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Thursday, January 05, 2012

2012年の石けん作り

新しい年になりましたね。なんだか時間の過ぎるのが早くて、1週間がやけに長かった子供のころが懐かしいです。

石けんを作るようになってから、毎年新しい年になると「今年はどんなふうに石けん作りをして行きたいか」と考えるようになりました。それは以前だったら、自分のスタンスだったり、こだわりだったり、アイディアを実際にどういう形にしていくかというプランだったり。抱負を考え、決めて、それを一年かけて実行していくのです。目標があったからこそ達成できたこともたくさんありました。しかし、目標が枷になってしまったこともありました。そうなると身動きが取れなくなって、楽しいはずのことが苦しくなってしまったりね。結局、次第に抱負を持たない年も多くなってきました。今年もこれと言って抱負がありません。目的がないわけでも、やりたいことがないわけでもありません。でも新年という区切りとか、抱負という目標の立て方が、今の私にはあてはまらないのかもしれません。

石けん作りに限りませんが、何でもしばらく続けていると、うまくいったり、いかなかったり、模索したり、ひらめいたり、そのときそのときで違います。新年の抱負がよい原動力になる年もあれば、ストレスや挫折感の理由になってしまうことも。困難が乗り越えられるときもあれば、あきらめるしかないときもある。月並みだけど、島倉千代子みたいだけど、人生いろいろだなーって本当に思います。

状況もどんどん変わる、自分もどんどん変わる、価値観もどんどん変わる。そして変化の仕方もいろいろです。常に変わりゆく流れの中で、流れに乗りながら、流されないように流れていく。石けん作りに関しては、そんなふうにできたらいちばんいいなあと思っています。流れに乗るためには柔軟性が、流されないためには芯を持つことが必要です。私にとって柔軟性とはこだわりがないことです。素材のこだわり、作り方のこだわり、レシピのこだわり、スタンスのこだわり・・石けん作りの自由さや可能性を狭めてしまうようなこだわりを持たないようにしています。私の中にある芯とは、石けん作りに対する好奇心、つまりもっと石けん作りについて知りたいという気持ち、そして楽しさを分かち合いたいという気持ちです。このふたつは、石けん作りを始めた日から今の今までまったく変わらない部分です。芯を持ちつつ、変化に柔軟に対応するよう努めると、多少のアップやダウンを体験しても、なんとか続けていかれるように思います。

昨年は、自分の石けん作りを模索された方も多かったのではないでしょうか。苦しんだり悩んだり、急激な変化にとまどったり,迷った方もいるのではないかと思います。人の考えはさまざまで私が何を言える立場でもありませんが、柔軟になることをおそれずに、ご自身のうちにある芯を信じて、石けん作りを続けていってほしいと思います。

喪中につき、新年のご挨拶を控えさせていただきました。このブログを読んでくださるみなさまにとって、健やかな一年となりますことを心よりお祈り申し上げます。