemonii(レモンマリゴールド) レモン
primula acaulis(プリムラ) Froot Loops(シリアル)
cassia didymobotrya(コヤシセンナ/ポップコーンノキ) ポップコーン
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香りから連想されるものがアメリカンですね。7-Upの香りってどんなんでしょう?カレーの香りって、受粉者を寄せ付けるための香りなんでしょうか。それとも害虫を寄せ付けないための臭い?植物はおもしろいことがいっぱいです。もしcassia didymobotryaの精油が採れたら、ポップコーンの香りの石けんなんていうのもできたかもしれませんね〜。朝のシャワーで使いたいかどうかは別として!
Sunday, August 17, 2008
7月の乾燥いちごと8月の空
Wednesday, April 30, 2008
チアシードとアガベネクターとコンブチャ
チアシード、アガベネクター、コンブチャ。
どれもこの数ヶ月で知った食品です。
食の取材をすることが何度かあり、そのときに知りました。
チアシードは小さな小さな種で、バジルシードとも言われるそう。
メキシコ原産の植物『チア』はシソ科サルビアの一種。
種を水に付けると外側の植物繊維が水に溶けてゲル状になり、
タピオカパールみたいになるんです。
フラックスシードもそんな感じですよね。
さて、このシアシードを使ったレシピ。
私はアーモンドミルクにつけ込むのを教わりました。
一晩つけ込んでおくだけで、翌朝にはまるでふるふるヨーグルト!
チアシードのつぶつぶした食感が残っていてクセになるおいしさです。
アガベネクターは、日本ではアガベシロップと呼ばれることが多いようです。
アガベもメキシコの生育する植物で、そこから採れる蜜水がアガベネクター。
砂糖よりも甘く、体内への吸収はゆるやか。
健康によいということで注目を浴びているのだとか。
すでにうちの近所の八百屋にも売ってたくらいなので、
知らぬ間にすごい普及していたのかも?!
私も早速買って、紅茶に入れてみました。
はちみつやメープルシロップに比べ非常にシンプル。
全然クセのない甘さでした。
値段もはちみつとほぼ同じ。
アガベの方がちょっと安いくらいです。
コンブチャは昆布茶だと思ったらKOMBUCHAという発酵茶。
コンブカと呼ばれることもあるそうで、
日本では紅茶キノコのことだそうです。
紅茶キノコもよく知らなかった私ですが、
このコンブチャをいただいて飲んでみました。
うっすら酸味のある炭酸で、爽やかな味。
酸味はお酢っぽくて非常に好みの味です。
ローフードやリビングフードをしてる人達の間でも人気があるようです。
余談ですが、この三つの食品を使い自然コスメができそうですよね。
コンブチャにチアシードを加えてふるふるにして、
保湿剤にアガベを加えたとろみローションなんでいかが?
とろみの中に閉じ込められた炭酸の気泡がつぶつぶしてかわいい?!
あくまでも想像ですがどうでしょう?!
肌に使えるかなっ?!
どれもこの数ヶ月で知った食品です。
食の取材をすることが何度かあり、そのときに知りました。
チアシードは小さな小さな種で、バジルシードとも言われるそう。
メキシコ原産の植物『チア』はシソ科サルビアの一種。
種を水に付けると外側の植物繊維が水に溶けてゲル状になり、
タピオカパールみたいになるんです。
フラックスシードもそんな感じですよね。
さて、このシアシードを使ったレシピ。
私はアーモンドミルクにつけ込むのを教わりました。
一晩つけ込んでおくだけで、翌朝にはまるでふるふるヨーグルト!
チアシードのつぶつぶした食感が残っていてクセになるおいしさです。
アガベネクターは、日本ではアガベシロップと呼ばれることが多いようです。
アガベもメキシコの生育する植物で、そこから採れる蜜水がアガベネクター。
砂糖よりも甘く、体内への吸収はゆるやか。
健康によいということで注目を浴びているのだとか。
すでにうちの近所の八百屋にも売ってたくらいなので、
知らぬ間にすごい普及していたのかも?!
私も早速買って、紅茶に入れてみました。
はちみつやメープルシロップに比べ非常にシンプル。
全然クセのない甘さでした。
値段もはちみつとほぼ同じ。
アガベの方がちょっと安いくらいです。
コンブチャは昆布茶だと思ったらKOMBUCHAという発酵茶。
コンブカと呼ばれることもあるそうで、
日本では紅茶キノコのことだそうです。
紅茶キノコもよく知らなかった私ですが、
このコンブチャをいただいて飲んでみました。
うっすら酸味のある炭酸で、爽やかな味。
酸味はお酢っぽくて非常に好みの味です。
ローフードやリビングフードをしてる人達の間でも人気があるようです。
余談ですが、この三つの食品を使い自然コスメができそうですよね。
コンブチャにチアシードを加えてふるふるにして、
保湿剤にアガベを加えたとろみローションなんでいかが?
