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Friday, October 21, 2011

「ダイアログ」マーブル模様の話(2)


<第2回>
(た)ままさんのブログにはさまざまな模様のマーブルが登場しますが、どれも同じ道具で模様作りをするのですか?例えば、この模様のときはゴムベラ、この模様のときは泡立て器、など模様によって道具を使い分けることはありますか?

(ま)道具ですか~?いえ、なにも、特別なものは使っていません。むしろ、ものすごく道具が少ないので、驚かれることもしばしば。
泡立て器は撹拌だけだし、狙った柄がある時はヘラがちょっと必要なのもありますが、ほとんど石けんタネの動き次第です。
トップに模様書く時はつまようじ、それくらいです。
つまり、流し入れ方で出す模様がほとんどです。

わたし、後片付けが大嫌いな人なので、料理と同じで、でき上がった時には最小限の洗いものしかない、ってのが理想(笑)石けんタネを型に入れて、よし、って思った時は、タネが一滴も残ってないボールとヘラだけの方が良いもん。
だから、ブレンダーも使わないし秘密の道具(笑)もありません。

(た)数々の美しい模様を道具を使わずに、流し入れ方で作り上げていくというのはすごいですね。頭でイメージして、それを手で動かして、生地で模様づける。それって自分と生地が一体になってないとできないですよね。

手作り石けんって本人が映し出されますよね。特に模様は作っているときの本人の状態がわかりやすいような。ブログにアップされているマーブル模様をみると(お教室で生徒さんと一緒に作られたものだとは思いますが)、どれも迷いがなく、研ぎすまされた直感みたいなもので手際よく描かれているような気がします。見ていてとても気持ちがいいです〜。ままさんは模様を出すときは、ものすごく集中していますか?それともリラックスしていますか?それとも無ですか?

(ま)ありがとうございます。集中か、リラックスか、無か。。う~ん、どうなんでしょう~。模様によりますね、シーンごとにも気持ちが違うかもしれません。
たとえば、カットした時の面の模様のイメージがある時に、それを、そう仕上げるために、モールドの中にどんな配分でどの位置に流すかをまず考えるわけですが、どんな感じのトレースで始めるのが良いかとか、でき上がり予想図から逆回しのような感じで色々考えるんです。その時はものすごく集中します。
レシピによって、時間の流れも違うし、模様づけにかかる時間もあるし。
流れを決めて流し入れる段階に入ったら、ジタバタしてもしょうがないので(笑)無 かもしれないです。

で、教室では言葉だけで説明して、流し入れはほとんどお手伝いしないので、『自分が作るなら、こういうふうにするな、じゃあ、どんな風にアドバイスをしてあげればできるかな』って考える時が集中のピークだと思います。
時々ご要望にも、結構ハイレベルなのもあるので、思った様子を言葉で伝えるのって難しいじゃないですか?だからドキドキ。
教室では同じ模様をいろんな方がチャレンジされることもよくありますが、おっしゃる通り、ご本人らしさがよく出ると思います。手が違うだけで、トレースのスピードも違ったりするでしょ?
アドバイスの言葉選びや、私の方でこっそりとする微調整が集中ポイントかもしれない(笑)
ほんわりしたマーブルや、決めた模様でない時は、ものすごくリラックスモードですね。

(た)なるほど〜。確かに生徒さんよって個性が模様に表れますね。でも、それと同時にままさんの存在というのも模様に反映されているような気がします。生徒さんが生み出した模様ではあるけれど、ままさんがいたからこその模様とでもいうのかな。だからこそ、みなさんが「ままさんみたいなマーブルが作りたい」と思い、遠方からでも教室にいらっしゃるのではないでしょうか。

 (ま)
そうですね、私が横について、「この色はここにこうで、これくらい」って、ほぼマンツーマンで話をしてから型入れですから、できた模様は二人三脚ですね。中には型入れが終わってからも「ええ~~何でこれであの模様になってるのか理解できない!!う~ん(笑)」なんてこともよくありますね。
でもカットしたものをお見せすると、「あなるほどね~」なんて言って下さるので、できあがりをご覧になった時の表情が、一番の楽しみです♪
遠くからお越しくださる方には、お送りするんですが、ブログでまずご覧になるわけです。その後にいただくメールも私にとっては、一つの財産!はげみになっています。

マーブル模様の話(3)へ続く