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Tuesday, October 11, 2011

ちいさな本

私の石けん本のコレクションの中には「ちいさな本」と言うカテゴリーがあります。小冊子ほどの大きさだったり、数十ページ程度の薄さの本がそうなのですが、ちいさな本は、かわいいものやおもしろいものなど、個性豊かな本が多い気がします。中でも手作り感のあるものは特にお気に入り。本を作った人がとても身近に感じられて、いつも近くに置いておきたくなるんですよね。


先日、石けん本をまとめ買いした中にも、ちいさな本が2冊ありました。一冊は写真中央にある"Make your own soap"。著者はJoy Jamesさん。イギリスで出版された本です。縦16cmX横17cm、44ページの中には、ため息の出る美しい写真がたくさんあります。プロセスも写真つきで、工程写真はなんと24カットという贅沢さ!石けん生地がジェル化している写真もあるんですよ。レシピは3種類ですが、グラムとオンスで表記されていて、うち1つはパームフリーのレシピです。材料説明、グロッサリー、トラブルシューティング、役立ちリンクなど必要なことはすべて網羅されていて、44ページでここまでできるなんて!と感動ものです。気がきいていて、無駄がなく、とても美しく洗練された本です。

もう一冊は写真左側の本。"Make your place"の著者Raleigh Briggsの書いた"how to make soap"。手書きの冊子で全9ページ。小さなかわいい文字でびっしりと書かれていますが、かわいいイラストやユーモアのある文章で、堅苦しさを感じません。石けんの歴史が書かれたベージのフレーム模様が分子構造だったり、石けん作りの行程説明で、"Annnd keep stirring! FOREVER."と書いてあったり、細かいところにツボがいっぱいあるんです〜。「混ぜ続けなさい!永遠に。」なんて、日本語の本ではなかなか書けないですよ(笑)
こんな感じのちいさな本を私も作って、ワークショップで使いたいなあ。そんな新しい夢をひとつ与えてくれた本です。

写真右の本はおまけ。おそらく15年以上前にチャイハネで購入し、これをきっかけにちいさな本がうちにやってくるようになりました。ネパールの手透き紙を使って作られた「スパイスブック」という本で、版画を思わせるような本になっています。