とろみの中に閉じ込められた炭酸の気泡がつぶつぶしてかわいい?!
あくまでも想像ですがどうでしょう?!
肌に使えるかなっ?!
Friday, January 11, 2008
バラの花にご用心
定期購読している雑誌Audubonの1・2月号に"War of The Roses"という特集記事がありました。Audubonはアメリカの非営利環境団体The National Audubon Societyが発行している雑誌です。この特集記事によると、アメリカ人は毎年15億本ものバラを買うのだそうです。そのほとんどがコロンビアやエクアドルといったラテンアメリカからの輸入品。特にエクアドルのバラは、色の深みや花の大きさなどが素晴らしく、世界でもトップクラスのバラとして扱われています。エクアドルでは、花産業はオイル、バナナに次ぐ大きな経済の柱となっており、バレンタインと母の日を中心にそのほとんどをアメリカに輸出しているのだそうです。
しかし、そんなに美しいバラがエクアドルからアメリカまでわざわざやって来て、店先で並ばれ、家庭の花瓶に生けられ、それでもまだ何日もその美しさを保つのはちょっとおかしいと思いませんか?特集記事によると、エクアドルでは(コロンビアも)花農場で殺虫剤、除草剤、防カビ剤などが大量に使われていて、規制が甘いため、アメリカやヨーロッパではすでに禁止または規制されている危険な薬品なども使われているそうです。農薬は地面を通って川や海に流れ込み、水の生き物や植物を殺してしまうし、花農場で働く労働者たちは有害物質に晒されたことが原因と思われる様々な疾患に苦しんでいる、とありました。まるでレイチェル・カーソンの「沈黙の春」のようですね。でもこれは70年代ではなく、今まさに起きていること。かたやバレンタインや母の日に完璧な美しさを保つバラを買い求める米国の人達、かたや子供や家族を抱え、体を有毒物質に晒しながらも月160ドルほどの賃金のために働くラテンアメリカの労働者。なんか胸につかえるものがあります。記事を読んで、バラの花の味方が変わってしまいました。
幸い(と言えるのかどうか・・)、持続可能な方法で有機バラを栽培する農場も出てきたそうです。バラも食べ物のように、有機証明というのが始まったそうで、ゆくゆくは有機花がメインになって売れていくのではないかということです。花産業だって、環境や人に負担がない方がいいのは絶対なんだけど、仕切ってるのはアメリカ。花はアメリカ向けのものだし、当然のことと言えばそうなんですが、ちょっと腑に落ちないなあと思うのは私だけでしょうか〜。
日本ではどこのバラが売られているのでしょう。もしお花を買うのが好きな方はその花がどこからどうやって来たのか調べてみるといいと思います。身近に感じる花も、案外遠い国から来ているかもしれませんよ。
しかし、そんなに美しいバラがエクアドルからアメリカまでわざわざやって来て、店先で並ばれ、家庭の花瓶に生けられ、それでもまだ何日もその美しさを保つのはちょっとおかしいと思いませんか?特集記事によると、エクアドルでは(コロンビアも)花農場で殺虫剤、除草剤、防カビ剤などが大量に使われていて、規制が甘いため、アメリカやヨーロッパではすでに禁止または規制されている危険な薬品なども使われているそうです。農薬は地面を通って川や海に流れ込み、水の生き物や植物を殺してしまうし、花農場で働く労働者たちは有害物質に晒されたことが原因と思われる様々な疾患に苦しんでいる、とありました。まるでレイチェル・カーソンの「沈黙の春」のようですね。でもこれは70年代ではなく、今まさに起きていること。かたやバレンタインや母の日に完璧な美しさを保つバラを買い求める米国の人達、かたや子供や家族を抱え、体を有毒物質に晒しながらも月160ドルほどの賃金のために働くラテンアメリカの労働者。なんか胸につかえるものがあります。記事を読んで、バラの花の味方が変わってしまいました。
幸い(と言えるのかどうか・・)、持続可能な方法で有機バラを栽培する農場も出てきたそうです。バラも食べ物のように、有機証明というのが始まったそうで、ゆくゆくは有機花がメインになって売れていくのではないかということです。花産業だって、環境や人に負担がない方がいいのは絶対なんだけど、仕切ってるのはアメリカ。花はアメリカ向けのものだし、当然のことと言えばそうなんですが、ちょっと腑に落ちないなあと思うのは私だけでしょうか〜。
日本ではどこのバラが売られているのでしょう。もしお花を買うのが好きな方はその花がどこからどうやって来たのか調べてみるといいと思います。身近に感じる花も、案外遠い国から来ているかもしれませんよ。
Thursday, October 25, 2007
続きです
そんな訳で育児疲れですっかり脱力していた私ですが、せめてコドモの散歩くらい自分も楽しめるところにしようと、ときどき少しだけ遠出をして、近辺にある自然の多い公園へ行っています。例えば・・

