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Thursday, March 04, 2010

たおちゃんの絵


たおちゃんが死んで2ヶ月が過ぎました。まだまだ私はたおちゃんのことを話す気にもなれず、死を受け入れる気持ちにもならず、できたら日常の忙しさで、悲しみをごまかしたり、死を考えないでいたいと思っています。(だからメールでたおちゃんのことを書いてくださった方々には、お返事が出せなかったり、返事が短かったり、そのことに触れずにお返事を書いたりしています。本当にごめんなさい。)

でもコドモは残酷というか無垢というか、「たおちゃんは死んじゃったんだよ」とか「たおちゃんはお空にいるよ」とか、毎日のようにたおちゃんの話をしてきます。始めのうち私はそれが耐えられなくて、「たおちゃんの話は絶対しないで!」とか「死んだって知ってるよ!なんで死んだって何度も言うの!」なんて、小さいコドモ相手と知りながら、ムキになって怒ったりしてました。でも最近はコドモの話を聞くようにしています。すごく辛いけど「そうだね、死んじゃったね。」と言うようにしています。

たおちゃんが死ぬ前の何日間かはもうほとんど動かないでじっとしていました。ご飯も食べないし、目も開けずに、横たわる訳でもなく、ただじっと座っていました。それがあるとき、急にふっと立ち上がって、玄関へ歩いて行ったのです。後足がもつれてうまく歩けないのに、玄関までよたよたしながら、暗くて長い廊下を歩いて行ったのです。「たおちゃん!たおちゃん!」って後から何度も叫んだけど振り向きませんでした。玄関のドアのところまで行ったら、こちらを向き、廊下を少し戻って来て、そこでぱたっと倒れました。そしてたおちゃんはもう動きませんでした。たおちゃんはなぜ玄関まで歩いて行ったのだろう。なんで長い廊下を歩いて行ったんだろう。どこに行こうとしたんだろう。答えがわからなくてずっと考えています。答えなんてないと思っていても、どうしてもそこから先に進めません。今も。

こんなこと書くつもりじゃなかったのに、話がそれました。そう、コドモと「たおちゃんは死んじゃったね」という話をするようになったら、コドモが「ママにプレゼント」と、たおちゃんの絵を描いてくれたんです(上の絵)。足がすっごいたくさんあるんですけど(笑)、たおちゃんはとても幸せそうに笑ってます。コドモの絵ではあるけれど、幸せそうなたおちゃんに、今、会うことができて、うれしくて涙が出ました。

またときどき、たおちゃんの話をすると思います。うじうじしたり、懐かしがったり、すごく悲しくなったり、混乱したりしながら書くと思います。そのときはどうぞおつきあいください。