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Monday, April 01, 2002

Topic of the Month 2002年4月

4月のトピック
漬けてみる?パート2
カレンデュラとコンフリーの巻


3月は人間らしい生活をしました。
2ヵ月ぶりにご飯を作り(!)、豆腐を作り、パイナップル酒をつけ込み、生姜の甘酢漬けを作り、
ケーキを焼いて、ビスコッティを焼いて、リンゴジャムを作って、
友だちと中華街で点心を食べて、だんなと石焼きビビンバを食べて、猫たおと岩海苔を食べて、
新しくオープンしたITO-ENでゆず煎茶を買い、
再び中華街へ行って足裏マッサージをしてもらって、読みたかったアロマ本にとりかかり、
テレビもネットもたっぷり見て、そして・・・前から気になっていたカレンデュラとコンフリーの違いを調べました。<今調べたとこ!



そこで前書きへ・・・
カレンデュラとコンフリーなんて全然違うじゃーん!という方、その通りです。
カレンデュラ(別名キンセンカ)はキク科。黄色やオレンジがかった花びらの部分を使います。それに対して、コンフリーはムラサキ科。葉または根の部分を使います。調べるまでもなく全然違うんですが、知りたかったのは有効成分の違いです。カレンデュラとコンフリーは、私の中では2大ヒーリングハーブ。どちらのハーブもオイルのインフューズが一般的です。そして、どちらも肌の炎症や、傷などを癒すのに効果を示します。つけ込んだオイルはそのまま患部に塗ってもいいけれど、軟膏やクリーム&リップにしたりすることが多く、また石けん作りに使うこともあります。効能や使い方が似ている全く種類の違うハーブ。果たして有効成分は同じなんでしょうかね???
そこで調べてみたよ・・・

カレンデュラ
コンフリー
有効成分
triterpenes, resins, bitter glycosides, volatile oil, phytosterols, flavonoids, mucilage, carotones効能
抗炎症収れん、殺菌、解毒
筋肉痙攣の緩和、出血防止、傷を癒す
有効成分
allantoinmucilage, triterpenoids,
phnolic acids (rosmarinic acids), asparagine, phrrolizidine alkaloidstannins効能
粘滑剤(炎症部位の保護)、収れん、
抗炎症、傷や骨を癒す
*有効成分は日本語にしてもただのカタカナなことが多いので、とりあえずアルファベットにしてあります。
*コンフリーのphrrolizidine alkaloidsは根の部分に存在する成分で、内服すると肝臓に有害であるとかないとか、
ものすごくディベートされた成分です。現在はどっちとも言えずこのお題はペンディングになっていると思います。
ここでは内服について書きませんが、興味のある方はハーブ辞典などで調べてみてください。
調べてみたら、頭がくらくらしました。植物は複雑すぎるー!!
とりあえず有効成分が違うのはわかったけど、何がどうなっているんでしょう???
あれこれは無理なので、上記の赤字の部分のみを更に調べてみました。


カレンデュラ
軽い火傷や日焼け、赤ちゃんのおむつかぶれなど肌の炎症、にきびや湿疹、水虫などの菌による症状に効果がある
 
resins(樹脂類ってことでしょうか?)
抗菌や殺菌作用があり、樹脂だけにやはり油やアルコールに溶けるようです。水虫などに効果があるのは、たぶんこの成分のおかげもあるんでしょうね。
phytosterols(フィトステロール)
phyto-はギリシャ語で「植物」という意味なので、植物ステロールは、つまり植物から採れるアルコール性の脂質みたいなもののようです(コレステロールもコレ・ステロールだし)。脂質ということは、これも油やアルコールに溶けるのでしょうね。
ステロールというのは潤滑剤やエモリアント剤としてクリームなどに使われているそうです。毒性もなく、ベビークリームにも使われているということです。カレンデュラをインフューズしたクリームがおむつかぶれに効くとよく聞くのは、もしやこのステロールのおかげなのかな??
カレンデュラが傷口を癒したり、炎症を抑えるのに効果があるのは、毛細血管を収れんする作用があるからだそうです。しかし、それがどの有効成分とつながっているのか、はっきりと見つけられなかった。なんとなく抗菌は収れんかなぁ、なんて勝手に思ったりして。それしか調べてないからね(笑)
ということで、
カレンデュラの有効成分の中の樹脂類とフィトステロールはお肌に良さそうな成分。そして各々の成分は油やアルコールで抽出するということですね。もう少し傷が癒える仕組が知りたかったなー。


コンフリー
にきびやおでき、乾センなど肌のトラブル、挫傷や打ち身、ねんざ、骨折やひびなど効果がある
allantoin(アラントイン)
尿酸の酸化生成物で、傷付いた組織が修復するのを促進する作用があります。アラントインは多くのクリームやローション、アフターシェーブなどにも使用されているそう。
phenolic acids (rosmarinic acids)(フェノール酸=石灰酸)
rosmarinicということは、強力な抗炎症作用や抗酸化作用があるそうで、名前から察するとローズマリーっぽい成分では?もしそうなら、葉の部分に多く含まれる収れん作用のあるものでは?・・・と推測ばかり・・・。
mucilage(粘液質)これはおそらく根の部分から採れるものだと推測します。でんぷんとかかな?
tannins(タンニン)タンニンは収れん作用があり、肌や粘膜を癒す効果があり、粘液質と一緒に挫傷やすり傷を癒します。
粘液質とタンニンは水溶性で、アルコールにも幾分溶けるようです。生傷の湿布などに使う場合は、濃い目のお茶にして、湿布すると良さそうですね。アラントインとフェノールは何に溶けるのか書いてなかったのですが、なんとなーく油に溶けそうな気がします(笑)それなりに理論的に推測してそう思ったのですが、かなりいい加減なので書けませんー。(wishful thinkingだけかも)
ということで、
コンフリーの有効成分の中で、アラントインはダメージスキンの修復促進、フェノール類は抗酸化と抗炎症作用、そして粘液質やタンニンは肌や粘膜を癒すのですね。そして抽出方法によって有効成分が違うようですね。


最後に
なんだかどこからどこまで当たっているんだか。
なかなか欲しい情報は一箇所に集まっていないですね。限られた情報の中から、つじつまがあうように無理につぎはぎをしたような気持ち。専門的な知識がある人が見て筋が通っているのかさっぱりわかりません。でも個人的には勉強になりました、うん。
結局カレンデュラとコンフリーはかなり違いますね。でも、傷ができたらどっちのクリームを塗ればいい?カレンデュラ?それともコンフリー?結局、どっちがいいかわからなかったよ(笑)みなさん、是非漬けてみて、傷に火傷に捻挫におむつかぶれに、その効能のを試してみてくださいね。そして何か使用感の違いがあれば教えてください。
またまた未完で終わる「漬けてみる?」シリーズ。きっとパート3もあるのでは?


参考文献 
今回のトピックの情報は以下の本から調べました。そろそろ新しい本を買わないと。
Encyclopedia of Herbal Medicine. by Andrew Chevallier. D.K. Publishing. 2000
Herbal Medicine-Maker's Handbook. by James Green. Crossing Press. 2000
A Consumer's Dictionary of Cosmetic Ingredients. by Ruth Winter. Three Rivers Press. 1999
英語から日本語にするには以下の辞書を使いました。
リーダーズ英和辞典 第2版 編集代表・松田徳一郎 研究社 1999年