~いろんなモールドを使ってみたよ~
どうもー。先月はすみませんでした。
3月10日にアメリカに戻ってきて、
時差ボケが完璧になおったのはサマータイム(4月4日)のあと。
みんなが時計をずらしたおかげで、私はあと一歩の調整を
自ら努力することなく、達成したわけです。
サマータイム、ありがとう!(笑)
さて、今月のトピックは石けんの型です。私にとって、型は石けん作りの中で永遠の課題。しかし、いろんな型を使ってみると、逆にその試練がおもしろかったりします。例えば、形はかわいいけれど石けんが出しにくい型。出しやすくするにはどんなレシピにしよう?とか。そんなわけで、今月は私のモールド体験。家にあった物をモールドにしちゃえ!と、石けん作りにチャレンジしてみました。
1.家にあったものはこんなもの。
(1)プラスチック空き容器A 柔軟性がある。 筒型のため、ジェル化させやすい。 | (2)シリコンモールド 柔軟性がある。 熱に強いのでジェル化も可能。 |
ハーシーズココア(中央) コンタクトレンズ溶液60mlサイズ(右) | 製菓用型(右) |
(3)プラスチック空き容器B 柔軟性がない。 小さいので熱がすぐ逃げる。 | (4)プラスチック空き容器C 柔軟性がある。 熱に弱い。 |
計量スプーン(右) ごま豆腐の入っていた容器(下) コーヒーに付いてたスプーン(左) | カレールーの容器(右) |
(1)と(2)はジェル化ができる=石けんにしまりが出るのと、型がそのものが柔軟なので、オイルの配合は以下のようにしました。石けんはしっかりした固さを保ちつつ、フレキシブルで扱いやすい状態です。
(1)のレシピ: オリーブ 150g パーム 200g ココナツ 150g 水 170g 苛性ソーダ 70g 乾燥あんの粉末 大さじ1 ユズFO | (2)のレシピ: オリーブ 150g パーム 200g ココナツ 150g 水 170g 苛性ソーダ 70g 乾燥すぎなの粉末 小さじ2 ペパーミントEO&キウイFO。 |
油をインフューズさせたり、水の代わりにハーブティなどを使っても、できあがりの石けんが(入れないときより)しまりますよね。ただし、脂肪分の多いものは(粉でも液体でも)一概にそうとは言えないような・・、温度にもよるし・・・もう少し複雑な気がします。
(3)と(4)はジェル化をさせない=生地のしまりが悪いので、固さのあるレシピにしました。
(3)&(4)のレシピ: パーム 350g ココナツ 100g ココアバター 50g 水 170g 苛性ソーダ 70g シナモンパウダー小さじ1くらい? ココナツレモングラスFO |
3.そんなわけで石けんができました。
できた石けん(1)~(4)はすべて、冷凍庫で2時間凍らせてから、型出しをしました。
(1)プラスチック空き容器A
筒型はすべてジェル化しました。60mlの小さいのも、大きい型の間に入れておいたらジェル化しました。
プリングルスとコンタクトレンズの容器は底が平らでなく、石けんが出にくいので、底をカットして、中味を押し出しました。 | プリングルスの底から約2.5cmの部分が胴体より広いため、このように別に取り出しました。 | ココアの容器は底の部分が平らなのできれいに出るはず!そう思い、お湯を1分くらいあてたら、するっと抜けました。 |
筒型というのは、底の方に空気が入りにくいんです。ですから、凍らせることで石けんを縮めて、型と石けん生地の間にすき間を作ります。冷凍庫から出したら、容器を横にして手でころころをころがします。少し柔軟性のある石けんの場合、ころがすことで石けんが型から離れ、空気が入っていきやすいようです。それから底の部分に湯をあてるのも効果的です。
底が凹凸があり石けんが出にくいときや、石けんが底にくっついて取れないとき(ソフトオイルの多い石けんに多い)などは、底をカットしてしまうのがいちばんです。
(2)シリコンモールド
石けんは部分的にジェル化しました。ジェル化してない部分はやわらかいままです。シリコンモールドは柔軟なので、簡単に石けんを押し出すことができますが、石けんがやわらかいと形がくずれるので、今回は冷凍しました。
顔・・・ですかね?(笑) 上の丸いのは無印の氷型。中央の菱形は氷型の中央部分に流れ込んでしまった石けん。偶然にもかわいいのができました。 下の四角いのは製菓型です。 |
全くジェル化してません。が!ねらい通り、反応熱だけは3~5時間くらいゆったりと続きました。
型に流したときの生地の温度は32℃、室温はおそらく23℃くらい、石けんは新聞と新聞の間にはさんで保温。小さい容器で3時間、大きめのものは5時間以上、石けん生地はなまぬるい暖かさを保ちました。やったね、新聞!!
翌日すでに固くなっていた石けんを2時間冷凍し、型出し。どれもすぐにポンッときれいに抜けました。型も折れたり曲がったりしていないので、すべて再利用可能です。
チビッコ石けん。Bの型はプラスチックが固く柔軟性が無いので、石けんがやわらかいと全く出てきません。今回のように石けんをガッチリ固くして、ポンッと押し出すのがいいようです。凍っているので白っぽいけれど、本当はシナモン色です。 スプーンのモールドはかわいいのができることを発見!スプーン集めるか?! | Cの型はペラペラしてるので、石けんを押し出す力がありません。しかし、固いレシピ&しっかり冷凍したら、型がペラリとはがれるようにきれいに型出しできました。 底の模様がかわいいよぅー。クッキーの方は、メリンダ・コスのsalad days soapをイメージしたんだ~。カレールーのは昔から大好きな型。どちらも大満足! |
モールドのクセを知って、それに合わせたレシピや型出し方を考えれば、使える型がうーんと広がります。
ぜひぜひお試しを!