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Monday, March 01, 2010

読書日記 2010年2月

「偽善エコロジー 『環境生活』が地球を破壊する」 武田邦彦 幻冬社新書

相変わらずほとんど本を読まない生活が続いています。今月も一冊のみ。
怠惰はいけませんねー。

「偽善エコロジー」は古本屋でラッキーにも見つけました。
読んだ方も多いと思いますが、一般的にエコと言われているよい行いが必ずしも環境にいいわけではなく、実際には無駄であったり有害であったりするというようなことが書かれていました。一般の人向けに、学者である著者がとてもわかりやすく書いています。議論の中には私には意味のわからないものもありましたが、そのメッセージは明快で納得の行くものだと思いました。確かにエコと名のつくことは矛盾が多いですよね。わざわざエコって言わないといけないなんて、実はエコじゃないからなのでは?と疑ったりすることもありますが、あながち間違いでもなさそうです。
日本には建前と本音がありますが、この本によれば、今の日本のエコ運動は建前である部分が大きいようです。本音は一部の企業なりお役所なりの懐にあるということでしょうか。

環境によいことを考えたときに、絶対的な正解ってないですよね。リサイクルをした方が資源の無駄使いにならないと思っても、リサイクルするために大量の石油を使っていては、元も子もない気がするし。全体を見たら、あちらを立てればこちらが立たず、こちらを立てればあちらが立たず。問題の解決策というのは、必ずあらたな問題を抱えているようにも思えます。そうしながら本来は少しづつでも改善し進んでいかなければいかないと思うのですが、実際はどうなんでしょう?エコ活動は政治のゲームのようになっているんでしょうか?