
少し前に薔薇園で薔薇を見てきました。
赤、ピンク、黄色、オレンジ、紫・・どの薔薇も美しく
園内は酔ってしまいそうなほど甘い香りに包まれていました。
私は変なところで活字中毒というか、
花より名前が気になって、ネームプレートばかり読んでは
気に入った名前があるとその花の写真を撮っていました。
数ある種類の中で、いちばん気に入ったのはこの薔薇。

"Dream come true"という名前だそうです。
この花を手がけた人がついに夢が叶った!とこの名をつけたのか、
それとも夢が現実になるようにと思いを込めたのか。
薄い黄色から濃いピンクへと色が変化してゆく姿は
淡い夢がはっきりした現実になる流れのよう、
とまで言ってしまうと考えすぎかな?
もしこのバラを一本差し出され、このバラの香りをかぐと
夢がひとつだけ叶いますと言われたら何をお願いしよう?
なんてことを、この名前を見ただけで何日も考えてしまいます。
これは活字中毒というより妄想癖?でしょうかー。
それにしてもバラという植物は不思議です。
人間の立った状態からだとちょうどよい位置に美しい花が咲き、
ちょうどよい甘さの香りが漂います。
しかし触ればトゲもあるし、花に顔を近づければ蜂がいることも。
少し離れたところから見ているのがいちばんいい。
あまり近づくと、いいことばかりじゃありませんよ。
そんな解釈もまた夢と現実と重なっているようで、
薔薇の名前のきっかけに妄想がどんどん続いてしまうのです。