おなじみセントラルパーク。

マンハッタン最北。インウッドヒル。

私のブログやその他の連載に何度となく出てきたウェイブヒル。
コドモもこの遠足風の散歩がとても好きなようです。森の中をぐいぐい歩いたり、落ちてる枝で土をほじったり、落ち葉をカサカサならしてふんずけたり、鳥や虫に話しかけたりといつも楽しそうにしています。そして散歩の帰りにはぐっすりお昼寝。これは本当に助かります。私も数時間ほど樹々に囲まれていたら気分はすっきり晴れやか。なので体が疲れてても、帰宅後に晩ご飯の支度がすいすいできます。
こうなってくるとどんどん欲が出てきて、毎日でも森の中にいたい!自然に包まれたい!と思ってしまいました。で、短絡的ではありますが、家の中に植物をプラスしました:

ジャーン!って、ただのカーテンです。でも葉っぱです。緑です。気分は森です。カーテンを自分で縫おうと思ってましたがそんな何年先になるかわからない野望は捨てました。イケヤで買いました。29ドルです。とっても気に入ってます〜。これまで使ってたカーテンは、古いシーツを半分に切ったもので、もうペラペラのボロボロでした。初めて買った模様のカーテン。森のカーテン(と勝手に命名)。贅沢です。すごく幸せです。カーテンで幸せになれるなんて幸せです。
そしてもうひとつ。家の中でも自然を楽しむ方法。それは窓から空を見ること:

朝焼けです。朝7時ごろ。きれいですね。きれいって思えるうちは大丈夫。今日も頑張ろうと思えます。

おなじみセントラルパーク。

マンハッタン最北。インウッドヒル。

私のブログやその他の連載に何度となく出てきたウェイブヒル。
コドモもこの遠足風の散歩がとても好きなようです。森の中をぐいぐい歩いたり、落ちてる枝で土をほじったり、落ち葉をカサカサならしてふんずけたり、鳥や虫に話しかけたりといつも楽しそうにしています。そして散歩の帰りにはぐっすりお昼寝。これは本当に助かります。私も数時間ほど樹々に囲まれていたら気分はすっきり晴れやか。なので体が疲れてても、帰宅後に晩ご飯の支度がすいすいできます。
こうなってくるとどんどん欲が出てきて、毎日でも森の中にいたい!自然に包まれたい!と思ってしまいました。で、短絡的ではありますが、家の中に植物をプラスしました:

ジャーン!って、ただのカーテンです。でも葉っぱです。緑です。気分は森です。カーテンを自分で縫おうと思ってましたがそんな何年先になるかわからない野望は捨てました。イケヤで買いました。29ドルです。とっても気に入ってます〜。これまで使ってたカーテンは、古いシーツを半分に切ったもので、もうペラペラのボロボロでした。初めて買った模様のカーテン。森のカーテン(と勝手に命名)。贅沢です。すごく幸せです。カーテンで幸せになれるなんて幸せです。
そしてもうひとつ。家の中でも自然を楽しむ方法。それは窓から空を見ること:

