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Thursday, May 27, 2010

読書日記 2010年5月

"Food Rules An Eater's Manual" by Michael Pollan (Penguin Books)

オメガ3、ポリフェノール、プロバイオティックス・・・と最近では、栄養素の名前に馴染みがないと、何を買って何を食べていいのかわからないくらい食生活が複雑化してますね。私もスーパーに買い物に行くと、よく原材料表示を読んでいます。この栄養素が入っているからいいとか、この化学調味料が入っているから駄目とか。なんでこんなことしないと毎日の食べ物が買えないのか、とときどき嫌になります。
マイケル・ポーランは、栄養素信仰で複雑化した現代社会の中で、何を食べるべきかという問いに非常にシンプルでわかりやすい答え提供しています。本に書かれている64のルールの中で、特に私が好きなのは「ルール2 ひいおばあちゃんが食べ物として認識できないものは食べない」。確かに、今のスーパーで陳列された数々の加工食品をひいおばあちゃんが見たら、きっと食べ物だとは思わないでしょう。

"Scientific Soapmaking" by Kevin M. Dunn (Clavicula Press)

石けん作りを科学的に書いた本です。前半は難しくて飛ばし読みしてしまいましたが、実際に実験をして結果を出しているレポート部分はとてもおもしろかったです。
私は自分なりに筋を通して石けんを作っているつもりなんですが、それで流れに乗れているかというとそうでもない気がして、ときどき(というか頻繁に)自分の作り方や石けん作りへのアプローチが間違っているんじゃないかと自信がなくなるときがあります。でもこの本に書かれた実験&結果の数々を読んで、案外筋を通していた部分が間違ってないとわかり、ほっとしたと同時に、ちょっと自信にもつながりました。案外、自分の中の直感的なものを信じてもいいんだなと思いました。