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Saturday, September 30, 2006

elecampane

elecampane, Iluna helenium (Compositae)

クラスで、先生がいちばん好きなハーブはエレキャンペーンだと言いました。

エレキャンペーン?!初めて聞く単語です。それまで話しを聞きながら黙々とノートをとっていた私は、そこで手が止まってしまいました。エレキャンペーン?エレ?キャンペーン?それって何?!

そんな私の混乱をよそに、先生の話しは続きました。先生がこのハーブをこよなく愛している理由は、命を救ってもらったからとのこと。風邪をこじらせ肺炎になり、これで人生が終わりだと思うほど体が弱ってしまったときに、友達からこのハーブ(確かティンクチャー)をもらったそう。飲む前は這うことすらやっとだったのに、エレキャンペーンを飲んで何十分後かしたら歩くことができた、と言っていました。

先生の体験談は、本当はもっとドラマチックだったと思います。だけど「エレキャンペーン』という単語でひっかかってしまった私は、頭がストップしてしまいました。実は、わからない単語を聞いたときは発音記号で書き留めて、あとから辞書でスペルをチェックする習慣があるのですが、エレキャンペーンはなぜか発音記号がまったく浮かばなかったんです。結局、あたふたした挙げ句にカタカナで「エレキャンペーン」とメモ。能力不足のおかげで、カタカナからスペルを見つけるのは一苦労でした。辞書やハーブ辞典の索引を調べあさって、スペルがわかったのはなんと3日後!(時間かかりすぎですよね・・)

しかし、スペルが分かればこちらのものです。ようやく腰を据えてハーブ辞典でエレキャンペーンの効能をチェックしました。キク科の植物で、使われるのは根の部分。呼吸器系のトニックとして知られており、気管支炎、気管支ぜんそくなどに特に効果があるそう。日本名はオオグルマ。お菓子の香りつけにも使われるそうです。

さて、ハーブの正体がわかってすっきりしたところで、なぜ発音記号が浮かばなかったのかが気になってきました。よくよく見てみるとelecampaneって聞いたままのスペルじゃありませんか?しかもカタカナで「エレキャンペーン」って書けたし・・。(ここからはつまらない話になります。)この単語が特別にわからなかったのはなぜだろうと考えた結果、答えはアクセントにあるとわかりました。実は私は発音記号を書くときに、必ずアクセントをつけるんです。別の言い方をすると、アクセントがわからないと発音もよくわからない。エレキャンペーンは4音節なのにアクセントが3つもあるんです。アクセントの母音を大文字で表すとElecAmpAne。いちおう最後の「ペーン」のところが第一アクセントなのですが、聞いた感じでは3つとも同じくらいのストレスだった気がします。混乱したのはまさしくこの部分。聞き取れなかったのは音というよりアクセントだったようです。

こちらの謎も解けて気分はさらにすっきりです。おまけにエレキャンペーンについてはちょっと詳しくなったし。しかし悲しいことに、このハーブはテストに出るハーブではないんです。ただ単に、先生がいちばん好きなだけで。エレキャンペーンにかなりの時間を費やしてしまったおかげで、他のハーブはぜんぜんチェックしてません。

果たしてテストは大丈夫でしょうか?!