朝焼けです。朝7時ごろ。きれいですね。きれいって思えるうちは大丈夫。今日も頑張ろうと思えます。
Thursday, October 18, 2007
Monday, September 10, 2007
「草の海」
椎名誠の「草の海 モンゴル奥地への旅」(集英社文庫)を読み終えました。本当ならこういう旅ものの本は1日で集中的に読んで、その後2、3日どっぷり余韻につかり、自分も旅に行ってきたかのような充実感を味わいたいものです。しかしながら、現実は3行読んではコドモに邪魔され、半ページ読んではまたコドモの邪魔され。結局読み終わるまでに2ヶ月以上かかりました。しかもモンゴルの草原が写っていたカバーを途中でコドモがどこかへやってしまうし、まったくこの旅は子供に振り回され何を見たのか覚えてない、と言った状態です。
本に集中することはできませんでしたが、パーツパーツでぐぐっと引きつけられるところはありました。本の終わりの方に登場したニガヨモギの草原などはそのひとつです。ムングンモリトから6時間ほどのところにあるバヤンオーランという場所に到着すると一面にニガヨモギが広がり、「なんともいえぬやわらかくて清々しい香気に満ちている」というのです。この「やわらかくて清々しい香気」とは一体どんな香りなんでしょう?椎名氏は「一晩中この香りをかいで寝ていたのだから体にとてもいいのだろうな、と思わせるナニカがある。」と書いています。調べてみるとニガヨモギは英語でwormwood。健胃作用や強壮作用もあるけれど、薬にも毒にもなる強い成分を持つハーブのようで、写真を見ると、見たことあるようなないような、白っぽい草で黄色い花をつけていました。草餅を枕元に置いて寝るのとはちょっと(だいぶ?!)違うのでしょうが、ぜひともニガヨモギの草原の「香気」に包まれて寝てみたいものです。
そしてあとがきに書かれた椎名氏の言葉も深く心に残りました:
生きている命がみんなそのことに一所懸命だ。人も動物も草も花もみんなてらいがなく生きていることに真剣だ。モンゴルとはつまりそういう国だ。
これには、(本を通して)モンゴルの旅をしそこねた私ですら、机をバンバン叩いて「その通り!」と叫びたいくらい強く共感しました。もちろんモンゴルに限らず、命とはそういうものなんじゃないかと思うのです。生きるというのは真剣なこと。植物にしても、花の色や香りは人を喜ばすためではなく、生きるための手段。地下で根を伸ばすことも、空に向かって茎を伸ばすことも生きるためなんですよね。
あとは余談ですが、アウトドア料理の名人、林(リン)さんが作る料理もおいしそう。ニガヨモギの香気同様、想像力をうーんとはたらかせて読みたいところです。
本に集中することはできませんでしたが、パーツパーツでぐぐっと引きつけられるところはありました。本の終わりの方に登場したニガヨモギの草原などはそのひとつです。ムングンモリトから6時間ほどのところにあるバヤンオーランという場所に到着すると一面にニガヨモギが広がり、「なんともいえぬやわらかくて清々しい香気に満ちている」というのです。この「やわらかくて清々しい香気」とは一体どんな香りなんでしょう?椎名氏は「一晩中この香りをかいで寝ていたのだから体にとてもいいのだろうな、と思わせるナニカがある。」と書いています。調べてみるとニガヨモギは英語でwormwood。健胃作用や強壮作用もあるけれど、薬にも毒にもなる強い成分を持つハーブのようで、写真を見ると、見たことあるようなないような、白っぽい草で黄色い花をつけていました。草餅を枕元に置いて寝るのとはちょっと(だいぶ?!)違うのでしょうが、ぜひともニガヨモギの草原の「香気」に包まれて寝てみたいものです。
そしてあとがきに書かれた椎名氏の言葉も深く心に残りました:
生きている命がみんなそのことに一所懸命だ。人も動物も草も花もみんなてらいがなく生きていることに真剣だ。モンゴルとはつまりそういう国だ。
これには、(本を通して)モンゴルの旅をしそこねた私ですら、机をバンバン叩いて「その通り!」と叫びたいくらい強く共感しました。もちろんモンゴルに限らず、命とはそういうものなんじゃないかと思うのです。生きるというのは真剣なこと。植物にしても、花の色や香りは人を喜ばすためではなく、生きるための手段。地下で根を伸ばすことも、空に向かって茎を伸ばすことも生きるためなんですよね。
あとは余談ですが、アウトドア料理の名人、林(リン)さんが作る料理もおいしそう。ニガヨモギの香気同様、想像力をうーんとはたらかせて読みたいところです。
Friday, July 06, 2007
植物の辞典
注文していた本が届きました〜。
待ちに待っていた本のタイトルは「暮らしを支える植物の辞典」。著者はA.レウィントン、訳は光岡祐彦ほか。八坂書房の本です。私は90年に出版された英語版"Plants for People" by Anna Lewington(1990)を持っていて、和訳が出ないかと待っていたところ、ついに今年発売となったのです!
この本はサブタイトルにあるように「衣食住・医薬からバイオまで」ありとあらゆる面で、植物が資源としてどのように使われてきたか、また使われているかをカバーしています。辞典なので広く浅くという感じですが、それでも情報は満載。人間の暮らしにとって植物は欠くことのできない存在であることは頭で知っていても、この本を読むと、人間の依存度や身勝手さに驚きや不安すら感じます。
石けんや自然コスメに興味がある方におすすめなのは、1章の「植物できれいに」、3章の「植物で養う」、5章の「植物で癒す」。ちなみに英語ではオールカラーですが、日本語は白黒。植物の写真がたくさんあるので、カラーで見たい方は英語版もおすすめです。
上記の本と一緒に「私たちは本当に自然が好きか」(鹿島出版会)という本も買いました。タイトルを読んでどきっとして、そのまま購入を決めた本です。まだ読みかけなのですが、買って正解!とてもおもしろい本です!著者の塚本正司さんは、「みどり」がどう生きてきてきたか、私たちが「みどり」をどう扱ってきたか、またどうあるべきか、などを書いているのですが、あらゆる分野の「みどり」に関する資料や文献をたくさん引用し、わかりやすく丁寧に、そしてとても説得力を持って説明しています。そして一ページ一ページ読み進むごとに思うのは、「私たちは本当に自然が好きか?」というタイトル通りの疑問です。私のようにタイトルを見てどきっとした方には、きっとおもしろいと思いますよ〜。
待ちに待っていた本のタイトルは「暮らしを支える植物の辞典」。著者はA.レウィントン、訳は光岡祐彦ほか。八坂書房の本です。私は90年に出版された英語版"Plants for People" by Anna Lewington(1990)を持っていて、和訳が出ないかと待っていたところ、ついに今年発売となったのです!
この本はサブタイトルにあるように「衣食住・医薬からバイオまで」ありとあらゆる面で、植物が資源としてどのように使われてきたか、また使われているかをカバーしています。辞典なので広く浅くという感じですが、それでも情報は満載。人間の暮らしにとって植物は欠くことのできない存在であることは頭で知っていても、この本を読むと、人間の依存度や身勝手さに驚きや不安すら感じます。
石けんや自然コスメに興味がある方におすすめなのは、1章の「植物できれいに」、3章の「植物で養う」、5章の「植物で癒す」。ちなみに英語ではオールカラーですが、日本語は白黒。植物の写真がたくさんあるので、カラーで見たい方は英語版もおすすめです。
上記の本と一緒に「私たちは本当に自然が好きか」(鹿島出版会)という本も買いました。タイトルを読んでどきっとして、そのまま購入を決めた本です。まだ読みかけなのですが、買って正解!とてもおもしろい本です!著者の塚本正司さんは、「みどり」がどう生きてきてきたか、私たちが「みどり」をどう扱ってきたか、またどうあるべきか、などを書いているのですが、あらゆる分野の「みどり」に関する資料や文献をたくさん引用し、わかりやすく丁寧に、そしてとても説得力を持って説明しています。そして一ページ一ページ読み進むごとに思うのは、「私たちは本当に自然が好きか?」というタイトル通りの疑問です。私のようにタイトルを見てどきっとした方には、きっとおもしろいと思いますよ〜。
Sunday, July 01, 2007
薔薇の名前

少し前に薔薇園で薔薇を見てきました。
赤、ピンク、黄色、オレンジ、紫・・どの薔薇も美しく
園内は酔ってしまいそうなほど甘い香りに包まれていました。
私は変なところで活字中毒というか、
花より名前が気になって、ネームプレートばかり読んでは
気に入った名前があるとその花の写真を撮っていました。
数ある種類の中で、いちばん気に入ったのはこの薔薇。

