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Friday, March 01, 2002

Topic of the Month 2002年3月

3月のトピック
ミニミニシリーズ
酸っていろいろあるんだな


2月のトピックの終わりに3月の予告を出しました。
「倒れているかも」と書いたのですが、その予告通り、倒れました。
そんな訳で遅くなり申し訳ありませんでした。
(毎月のことだけど)今月は休もう!もう辞めちゃえ!と思いながら、また更新しています。
こんな自分はたぶん気違いなんでしょう。
そしていつかまともな人間になる日まで、
この痛く苦しい作業を快楽と勘違いし続けることでしょう・・・。今月はまるきり体力がないので、ミニシリーズよりも更にミニなミニミニシリーズです~。



言い訳っぽい前書きを終えいよいよ本題です。
「酸っていろいろあるんだな」と思ったのは、あれこれ調べものをしているときでした。最近では「フルーツ酸」という言葉もよく聞くようになったし、「酸性のリンスはお酢派?クエン酸派?」なんて議論も目にします。化粧水で肌を弱酸性に整えたり、石けん作りの油脂を「脂肪酸」単位で考えて配合を決めたりすることもありますよね。こうやって見てみると、やはり「酸っていろいろあるんだな」と思う訳です。
でも端から端までぜぇーんぶ酸を列挙して、実験して・・・っていう頑張りはできないので、ここではリンスや化粧水に使えそうなAHA(alpha hydroxy acids)=フルーツ酸と呼ばれる酸の中で、特に代表的なものについて書きます。どんな種類のものがあり、何から採れるか、そして化粧水やリンスにはどれくらい入れるか、そのくらいの軽めの情報をサクっと書きます。憶測も多いから、丸ごと鵜呑みにしないでね。

・リンゴ酸(Malic acid) りんごやチェリーの中に含まれる酸。
リンゴ酸原液を取り出して使うことはできないけれど、りんごはそのまますりおろしてパックにもできるし、りんごのしぼり汁を化粧水やリンスに使うことはできますね。糖分も入っているからしっとりしそうです。分量は・・・好み、としか言えない。
・乳酸(Lactic acid) ミルクやビール、トマトなんかにも含まれているそうな。
乳酸は原液が薬局で売られています。原液は強すぎるのでそのまま肌に直接塗ることはできないけれど、うーんと薄めたものは化粧水やリンスにしてみたらよかったです(リンスは洗面器1杯に小さじ1、化粧水は200mlに10滴程度入れてみました)。ビールは、洗面器1杯にアルコールを抜いたピールを200mlくらい入れてリンスにしてみました。糖分やらたんぱく質やらを含んでいるらしく、ビールリンスの仕上がりは髪にハリやツヤが出てとてもよかったです。でもにおいがとてもビールだったなぁ・・・。トマトジュースは試してないけれど、トマトのしぼり汁を薄めたものはリンスにできそう。ところでトマトのしぼり汁そのままを肌に直接塗ると荒れちゃうのは、私だけでしょうか?
・グリコール酸(Glycolic acid) トウキビや果物などの含まれるらしい。
これのはっきりした正体は知らないが、化粧品のラベル見るとよく出ている気が・・・。
・クエン酸(Citric acid) カンキツ果物から採れる。
薬局でサラサラしたものが入手できる。食べ物から化粧品までかなり幅広く使用されているので、馴染みのあるフルーツ酸なのでは?リンスや化粧水にも使われるし、バスフィズにも使われる。クエン酸そのものでなくても、例えばレモン、ライム、グレープフルーツ、オレンジなどのしぼり汁をリンスや化粧水に入れることもできます。私はレモン汁を化粧水200mlに小さじ1くらい入れてみましたが、なかなかよかったです。
・酒石酸(Tartaric acid)ワイン作りの副産物。
これ、クリーム・オフ・ターターっていう名前でスパイスなどと一緒に売られていることがあります。泡立てた卵白を固くしぼまないようにしておいたり・・・他には何に使うのかなぁ。白くてきめの細かいパウダーです。私の個人的な意見としては、クエン酸よりも弱い酸のような気がします。化粧水には200mlに対して小さじ1/4くらい入れてみたけれど、それでも「なんとなーく弱酸性かなぁ」って感じでした。リンスにはどれくらい入れたか忘れたけど、結構たくさん入れた記憶が。それからクエン酸の代用としてバスフィズにもしてみましたが、発砲がちょっと弱かったです。やはりドカーンと爆発させるにはクエン酸の方がいいかも。酒石酸はきめが細かい分、ベーキングソーダや水とくっつきにくい気がしますよ。話しは変わるけど、酢とベーキングソーダでも発砲します。詰まったパイプがなかなかきれいになりますよ。


以上です。こんなミニミニでも読んでくれてありがとー。