Search This Blog(ブログ内検索)

Saturday, December 01, 2001

Topic of the Month 2001年12月

12月のトピック
ミニシリーズ~洗顔クリームを作ってみたよ
もう12月?やっと12月?私は前者でございます。
今月は「時間がなくて怠りました」を政治的に正しく表現した「ミニシリーズ」。
前にひそかに作って失敗していたものを勝手にリベンジしてみました。



前書き
今回トライしたのは乳化クリームです。乳化クリームというのは、水分と油分を混ぜて(乳化させて)つくるクリームです。本来ならば混ざらない水と油。これを混ぜるためには、「乳化剤」というものが必要です。乳化剤にはいろいろありますが、よく使われるものはホウ砂です。またベーキングソーダなども乳化剤として使うことができるし、最近では「乳化ワックス」なるものも売られています。ちなみにビーズワックスやキャンデリアワックス、その他のワックス類やステアリン酸などは、乳化剤というよりはクリームに固さを出すためのものです。でも固くなれば水分と油分もまとまりやすいということで、乳化剤と一緒に用いられることも多いですよね。
で、今回は石けんを乳化剤として使いました。でも乳化剤としてばかりでなく、石けんの個性もちょっとは活かせたら・・・。そんな叶うか叶わぬかわからない希望を持ちつつ洗顔クリームにトライ~。


レシピ:Tao's creamy wash
熱湯 60g
石けん削りカス 20g
ココナツオイル 110g
カオリン 10g
解説:めちゃめちゃ簡単なレシピです、へへ。
熱湯を水の代わりに使うのは、まず石けんと混ぜて石けん水したいからです。
石けん削りカスというのは、2ヵ月くらい乾燥させた石けんをチーズグレーターでおろしたものです。
ココナツオイルは個人的な好みです。お好きなオイルでお試しあれー。
カオリンをいれたのは、個人的な好みです。テクスチャーがよくなる気がするんです~。
作り方:
1.耐熱カップに石けんの削りカスを入れ熱湯をそそぎ、石けんを溶かします。
2.こちらも耐熱容器で、ココナツオイルを湯煎などで溶かしておきます。
3.上のふたつが暖かいうちに、石けん水を溶かしたオイルに入れます。ここからシャカシャカ混ぜます。
4.ブレンダーで5秒を混ぜるのを2回すると、トロ~リしてきました。
5.カオリンを加えます。だまになりやすいので、少量のクリーム生地で混ぜてから入れました。
6.更にブレンダーで5秒混ぜました。真っ白でおいしそうです。
7.温度が冷めるまで待ちます。私は冷蔵庫に入れちゃいました。
8.できあがり!(写真上参照)
できあがりは、トレースが出た石けん生地くらいのとろみです。時間がたつとソープジェルっぽいフルフルになりました。使 使い心地はなかなかです。クレイが入っているからかなりサッパリしました(あとからグリセリンを大さじ1足したら、もうちょっとしっとりしました。)。メーク落としにも使えるかナー。もっと固くするには、油脂を種類や配合を変えたり、水を減らしたり・・・といろいろやってみようかなぁ。クレイ無しのもつくってみたいし、水分の一部をヨーグルトやグリセリンにしたりするのもよさそうっ。これからもっとレシピを改善せねば!


後書き
ということで今年の最後のトピックは終了しました。
本当にいろんなことがあった一年でした。たくさん笑ったし、たくさん泣いたし。血圧も激しく変動したね(笑)
私が今年よく考えたことは、自分と違う価値観をどう受け止めるかということ。自分と違う価値観を受け入れるのはとても難しいです。自分が信じていることがあればなおさらです。違いを受け付けずに自分の殻にこもったり、自分と似た価値感の人だけで集まりin-goupとout-groupという区別をしたり。そんな間違えを私は何度もしたことがあります。でも今年は、違うアプローチをしてみました。自分と他人の違いが世の中をおもしろくしているのだ。自分と異なるものに興味を持ち、観察し、理解してみよう。これは実際にしてみると、新鮮なことばかりでとても楽しいものです。この楽しさをシェアしようとソパザラスを始めました。←本当は自分が楽しみたいから、どんどんインタビューしてるのね、ひひっ。
私はもっといいスピリットを持ちたいです。自分が存在する環境が居心地のよい場所であってほしいと思います。石けん作りを通して、多種多様な個性や価値観が共存できることを証明したいです。もちろんこれは理想だし、私は非力な一個人にすぎないけれど。でも少しでも理想に近づけたらうれしいよね。みなさんはどうですか?
今年出会ったみなさん、ありがとー!