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Sunday, January 07, 2001

Cold Process FAQ 質問集

FAQ よくある質問集 
<材料に関する質問>
Q オリーブオイルが肌に合わない気がします。
オリーブオイルは保湿作用に優れ、しっとりしたオイルです。しかし人によってはオリーブオイルをたくさん入れた石けんを使うと肌につっばりを感じたり、ニキビができやすくなったりします。肌に合わないと感じたら、分量を減らすか他のソフトオイルで代用してください。
Q ココナツオイルを20%以上入れても大丈夫?
ココナツオイルは洗浄力があるため、人によってはたくさん入れると肌が乾燥したり、刺激を感じることがあります。その場合は、分量を減らして作るとよいでしょう。肌が問題なければ20%以上でココナツオイルで作っても大丈夫です。
・参考トピック 2003年8月
Q パームオイルの代わりにパーム核オイルは使える?
代用にはなりません。パームオイルは固さや泡持ちをよくします。パーム核オイルは泡立ちをよくします。パーム核オイルはココナツオイルの代用になると考えてください。オイルによってけん化がが違うので、代用するときは苛性ソーダの分量を計算しなおしてください。
Q パームオイルの代わりにラードは使える?
使えます。けん化価が違うので、代用するときは苛性ソーダの分量を計算しなおすとよいでしょう。
*私の著書やサイト内のレシピであれば、計算せずに代用しても大丈夫です。
Q 動物油脂は毛穴をふさぎませんか?
ラードはそのような報告はありません。牛脂は肌に合わない人はいます。動物性・植物性にかかわらず、どんな油でも合う人・合わない人がいます。
・参考トピック 2004年5月 2000年4月
Q 水は精製水でなければいけませんか?
不純物が含まれていると、その分苛性ソーダと反応しますから、まずは精製水を使ってください。
*個人的には水道水、ミネラルウォーターを使ってみましたが、特に精製水との違いはありませんでした。
Q 苛性ソーダを売っている薬局が見つかりません。
苛性ソーダは薬局で売られていないときは、取り寄せできるか尋ねてみましょう。どうしても見つからない場合は、サイト内の地域情報掲示板で、近所で買える場所がないか質問してみてください。
<レシピの質問>
Q おすすめのレシピを教えてください。○○を使ったおすすめレシピは?
肌タイプによって石けんの好みがかなり違うし、おすすめしたものが肌に合わない可能性もあります。そう考えると何をおすすめしていいのか難しいですね。石けん作りが初めてなら、まずはサイト内のベーシック石けんをお試しください。新しいオイルの使用感を試すなら、ベーシック石けんのオリーブオイルを試したいオイルに代用してみましょう。新しいオプションを試すなら、ベーシック石けんに加えてみましょう。シンプルな基本レシピをひとつ持っていると、新しい材料を試すときに使い比べられるので便利ですよ。
Q ベビー石けんのレシピを教えてください。
これがベビー石けん、というレシピはありません。ただよく使われる材料は、オリーブオイル、スイートアーモンドオイル、アボカドオイル、パーム核オイル、パームオイルなどです。オプションは入れないのが一般的です。はちみつは万が一、泡が口にはいるといけないので避けてください。
・参考トピック 2001年6月
<作り方の質問>
Q ミルクに直接苛性ソーダを入れたら、オレンジ色になり、アンモニア臭がします。それに白くモロモロしたものが出て分離しているようです。捨てた方がいいですか?
ミルクに苛性ソーダを直接入れたらそうなります。水以外の成分が反応し、色や臭いが出ています。白いモロモロはたんぱく質です。何も問題はありませんので、そのまま石けんを作ってください。臭いは乾燥中になくなります。詳しくは液体オプションのページをご覧ください。
・参考トピック 2001年6月
Q 油と苛性ソーダ水を混ぜたら、急にもったりしてしまいました。
液体オプション、インフューズオイルなど油以外に苛性ソーダと反応するものがあれば、石けん生地は急激に重たくなります。またみつろう、ステアリン酸、パルミチン酸など融点が高いものを入れてあると、温度が下がることで急激にもったりしてきます。この場合は、火にかけ温めると少しゆるくなるはずです。とりあえず撹拌をしてから型に流しましょう。翌日、型出し&カットが普通にできるようならまず大丈夫です。1月乾燥して使ってみてください。
Q いくら混ぜでも生地がさらさら。トレースが出ません。
例えばオリーブオイルが多いレシピなど、レシピによってトレースが出にくいことがあります。1時間以上撹拌してもトレースが出なければ、生地を10分くらい置いてみて、分離しないか確認してください。分離しないようであれば型に流してください。
・参考トピック 2002年5月
Q オプションを入れたら、石けん生地が突然固まりました。
アルコール系やスパイス系の香料を入れるとそうなることがあります。とりあえず型に流しましょう。翌日、型出し&カットが普通にできるようならまず大丈夫です。1月乾燥して使ってみてください。
Q オプションを入れたら、石けん生地が変な色になってしまいました。
油と水以外の成分が苛性ソーダと反応したためです。問題はありません。
Q 生地が冷めたので弱火で温めたら分離してしまいました。
石けん生地の温度が上がりすぎると、液体が石けん生地から分離して出てきます。分離してしまったら、そのまま弱火で温め続け、液体を飛ばしてしまってください。液体がなくなると石けん生地はマッシュポテトのような状態になります。これを型に入れ、保温せずに一日乾燥させたら、型出ししてください。この作り方をホットプロセスと言います。
・参考トピック 2003年6月
Q 保温中の石けんをのぞいてみたら、透き通って色も変です!