"Dream come true"という名前だそうです。
この花を手がけた人がついに夢が叶った!とこの名をつけたのか、
それとも夢が現実になるようにと思いを込めたのか。
薄い黄色から濃いピンクへと色が変化してゆく姿は
淡い夢がはっきりした現実になる流れのよう、
とまで言ってしまうと考えすぎかな?
もしこのバラを一本差し出され、このバラの香りをかぐと
夢がひとつだけ叶いますと言われたら何をお願いしよう?
なんてことを、この名前を見ただけで何日も考えてしまいます。
これは活字中毒というより妄想癖?でしょうかー。
それにしてもバラという植物は不思議です。
人間の立った状態からだとちょうどよい位置に美しい花が咲き、
ちょうどよい甘さの香りが漂います。
しかし触ればトゲもあるし、花に顔を近づければ蜂がいることも。
少し離れたところから見ているのがいちばんいい。
あまり近づくと、いいことばかりじゃありませんよ。
そんな解釈もまた夢と現実と重なっているようで、
薔薇の名前のきっかけに妄想がどんどん続いてしまうのです。
Friday, February 09, 2007
vermicompost
先日、ミミズで作るコンポースのデモンストレーションを見てきました。
これはキッチンから出る野菜や果物のくずをミミズに食べさせて堆肥を作る方法です。小さなプラスチック容器があれば室内でも簡単にできるため、アパート住人の多いニューヨークでは市の衛生局で"Indoor composting with a warm bin"というパンフレットを作ってその方法を紹介しています。ちなみにニューヨーク市衛生局と市内各地区にある植物園などが提携して、「堆肥マスター」になるプログラムというのも行われています。
ミミズコンポース作りに必要なのは、餌となる野菜や果物のくず、そして温度や湿度をある程度一定に保つため(と思われる)新聞紙を細長く切ったもの、新聞を湿らすための水入りスプレーボトル、そしてred worm (Eisenia fetida or Lumbricus rubellus)と呼ばれる赤ミミズです。赤ミミズは食欲が旺盛=堆肥がたくさん取れるんだそうです。プラスチック容器に野菜・果物くずとミミズを入れ、しめらせた新聞紙を入れ、フタをして出来上がり。ただし、ミミズが呼吸ができるように、容器の数カ所に空気穴をつけておくそうです。どれくらいの大きさのプラスチック容器を使うか、何匹のミミズが必要かなどは、キッチンで出るくずの量によって違います。赤ミミズは一日に自分の体重の約半分くらいの量を食べるそうで(体重と同じ量を食べるという説も!)、例えば500gのくずが出るならば1キロの赤ミミズ、数にすると2000匹以上が必要になります!
これだけ聞くとかなり簡単そうですが、コンポース内の温度・湿度などはやはりある程度気をつける必要があるようです。デモンストレーションをしてくれた女性がおもしろい経験談を語ってくれました。ある日、彼女のアパートのミミズ箱のミミズが全滅していたそうです。理由は前の晩に入れた豆。煮豆を作ったら柔らかくなりすぎたので全部ミミズにあげてしまったのだそうです。たくさんの豆を与えたらなぜ死んでしまったか。彼女は説明してくれました。「よく考えたら、豆は窒素を多く含んでいて熱が出やすい。つまりミミズ箱に窒素爆弾を投げ込んでしまったわけです。ミミズ達は苦しかったらしく、みんな新聞の上に這い上がってきていました。」
ミミズ箱に入れる食べ物もなんでもいいという訳ではないんですね。ちなみにタマネギやブロッコリは臭いがかなりでるためネズミが集まりやすい、果物の皮はきれいに洗わないとハエが発生しやすい、などなどアパート暮らしがゆえに特に細かく気をつけなければならない点もいろいろあるようです。
さて、コンポースを作り始めて一月くらいすると堆肥が出来てくるそうです。これをアパートの窓辺で育てているプランターのトマトなりお花なりに与えると、植物は喜んでぐんぐんと成長します。農場や庭つきの家が無くても、自然のサイクルを暮らしに取り入れることができる。都会の狭いアパート暮らしだって、堆肥を自分で作りながらガーデニングができる。うちの生ゴミも減るし、街のゴミ減らしにも貢献できる。なんだかいいことだらけですよね。これを今年はやってみよう!と私は思っているのですが、なにしろ赤ミミズ2000匹です。これを通販で買う勇気がまだ出ません・・。もし試したことがある人、試したい人がいたらぜひ教えてくださいー。
これはキッチンから出る野菜や果物のくずをミミズに食べさせて堆肥を作る方法です。小さなプラスチック容器があれば室内でも簡単にできるため、アパート住人の多いニューヨークでは市の衛生局で"Indoor composting with a warm bin"というパンフレットを作ってその方法を紹介しています。ちなみにニューヨーク市衛生局と市内各地区にある植物園などが提携して、「堆肥マスター」になるプログラムというのも行われています。
ミミズコンポース作りに必要なのは、餌となる野菜や果物のくず、そして温度や湿度をある程度一定に保つため(と思われる)新聞紙を細長く切ったもの、新聞を湿らすための水入りスプレーボトル、そしてred worm (Eisenia fetida or Lumbricus rubellus)と呼ばれる赤ミミズです。赤ミミズは食欲が旺盛=堆肥がたくさん取れるんだそうです。プラスチック容器に野菜・果物くずとミミズを入れ、しめらせた新聞紙を入れ、フタをして出来上がり。ただし、ミミズが呼吸ができるように、容器の数カ所に空気穴をつけておくそうです。どれくらいの大きさのプラスチック容器を使うか、何匹のミミズが必要かなどは、キッチンで出るくずの量によって違います。赤ミミズは一日に自分の体重の約半分くらいの量を食べるそうで(体重と同じ量を食べるという説も!)、例えば500gのくずが出るならば1キロの赤ミミズ、数にすると2000匹以上が必要になります!
