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Monday, December 07, 2009

「ダイアログ」 手作り石けん販売の話(1)

気になる話題を気になる人と腹を割って話してみたい!という思いから、「ダイアログ」を始めることにしました。手作り石けんにまつわるいろいろな疑問を、気になる人にストレートにぶつけ、対話を進めていこうという企画です。

初回の「ダイアログ」は手作り石けんの販売についての5回シリーズ。お相手はゆみこさんです。(た)=たお、(ゆ)=ゆみこさん、になっています。どうぞご覧下さい〜。
*あくまでも個人の体験談としてお読みください。 

<1回目> 
(た)ゆみこさん、こんにちは!どうぞよろしくお願いします。
初回の気になる話題は手作り石けんの販売です。販売したいけどどうしたらいいの?と思っている人ってたくさんいるような気がするんですよね。ゆみこさんは化粧石けんの認可を取られ販売していたということで、その辺りのお話から伺えたらと思います。まずはすごくベーシックな質問ですが、石けんを販売しようと決めたとき、まずはどこにどんな問い合わせをしたのですか?
(ゆ)こちらこそ、どうぞよろしくお願いします。
そうですね、最初はネットで調べてみました。でも全然わからなかったので(笑)、大阪府の薬務課に直接電話しました。
石けんを作って販売したいのですけど、化粧品としての認可とらないとダメですか?って感じだったと思います。
その時は、とらないとダメですってあっさり言われました。
(た)すごいはっきりした返事ですね!でも逆に言えば、選択肢を絞りやすいというか、次に進みやすい返事かも。それで書類などを準備して、申請の手続を始めたのですか?
(ゆ)そうですね。ただ、はっきり言われたのは、私が薬剤師だったからかもしれません。薬事法は知ってるけど、守らないとダメですか〜?って聞いているようなもんですからね。で、色々お話聞いていくうちに、まず「製造所」となる場所の確保が必要だってことに気付きました。
何カ所か図面を見てもらって、OKもらったところで、きちんと書類を作って提出。その後実際に査察にこられ、めでたく認可となりました。
(た)それは「販売」の認可を取るために「製造」の許可をもらうということですか?ふたつは別々のもののように思えるのですが、製造所を確保すれば販売の認可がおりるんですね?
(ゆ)えーっと、当時は製造業と販売業が分かれていて、自分で作った石けんを肌に使えると言いたかったので(=化粧石けんとして販売するということ)、両方必要だったんです。しばらくしてから、製造販売業になったと思います。
(た)ちなみに製造所として適切な場所とは、どういう条件の場所なんでしょうか?例えば水場がある等いろいろあると思うのですが、石けん製造所ならではの条件ってありましたか?
(ゆ)製造所として適切な場所というのは、第一に「住居と明確に区別できること」。たとえとても広い家に住んでいて、石けんを作るスペースが十分にあってもダメなんです。人が生活する空間とはっきり区別できないといけない。つまり、どこか専用の場所を借りるか建てるかしないといけないんです。庭に小屋を建てるというのが可能ならOKかも。
その他にも、独立した3つの部屋(製造室、乾燥室、検査室)が必要とか(これは都道府県によってかなり違うようです)、お互いの部屋は天井から床までビシッと壁などで区切られていないといけないとか、製造室は外から直接出入りできてはいけないとか、トイレは製造室から行き来できてはいけないとか、まあ、いろいろありました。もちろん、製造室には水場があって、換気が良くないといけません。
でも、本当に都道府県によっても、また担当される方によっても解釈は違うようで、その都度確認が必要だと思います。
(た)そうですね。解釈による違いはかなりあるでしょうね。また従業員に高齢の方などがいる場合、基準が少し違ってくるというような話も聞いたことがあります。かなり昔の話なので、今は違うかもしれませんが。