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Friday, July 06, 2007

植物の辞典

注文していた本が届きました〜。
待ちに待っていた本のタイトルは「暮らしを支える植物の辞典」。著者はA.レウィントン、訳は光岡祐彦ほか。八坂書房の本です。私は90年に出版された英語版"Plants for People" by Anna Lewington(1990)を持っていて、和訳が出ないかと待っていたところ、ついに今年発売となったのです!
この本はサブタイトルにあるように「衣食住・医薬からバイオまで」ありとあらゆる面で、植物が資源としてどのように使われてきたか、また使われているかをカバーしています。辞典なので広く浅くという感じですが、それでも情報は満載。人間の暮らしにとって植物は欠くことのできない存在であることは頭で知っていても、この本を読むと、人間の依存度や身勝手さに驚きや不安すら感じます。
石けんや自然コスメに興味がある方におすすめなのは、1章の「植物できれいに」、3章の「植物で養う」、5章の「植物で癒す」。ちなみに英語ではオールカラーですが、日本語は白黒。植物の写真がたくさんあるので、カラーで見たい方は英語版もおすすめです。

上記の本と一緒に「私たちは本当に自然が好きか」(鹿島出版会)という本も買いました。タイトルを読んでどきっとして、そのまま購入を決めた本です。まだ読みかけなのですが、買って正解!とてもおもしろい本です!著者の塚本正司さんは、「みどり」がどう生きてきてきたか、私たちが「みどり」をどう扱ってきたか、またどうあるべきか、などを書いているのですが、あらゆる分野の「みどり」に関する資料や文献をたくさん引用し、わかりやすく丁寧に、そしてとても説得力を持って説明しています。そして一ページ一ページ読み進むごとに思うのは、「私たちは本当に自然が好きか?」というタイトル通りの疑問です。私のようにタイトルを見てどきっとした方には、きっとおもしろいと思いますよ〜。