これだけ聞くとかなり簡単そうですが、コンポース内の温度・湿度などはやはりある程度気をつける必要があるようです。デモンストレーションをしてくれた女性がおもしろい経験談を語ってくれました。ある日、彼女のアパートのミミズ箱のミミズが全滅していたそうです。理由は前の晩に入れた豆。煮豆を作ったら柔らかくなりすぎたので全部ミミズにあげてしまったのだそうです。たくさんの豆を与えたらなぜ死んでしまったか。彼女は説明してくれました。「よく考えたら、豆は窒素を多く含んでいて熱が出やすい。つまりミミズ箱に窒素爆弾を投げ込んでしまったわけです。ミミズ達は苦しかったらしく、みんな新聞の上に這い上がってきていました。」
ミミズ箱に入れる食べ物もなんでもいいという訳ではないんですね。ちなみにタマネギやブロッコリは臭いがかなりでるためネズミが集まりやすい、果物の皮はきれいに洗わないとハエが発生しやすい、などなどアパート暮らしがゆえに特に細かく気をつけなければならない点もいろいろあるようです。
さて、コンポースを作り始めて一月くらいすると堆肥が出来てくるそうです。これをアパートの窓辺で育てているプランターのトマトなりお花なりに与えると、植物は喜んでぐんぐんと成長します。農場や庭つきの家が無くても、自然のサイクルを暮らしに取り入れることができる。都会の狭いアパート暮らしだって、堆肥を自分で作りながらガーデニングができる。うちの生ゴミも減るし、街のゴミ減らしにも貢献できる。なんだかいいことだらけですよね。これを今年はやってみよう!と私は思っているのですが、なにしろ赤ミミズ2000匹です。これを通販で買う勇気がまだ出ません・・。もし試したことがある人、試したい人がいたらぜひ教えてくださいー。
Monday, October 16, 2006
honey bees cont.
はちみつ採取のデモンストレーションの続き。
ちょっと時間がたってしまったけれど、おもしろい会話のやりとりを聞いたので。
「ハチはなぜ、人間の作った木箱の巣に集まるのですか?」
見学者のひとりから養蜂場のおじさんに質問がありました。
「ハニカムのシートを木枠にはさんであるからだよ。」とおじさん。
「それはなにかの化学物質によってハチが引きつけられるということですか?」と同じ見学者。
「彼らはハチだからだよ。自分のにおいだからわかるんだ。」とハチおじさん。
すると別の見学者が「つまり遺伝子に組み込まれている、ということですね。」と言いました。
ハチおじさんは答えました。"That's what WE say. They know because they are bees!"
それは我々(人間)がつけた説明に過ぎない。ハチはハチだから自分の巣を知ってるんだ。
ハチおじさんの答えに、二人の見学者は少し当惑したような顔をしていました。
人間はやれ化学だやれ遺伝子だと説明をつけたがるし、説明をつけて知った気になっている。
だけどそれは知った気になっているだけで、本当に知っている(know)のはハチだけ。
ハチおじさんはそう言っているようにも聞こえました。
このおじさんはすごいなあ。かっこいいなあ。私は感動しました。
That's what WE say. 機会があったら使ってみようと思います〜(笑)
ところで・・1匹のハチが一生に集める蜂蜜は小さじ1/2だそうです。
紅茶に蜂蜜を一杯入れたら、ハチ2匹の一生がそこにあるんです。
大切に大切に使わないといけないですね。
ちょっと時間がたってしまったけれど、おもしろい会話のやりとりを聞いたので。
「ハチはなぜ、人間の作った木箱の巣に集まるのですか?」
見学者のひとりから養蜂場のおじさんに質問がありました。
「ハニカムのシートを木枠にはさんであるからだよ。」とおじさん。
「それはなにかの化学物質によってハチが引きつけられるということですか?」と同じ見学者。
「彼らはハチだからだよ。自分のにおいだからわかるんだ。」とハチおじさん。
すると別の見学者が「つまり遺伝子に組み込まれている、ということですね。」と言いました。
ハチおじさんは答えました。"That's what WE say. They know because they are bees!"
それは我々(人間)がつけた説明に過ぎない。ハチはハチだから自分の巣を知ってるんだ。
ハチおじさんの答えに、二人の見学者は少し当惑したような顔をしていました。
人間はやれ化学だやれ遺伝子だと説明をつけたがるし、説明をつけて知った気になっている。
だけどそれは知った気になっているだけで、本当に知っている(know)のはハチだけ。
ハチおじさんはそう言っているようにも聞こえました。
このおじさんはすごいなあ。かっこいいなあ。私は感動しました。
That's what WE say. 機会があったら使ってみようと思います〜(笑)
ところで・・1匹のハチが一生に集める蜂蜜は小さじ1/2だそうです。
紅茶に蜂蜜を一杯入れたら、ハチ2匹の一生がそこにあるんです。
大切に大切に使わないといけないですね。
Saturday, October 07, 2006
apples & bees
ふたつのデモンストレーションを見てきました。