石けん生地が温度の上昇で透明になることをジェル化をいいます。材料がけん化しているサインですから、問題ありません。
・参考トピック 2000年3月
<保温後の石けんの状態に関する質問>
Q 石けんの表面に水滴がついています。
湿度が高いため空気中の水分を石けんのグリセリンが集めてしまったようです。また香料やはちみつなどのオプションによって、水滴が出ることもあります。材料の色によって水滴が茶色いこともあります。表面を拭き取り、普通に乾燥させれば問題ありません。
Q 石けんの表面が油っぽくぬるぬるしています。
過剰油脂や香料などが多かったか、保温中の温度が高かったようです。表面を拭き取り、普通に乾燥させれば問題ありません。
Q 石けんの上にオイルのような液体の層があります。
撹拌不足、保温中の温度が上昇しすぎ、香料などのオプションの液体がしみ出た、などの原因が考えられます。液体の層が数ミリくらいなら、拭き取って普通に乾燥させてください。液体の層が1cm以上ある場合は、リバッチをするとよいでしょう。
Q 石けんの表面に白い粉が付いています。
白い粉はソーダ灰と呼ばれています。保温中の温度が低かったり、材料によって出やすかったりします。まったく害はありませんが、気になるようならナイフでそぎ落としてください。
Q 石けんの表面がひび割れています。
水分が少なすぎた、苛性ソーダが多すぎた、などの原因が考えられます。ナイフでカットしたときに、苛性ソーダの白い塊が中にそのまま残っていないようであれば、一月乾燥させて使ってみましょう。苛性ソーダが残っている場合、また1月後に使ってみたら刺激が強すぎて使えない場合は、ソープジェルにして掃除に使ってください。
Q 24時間たちましたが、すごく柔らかいままです。型から出せそうにありません。
ソフトオイルが多いレシピだったり、保温中に温度が上がらなかったことが原因のようです。まずは型に入れたまま表面を乾燥させましょう。気長に待ってみてください。それでも出ない場合、あるいはそんなに待てない場合は、冷凍庫に入れ固めてから型出し、乾燥させます。
Q 石けんが型にくっついて、どうしても出ません。
どうしても出ないときは、石けんを型ごと冷凍庫に入れ、1時間以上凍らせます(頑固なものは1晩でもOK)。冷凍庫から取り出したら10分ほど置き、結露を利用して取り出します。それでも出ないときは、石けんの底に湯を当てると取り出しやすくなります。次回からは型にあらかじめワセリンやホホバオイルなどを塗るか、ビニールなどで中敷きをするとよいでしょう。
<カット時の石けんの状態に関する質問>
Q 石けんをカットしたら、小さな気泡がたくさん入っていました。
撹拌中に空気がたくさ入り込んだようです。使用に問題はありません。次回からは泡立てるときに、空気が入らないように混ぜること、型に生地を入れたあとに軽くトントンたたいて空気を出すこと、などを試してみてください。
Q 石けんをカットしたら、外側が白っぽいのですが。
外側と内側では温度の上がり方に差が出ます。外側は熱が上がりにくいことから白っぽくなることがあります。
Q ナイフを入れるとごりごり何かが当たるので見てみると、白い塊がありました。
撹拌不足、または分量の間違えにより、未反応の苛性ソーダが残ってしまったのかもしれません。捨ててしまうか、またはソープジェルにして掃除に使いましょう。
<乾燥に関する質問>
Q 乾燥場所はどこがいいですか?
クロゼット、たんす、ダンボール箱、木箱、専用の乾燥棚などなど人によってさまざまです。水分が蒸発しやすく、光の当たらない場所を選んでください。
Q 乾燥中に香りが飛ばないようにするには?
まずは香りが消えないだけの香料を入れることが大切です。シトラス系など飛びやすい香りは、深みのある香りと合わせるとよいでしょう。乾燥は棚よりも、引き出しの中や箱の中など香りがこもりやすい場所を選ぶとよいと思います。
<石けんを使ったときの質問>
Q 使うと肌がヒリヒリします
材料の何かが合わないようです。使用を中止してください。
Q 泡が立ちません。
レシピによって泡が立ちにくいものがあります。泡立てネットを使ったり、ココナツオイルを配合したりして、工夫してみてください。また硬水地域は泡立ちが悪いようです。
Q 手作り石けんで顔を洗うと目にしみます。目にしみない石けんを作るには?
石けんは目に入ればしみるものです(しみない方がこわいです)。大切なのはしみない石けんを作ることではなく、目に入らないような泡立ちを作ることです。キャスティール石けんなどの泡立ちの弱い石けんは、泡に弾力がないので目に流れ込みやすくなります。レシピを作るときはココナツオイルやひまし油と組み合わせ、泡立ちを改善するとよいでしょう。
Q 石けんがすぐに溶けてなくなる
ソフトオイルやココナツオイルは水に溶けやすい性質を持っています。牛脂、ラード、パームなどを多めに配合すると、溶け崩れにくい石けんができます。また石けんは水きりの良い場所に保管しましょう。