
縁あって、コロンビア大学の小児病院に入院している
男の子のお見舞いに行ってきました。
大きな手術を終え、新しい命をもらった彼は、いまリハビリ中です。
突然のことだったので、お花やおもちゃを用意するゆとりもなく、
お花の抜き型で石けんを7個抜き、それぞれにG, E, T, W, E, L, Lと
スタンプしたものをプレゼントに持って行きました。
ほんのり甘く爽やかなフルーツの香り、気に入ってもらえたみたいです。
後から大好きな「スイカのにおい」と言って微笑んでくれたそう。
ありがとう。早くよくなってね。心から祈っています。
病室を出てエレベーターに乗ったら、
キーボードを抱えた青年が入ってきました。
エレベーターのドアが閉まると、彼はつぶやきました。
「あの子は笑ってくれた。僕が演奏したら、彼は笑ったんだ。」
"He smiled! 何度もつぶやきました。
独り言のように、また私に話しかけているかのように。
うれしくてうれしくて仕方がない、というふうに。
エレベーターが一階につき、ドアが開くまで何度も何度も。
よかったね!本当によかったね!
そう言いたかったけど何も言えませんでした。
私もすごくうれしくなって、ニタニタするだけで精一杯だったんです。