ひとつはアップルサイダーのデモンストレーション。
赤いボックスにりんごを放り投げて、横のハンドルをぐるぐる回すと、りんごが細かく砕けて樽に落ちます。それを上からぐぐっと押すと、りんごがつぶされ、樽の下からジュースが出てきます。これでアップルサイダーのできあがり!絞り立ての味は最高ー!

もうひとつは、はちみつのデモンストレーション。ハニカムを釜の中にセットして、中央にある黄色いノブをぐるぐる回すと、高速スピンではちみつが釜の内壁に飛び散り下に落ちるという仕組み。そしてはちみつは注ぎ口から滴ってバケツの中へ。バケツ内にはワックスを濾すために、目の細かい網がかかっています。取れ立てのはちみつは最高ー!

↑釜の中はこんな感じ。
地元ブロンクスで採れたはちみつが、採取月ごとに並べてありました。味を比べてみると・・・6月に採れたはちみつは、軽くて爽やか。7月、8月に月が増すごとに味が濃厚になり、9月に採れたはちみつはいちばんリッチでした。季節によって花が違うから味も違うんですねー。
シンプルな機械を使ってはいるものの、どちらもほぼ手作業。コップ1杯のアップルサイダーやひと匙のはちみつを絞り出すのに、どれだけの労力を必要とするかを見ると、ありがたみがよくわかりますね。

ひとつはアップルサイダーのデモンストレーション。
赤いボックスにりんごを放り投げて、横のハンドルをぐるぐる回すと、りんごが細かく砕けて樽に落ちます。それを上からぐぐっと押すと、りんごがつぶされ、樽の下からジュースが出てきます。これでアップルサイダーのできあがり!絞り立ての味は最高ー!

もうひとつは、はちみつのデモンストレーション。ハニカムを釜の中にセットして、中央にある黄色いノブをぐるぐる回すと、高速スピンではちみつが釜の内壁に飛び散り下に落ちるという仕組み。そしてはちみつは注ぎ口から滴ってバケツの中へ。バケツ内にはワックスを濾すために、目の細かい網がかかっています。取れ立てのはちみつは最高ー!

