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Monday, October 24, 2011

「ダイアログ」マーブル模様の話(3)

<第3回>
(た)さて、みなさんが気になっているマーブル模様の出し方についてお尋ねします!例えば、ままさんのブログ「@まいほーむ」の9月10日の日記に掲載されていた生徒さんの作品。
涼しげで美しいブルーのマーブルがありますが、こちらはどのように作られたのでしょう。どんなステップでこのような模様になるのか、差し支えのない範囲で教えてください。(*ご本人には許可を取ってあります。)

(ま)はい、模様の出し方についてですが・・
石けんの模様は、流し入れ方だけがポイントではありません。
*素材のセレクト
*道具の使い方
*タイミング などなどポイントがたくさんあります。

まず、石けんに模様をつけるという点での準備といいますかレシピの段階で、洗い上がりの感じだったり、こだわりのオプションがあったりする場合は、それを使って思っている模様ができるのかどうかを考えなくてはいけません。
オイルのセレクトによっては模様だしには向いていない配合もあるわけですよね。
たとえば、ココナツオイル100%の石けんだとしましょう。
たおさん、ココナツ100%で石けんをつくると、どうなります?

(た)ココナツ100%の石けんですか?うーん、作っているときはトレースが早いとか?そういうことでしょうか?

(ま)そうなんですよ。トレースの出始めはサラサラで、出はじめると、一気に熱も上がって固くなっちゃう。ま、ココナツ100に限らずですが、そう言うレシピだと、タネをわけて色つけて、型に入れるのに時間がかかって、なんてやってられない。
逆に、トレースが出てもすごくライトな感じのものもありますよね。そういうレシピだと、マーブルにしたくても混じり込んじゃってメリハリがなくなります。

トレースまでの時間、トレースの固さ、色物とのなじみやすさそのへんですね。
教室だと時間内でそこを納めないといけないので、人によって手の早さ(というのかな)も違いますので。いろいろこちらで調整することもありますけど。

あとね、道具の使い方。これは教室でも皆さんによく言うんです。
石けんに限らずだと思いますが、道具使いがうまい人って作品がきれいなんです。

ハサミやナイフも上手に使える人っていますよね~。
私のお友達に、けしごむはんこの作家さんがいるんですけど、ナイフの使い方がそれはそれは素晴らしくて、できたはんこが素晴らしいの!はんこだから印影がきれいならいいと思いがちだけど、そうじゃない、彫りあがったはんこ自体がアートなの。

石けんには、泡立て器をどう使うかなんて現れない気がしますが、、ところがそうじゃなかった(笑)、石けんも道具の使い方が作品に出てるような気がします。

トレースを出すために必死に斜めに構えて、腕も肘も、時には お腹や腰までブルンブルンゆらしながら汗かいて混ぜてた時がありました。そうなるとしんどくて、疲れちゃう。色々やってみると、混ぜ方一つで、すごく楽でタイミングがつかみやすくなることがわかった。

(た)道具の使い方は個人によって本当に違いますね。レシピの好みも人によって違うし、一概にどうしたらいいマーブルができるかっていうのは難しいかもしれませんね。

()道具はね そうなんです。使い方は個性があるんですけど、自分はこう混ぜるってやり方が決まってると思いますが、いろんな方法にチャレンジをすれば発見があって広がりますよね。
泡だて器の柄を上から持つと泡だて器の先から肘までが1本になって固定されますね、そうなるとしんどくて疲れちゃいますし、トレースのタイミングがつかみにくい、で、鉛筆のように持って脇をしめて、手首でまわすようにすると(茶道の茶筅のように)楽だし座ってできます。


マーブル模様の話(4)へ続く