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Friday, December 11, 2009

「ダイアログ」 手作り石けん販売の話(5)


<5回目> 
(た)話が脱線していってすみません。石けんの販売の話に戻ります。手作り石けんを販売していると、「どうやったら販売できるのですか?」というような問い合わせはありませんか?

(ゆ)そういえば、そんな問い合わせは全くありませんでしたね。どうやったら販売できるのかと考える人は、ちゃんとわかっているんだと思います。考えない人は誰かに聞いたり調べたりすることもなく、すでに販売しちゃってるでしょうしね。どうして販売したいのか、何のために販売したいのか、ということをよく考えた方が良いかもしれません。手作り石けんって、そんなに売れるものでもないですし、販売するって結構大変だと思いますから。

(た)そうですね。販売するってことが目的になってしまうと、何で売るのか、何を売るのか、どういうふうに売るのかなどがぼやけてしまいますよね。


(ゆ)以前、ある経営コンサルタントの方に面白いことを言われたことがあります。貴女の石けんは人から人へと、紹介で広がっていきますよって。まだ私の石けんを使うどころか、見たこともない方からです。何もわからないのに、いい加減なこと言わんといてよーって気持ちで、どうしてそんなことわかるんですかって聞いたんです。「貴女は本当は売りたくないと思っているから」って。大事に作った石けん、自分の分身のような、我が子のような石けん、ホントは売りたくないんでしょうって。売りたくないと思っている人からモノを買いたいと思う人は、自分だけに分けてもらえる良いモノを、自分の大事な人に紹介したいと思うんですよって。その時は、化粧品の認可もとっちゃったし、たくさん販売しなくちゃと考えていて、わざわざその方に相談したくらいでしたから、売りたくないって、そんなアホな〜って思いました(笑)。でも、それから約3年、今になって言われたことがよくわかります。そっか、私は本当は売りたくなかったんだって気付いてから、気持ちが楽になりました。今は欲しいと言って下さる方だけに、必要な分だけ買っていただいています。

(た)うわー、なんかすごい!見抜かれてたんですね(笑)でも、その方の言葉があったから、気持ちが楽になって、自分にあったスタイルたどり着くことができたのかもしれませんね。
今回は、たくさんのためになる話や興味深い話をどうもありがとうございました!これからもずっと素晴らしい石けんを作っていってくださいね。楽しみにしています。

(ゆ)ありがとうございます。こちらこそ、とても楽しかったです。
改めて自分自身のことを振り返る機会を頂き、感謝しています。
どうもありがとうございました。

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ゆみこさんのプロフィール

1964年生まれ。
高校生の男の子、夫、夫の両親の5人暮らし。
約10年ほど前のある日、突然、食べられずに残っていたオイルを石けんにしようと思い立つ。ネットで鹸化価を探しているうちにTao's Handmadesoapに出会い、想像していた石けんと違う手作り石けんの世界があることを知り、その魅力にとりつかれる。