↑釜の中はこんな感じ。
地元ブロンクスで採れたはちみつが、採取月ごとに並べてありました。味を比べてみると・・・6月に採れたはちみつは、軽くて爽やか。7月、8月に月が増すごとに味が濃厚になり、9月に採れたはちみつはいちばんリッチでした。季節によって花が違うから味も違うんですねー。
シンプルな機械を使ってはいるものの、どちらもほぼ手作業。コップ1杯のアップルサイダーやひと匙のはちみつを絞り出すのに、どれだけの労力を必要とするかを見ると、ありがたみがよくわかりますね。
Saturday, September 30, 2006
elecampane
elecampane, Iluna helenium (Compositae)
クラスで、先生がいちばん好きなハーブはエレキャンペーンだと言いました。
エレキャンペーン?!初めて聞く単語です。それまで話しを聞きながら黙々とノートをとっていた私は、そこで手が止まってしまいました。エレキャンペーン?エレ?キャンペーン?それって何?!
そんな私の混乱をよそに、先生の話しは続きました。先生がこのハーブをこよなく愛している理由は、命を救ってもらったからとのこと。風邪をこじらせ肺炎になり、これで人生が終わりだと思うほど体が弱ってしまったときに、友達からこのハーブ(確かティンクチャー)をもらったそう。飲む前は這うことすらやっとだったのに、エレキャンペーンを飲んで何十分後かしたら歩くことができた、と言っていました。
先生の体験談は、本当はもっとドラマチックだったと思います。だけど「エレキャンペーン』という単語でひっかかってしまった私は、頭がストップしてしまいました。実は、わからない単語を聞いたときは発音記号で書き留めて、あとから辞書でスペルをチェックする習慣があるのですが、エレキャンペーンはなぜか発音記号がまったく浮かばなかったんです。結局、あたふたした挙げ句にカタカナで「エレキャンペーン」とメモ。能力不足のおかげで、カタカナからスペルを見つけるのは一苦労でした。辞書やハーブ辞典の索引を調べあさって、スペルがわかったのはなんと3日後!(時間かかりすぎですよね・・)
しかし、スペルが分かればこちらのものです。ようやく腰を据えてハーブ辞典でエレキャンペーンの効能をチェックしました。キク科の植物で、使われるのは根の部分。呼吸器系のトニックとして知られており、気管支炎、気管支ぜんそくなどに特に効果があるそう。日本名はオオグルマ。お菓子の香りつけにも使われるそうです。
さて、ハーブの正体がわかってすっきりしたところで、なぜ発音記号が浮かばなかったのかが気になってきました。よくよく見てみるとelecampaneって聞いたままのスペルじゃありませんか?しかもカタカナで「エレキャンペーン」って書けたし・・。(ここからはつまらない話になります。)この単語が特別にわからなかったのはなぜだろうと考えた結果、答えはアクセントにあるとわかりました。実は私は発音記号を書くときに、必ずアクセントをつけるんです。別の言い方をすると、アクセントがわからないと発音もよくわからない。エレキャンペーンは4音節なのにアクセントが3つもあるんです。アクセントの母音を大文字で表すとElecAmpAne。いちおう最後の「ペーン」のところが第一アクセントなのですが、聞いた感じでは3つとも同じくらいのストレスだった気がします。混乱したのはまさしくこの部分。聞き取れなかったのは音というよりアクセントだったようです。
こちらの謎も解けて気分はさらにすっきりです。おまけにエレキャンペーンについてはちょっと詳しくなったし。しかし悲しいことに、このハーブはテストに出るハーブではないんです。ただ単に、先生がいちばん好きなだけで。エレキャンペーンにかなりの時間を費やしてしまったおかげで、他のハーブはぜんぜんチェックしてません。
果たしてテストは大丈夫でしょうか?!
クラスで、先生がいちばん好きなハーブはエレキャンペーンだと言いました。
エレキャンペーン?!初めて聞く単語です。それまで話しを聞きながら黙々とノートをとっていた私は、そこで手が止まってしまいました。エレキャンペーン?エレ?キャンペーン?それって何?!
そんな私の混乱をよそに、先生の話しは続きました。先生がこのハーブをこよなく愛している理由は、命を救ってもらったからとのこと。風邪をこじらせ肺炎になり、これで人生が終わりだと思うほど体が弱ってしまったときに、友達からこのハーブ(確かティンクチャー)をもらったそう。飲む前は這うことすらやっとだったのに、エレキャンペーンを飲んで何十分後かしたら歩くことができた、と言っていました。
先生の体験談は、本当はもっとドラマチックだったと思います。だけど「エレキャンペーン』という単語でひっかかってしまった私は、頭がストップしてしまいました。実は、わからない単語を聞いたときは発音記号で書き留めて、あとから辞書でスペルをチェックする習慣があるのですが、エレキャンペーンはなぜか発音記号がまったく浮かばなかったんです。結局、あたふたした挙げ句にカタカナで「エレキャンペーン」とメモ。能力不足のおかげで、カタカナからスペルを見つけるのは一苦労でした。辞書やハーブ辞典の索引を調べあさって、スペルがわかったのはなんと3日後!(時間かかりすぎですよね・・)
しかし、スペルが分かればこちらのものです。ようやく腰を据えてハーブ辞典でエレキャンペーンの効能をチェックしました。キク科の植物で、使われるのは根の部分。呼吸器系のトニックとして知られており、気管支炎、気管支ぜんそくなどに特に効果があるそう。日本名はオオグルマ。お菓子の香りつけにも使われるそうです。
さて、ハーブの正体がわかってすっきりしたところで、なぜ発音記号が浮かばなかったのかが気になってきました。よくよく見てみるとelecampaneって聞いたままのスペルじゃありませんか?しかもカタカナで「エレキャンペーン」って書けたし・・。(ここからはつまらない話になります。)この単語が特別にわからなかったのはなぜだろうと考えた結果、答えはアクセントにあるとわかりました。実は私は発音記号を書くときに、必ずアクセントをつけるんです。別の言い方をすると、アクセントがわからないと発音もよくわからない。エレキャンペーンは4音節なのにアクセントが3つもあるんです。アクセントの母音を大文字で表すとElecAmpAne。いちおう最後の「ペーン」のところが第一アクセントなのですが、聞いた感じでは3つとも同じくらいのストレスだった気がします。混乱したのはまさしくこの部分。聞き取れなかったのは音というよりアクセントだったようです。
こちらの謎も解けて気分はさらにすっきりです。おまけにエレキャンペーンについてはちょっと詳しくなったし。しかし悲しいことに、このハーブはテストに出るハーブではないんです。ただ単に、先生がいちばん好きなだけで。エレキャンペーンにかなりの時間を費やしてしまったおかげで、他のハーブはぜんぜんチェックしてません。
果たしてテストは大丈夫でしょうか?!
Wednesday, September 20, 2006
banana removes plantar warts!
banana, Musa spp. (Musaceae)
Medical Botanyのクラスでのこと。ハーバリストは時として、とても変わった治療法をするという話題になり、その例としてバナナで足底いぽ(plantar warts)が治った話しをしてくれました。
U先生がまだハーブのクラスを取っていた頃、彼女の婚約者が足底いぼで悩んでいたので、クラスの先生にどんな植物が効果があるかと尋ねたそうです。すると先生は「バナナ」と答えました。バナナの皮の内側の部分をいぼに張り付けておくと、4〜6週間でいぼが取れるというのです。いくらなんでもバナナなんて・・とU先生は半信半疑でした。しかしそれ以上に信じていなかったのは、婚約者のお母さんです。病院で看護士として働いているお母さんは、足底いぼがバナナなんかで治るはずがない!病院で手術しないと治らないわよ!と強く言い張りました。しかしU先生の婚約者はバナナ療法にピンと来るものがあったのか、ジップロック袋にバナナの皮を入れて毎日持ち歩くようになりました。一日に3回バナナを取り替えるときは、袋の皮を取り出し、きれいに四角くカットして患部に張り直したそうです。すると1週間後になんと婚約者の足の裏からポロリときれいにいぼが取れたのです!しかもその瞬間をU先生も婚約者のお母さんも目撃。U先生もビックリしたそうですが、西洋医学を信じきっていたお母さんは特にOoooooh my Goooood!!!!!だったそうです。
化学の専門家たちが研究に研究を重ねて作り上げた処方薬ではなく、本来ならぽいっと捨てられてしまうバナナの皮が、痛い痛い足底いぼを治してしまうなんて誰が発見したんでしょう?確かにハーバリストの中にはとても変わったことを試す人もいるものです。しかし、大切なのはよい結果がもたらされたということ。それがプラシーボだろうが、科学的に実証されていなかろうが、婚約者は治り、U先生はそれを目撃した。その体験は事実であり、嘘偽りはないわけです。
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